【11次元】重力が弱いのは異次元に漏れ出てるから【中半】

 

■余剰次元は重力の謎に迫るか?

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画像は「DailyMail」より

 現在ジュネーブ郊外の地下100mにある欧州原子核研究機構の大型ハドロン衝突型加速器 (LHC)を用いて、極小ブラックホールを生成し余剰次元の兆候を探しているという。極小ブラックホールは生成されてもすぐに消滅してしまうので非常に難しい実験であるが、余剰次元発見の可能性は十分にあるという。これがもし明らかになれば現在の物理学において重要な謎の1つである、なぜ重力だけが他の力に比べあまりに微弱であるかということが解明されるとみられている。

 仮に鉄製の釘が机の上に置いてあったとしよう。その釘には重力が働いているが、そこまで強い磁石でなくとも近づければ簡単に引きつけられてしまう。このあまりに弱い重力という力も複数の次元を超えて行き来しているのではないか、と考えるとうまいこと説明がつくと理論物理学者はいう。重力エネルギーが余剰次元をいくつも通過していく間にどんどん薄まって伝わっていくとすれば、我々の宇宙に届く重力が微弱なのも説明できるというのだ。

 今のところ大型ハドロン衝突型加速器によって顕著な余剰次元の兆候は見つかってはいないが、その実験の困難さゆえ研究者たちは長期スパンで実験を続けるとしている。

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