【緊急レポート】幻の深海魚「ゴーストシャーク」が湘南の海岸…【前半】万馬券3%しかしニアミスで・・十倍返し位は・・一月後とか・・年末前震
■ゴーストシャークではなくギンザメか!?
写真提供:Aさん
さて、筆者が調査を進めた結果、狭義のゴーストシャークはオーストラリア近海などで見られるが、日本近海には生息していないことが判明した。そのため、この外観からすると、おそらく同じギンザメ目ギンザメ科に属する「ギンザメ」の本種ではないかと思われる。ギンザメはギンブカとも呼ばれ、太平洋北西部に広く分布し、北海道より南の太平洋側および日本海にも生息するという。ただし、ゴーストシャーク同様に深海魚であるため、生きている状態で発見されることは珍しく、捕獲頻度も、たまに底引き網などにかかる程度だという。
打ち上げられた個体の全長は90~100cm。写真は若干露出オーバー気味で、実際よりも白っぽく写っているようだが、Aさんによると全体はもっと水色がかっており、ひれは薄紫のとても美しい色だったという。そして目が異様に大きく、ギンザメの特長をよく示している。
ゴーストシャーク 画像は「The Daily Mail」より引用
■大地震が続く実例多数!
どうやら、ゴーストシャークではないようだとわかっても、話はここでは終わらない。というのも、このギンザメの出現が地震前兆、すなわち「宏観異常現象」である可能性があるからだ。過去、ギンザメおよびその仲間が出現した後に大きな地震が発生したケースは多数存在する。以下に、そのうち4件ほどを挙げておく。
1. 2004年2月12日、24日 茨城県大洗町沖でクロテングギンザメ2匹を相次いで捕獲。
→2004年3月11日 茨城県沖 M5、最大震度3
2. 2010年10月7日、14日 八丈島周辺で捕獲。
→2010年11月30日 小笠原諸島西方沖 M7.1、最大震度3
3. 2011年1月27日 静岡県下田市白浜・坂見沖のヒラメ網で捕獲。
→2011年1月31日 伊豆大島近海 M4.2、最大震度4
4. 2015年1月14日 静岡県沼津市・沼津漁港沖の底引き網漁で捕獲。
→2015年1月26日 千葉県北東部 M4.9、最大震度4
こうして見ると、ギンザメが捕獲されてから4日~2カ月弱後、そう遠くないところを震源とするM4以上の地震が起きている。傾向としては、比較的小規模な地震の場合、地震発生までのタイムラグが短く、大きな地震(M7.1)の場合には長いタイムラグがあったことがわかる。これは、筆者が長年研究してきた地震前兆現象の法則と矛盾しないものだ。たとえギンザメ捕獲と地震発生の相関関係に確証がないとしても、出現から数日後に近場で実際に地震が起きるケースがあることだけは間違いない。やはり、偶然として済ませるべきではないように思えてくる。
関連キーワード:ギンザメ
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■地震前の微弱な電流を感知している!?
赤い部分がロレンチーニ器官 画像は「Wikipedia」より引用
では、なぜギンザメ出現と地震発生に関係があるといえるのだろうか? 筆者は以前から何度か、メガマウスなど他の深海ザメの出現と地震発生について記事で紹介してきた。そこでも解説したように、サメ類の身体には「ロレンチーニ器官」というごく微弱な電流にも反応する特殊な電気受容体がある。どうやら、この器官が地震発生前に地殻変動によって深海に流れる電流を捉え、耐えきれずに水面近くまで上昇してくる可能性がありそうだ。今回紹介したギンザメの仲間にも、ロレンチーニ器官は存在するようなので、メガマウスらと同様に地震の前兆現象に敏感なのかもしれない。
さて、以上を踏まえて今回のギンザメ出現も念のため地震発生に注意した方が良いだろう。前述の法則に当てはめてみると、小規模の地震の場合は数日後、より大規模な地震(M7超)の場合は約2カ月後(8月13日ごろ)まで、特に神奈川県周辺では地震に警戒が必要かもしれない。
百瀬直也(ももせ・なおや)
超常現象研究家、地震前兆研究家、ライター。25年のソフトウエア開発歴を生かしIT技術やデータ重視の調査研究が得意。Webサイト/ブログ:『探求三昧』、『神秘三昧』、『防災三昧』、Twitter:@noya_momose
参考:「四国新聞社」、「東京都島しょ農林水産総合センター」、「静岡県/水産技術研究所」、「沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ」、ほか