全部一度は食べてみたい。世界25か国の国民食(郷土料理)
2014年10月13日 ι コメント(83) ι 画像 ι 料理・健康・暮らし ι #
ちなみにこのサムネイルの画像はマレーシアの家庭で一般的な「ナシルマッ」と呼ばれるワンプレート料理である。国民食は、国内で最も広く食されている国を代表するような食事だ。
国民食は国民性や文化の一部であり、その国を訪れる外国人の最も興味ひかれるものの1つである。外国を旅する時には、その国の一番有名な料理を食べてみたいものである。日本だと東京に行けばこれらほとんどの料理を食べることができる。
25. バルバドス: クークーとトビウオ
カリブ海、西インド諸島内の小アンティル諸島東端に位置するバルバドスは、キングフィッシュ、マグロ、バラクーダやレッドスナッパーなどおいしい魚介類がたくさんあるが、特にトビウオは有名で、「トビウオの国」とも呼ばれている。「クークーとトビウオ」は、主にトウモロコシの粉とオクラを使ったクークーと、揚げるか蒸すかしたトビウオを一緒に煮込んだものだ。
24. カナダ:プーティン
1950年代後半にケベックで発祥したプーティンは人気のあるカナダ料理で、フライドポテトの上に薄茶色のグレービーソースのようなものとチーズを乗せたもの。
基本のレシピはとても単純なのにも関わらず、多くのバリエーションが存在する。レストランによってはチキン、ベーコンやモントリオール風の燻製肉を乗せたり、3色ピーマンソースをかけたり、キャビアやトリュフを乗せたものまである。
23. シリア:キッビ
キッビはレバノン、パレスチナ、ヨルダンでも人気の代表的なシリア料理である。ブルグルと呼ばれる挽き割り小麦と、玉ねぎのみじん切りと細挽きの牛肉または羊肉、ヤギ肉、ラクダの肉などから作る。よく知られたバージョンは、牛か羊のひき肉入りの魚雷型コロッケだ。他のタイプはボール型やパテ状にするもので、焼いたものやスープ煮もある。
22. ポーランド:ビゴス
ビゴス(狩人の煮込み料理という意味)はポーランドやリトアニア、ベラルーシにおいては定番の伝統的な肉の煮込み料理だが、ポーランド人だけがこれを国民食と位置付けている。
ボリュームたっぷりのおいしいこの料理には幅広い食材が使われる。キャベツ、ザワークラウト、肉やソーセージ、トマト、蜂蜜、キノコ、ピーマン、キャラウエー、ローリエ、マジョラム、乾燥プラム等々。ビゴスはお皿に盛りつけるか、パンの塊の中に入れて出される。
21. ギリシャ:スブラキ
ギリシャには、ファソラーダ、ムサカ、チャジキなどの数々な有名な料理がある。しかしギリシャを最も代表する料理と言えばスブラキであろう。この大人気のギリシャのファストフードは、小さく切られた肉と、場合によっては野菜も一緒に串焼きにしたものだ。たいていは豚肉を使うが、鶏肉と羊も使われる。手で持って食べるように串のまま出される事もあるが、他の具と一緒にソースをかけられてピタサンドにして食べたり、フライドポテトと一緒に出される事もある。
20. イタリア:ピザ
ピザは世界中でよく知られているイタリア料理なので説明不要かもしれない。ここではピザの典型と言われる、マルゲリータの起源を紹介することにしよう。ピザ・マルゲリータは1889年に開発されたと言われている。カポディモンテの王宮がナポリのピザ職人ラファエル・エスポジートにマルゲリータ女王の訪問を祝してピザを作るように命じた。3つの異なるピザを作ったところ、女王は赤(トマト)、緑(バジル)、白(モッツアレラ)で彩られたイタリア国旗の3色が入ったこのピザを大変気に入った。これにより女王の名前を取ってピザ・マルゲリータとなった。
19. アイルランド:アイリッシュ・シチュー
1800年頃に広まったとされているアイリッシュシチューは国内で最も人気の定番の料理で、世界中のアイリッシュパブで欠かせないものだ。 元々は、マトン、玉ねぎ、ジャガイモ、そしてパセリをじっくり煮込んだものだが、最近は他の野菜もよく使われる。
18.アメリカ合衆国:ハンバーガー
ハンバーガーは、ピザやパスタと同様、世界中で食べられているが、アメリカとの関連が最も深い食べ物だ。ハンバーガーが何でできているか知っている人は多いが、“ハンバーガー”という言葉がドイツの町ハンブルグに由来している事を知るものは少ない。ハンブルグからアメリカには多くの人が移民したそうだが、この単語そのものは食べ物と何の関係も無い。ドイツ語で “バーグ”は城塞都市の事だし、なぜハンバーガーがハンバーガーと呼ばれるようになったのかは謎だ。
17. ハンガリー:グヤーシュ
グヤーシュは1800年代後半にハンガリーの国民食となった。オーストリア・ハンガリー帝国支配下における、領土内の他の地域との区別を際立たせるために、国民性のシンボルを当時のハンガリー人が求めていた頃の事である。後に、この栄養満点の料理は中央ヨーロッパ、スカンジナビア、南ヨーロッパへと広がった。ビーフ(仔牛、豚肉、鹿肉、あるいはラム肉の場合もある)と野菜のシチューで、胡椒や他の香辛料によって味わい深く仕上げられる。
16. イスラエル:ファラフェル
イスラエルだけではなく中東一帯でよく見られる料理、ファラフェルはひよこ豆とそら豆の両方、あるいは片方だけを挽いたものから作った丸い揚げ物、あるいはパテの事である。大抵はピタパンに挟んだり、ラファという平たいパンで巻いて食べる。ファラエルは大変人気があるので、ある一部の国々のマクドナルドで“マックファラエル”が発売されたことがある。
15. ジャマイカ:アキーと塩魚
ジャマイカ発祥の料理であるのに関わらず、この料理は英国、カナダ、アメリカで広く親しまれている。この料理を作るには塩タラを茹でたアキー(バターかナッツのような味のする栄養価の高い果物。) 、玉ねぎ、トマト、香辛料と共に油で炒める。朝食か夕食にパンの木の実と固いパン、ダンプリング、茹でた青バナナなどと共に出される。この料理とよく一緒に出される飲み物はココナッツジュースだ。
14. オーストリア:ウインナー・シュニッツェル
ウインナー・シュニッツェルは、薄切りの仔牛の肉にパン粉をつけて揚げたカツレツだ。オーストリア料理でありウイーンの人気料理である。仔牛のテンダーロインに少し塩を振り、小麦粉、溶き卵、パン粉をつけ、フライパンに油を多めに入れて揚げる(バターを入れることも)。伝統的な盛り付けは、ポテトサラダ、キュウリサラダ、パセリとジャガイモ、フライドポテト、焼いたジャガイモ等と一緒に、レモンを飾って出される。
13. 韓国:プルコギ
直訳すれば“火の肉”であるプルコギは代表的な韓国料理であり、たれに付け込んだ牛肉を焼いたものである。たれは醤油、ごま油、ニンニク、ショウガ、砂糖、ワイン、ネギを合わせて作るが、キノコを入れる事もある。多くの韓国レストランではテーブルに小型のバーベキューの装置が埋め込まれており、客が自分で肉を焼いて食べられるようになっている。
12. フランス:クレープ
クレープという言葉はラテン語の“クリスパ”(巻いたもの、という意味)から由来する。非常に生地を薄くして焼かれたパンケーキの事で、普通は小麦粉から作られる。中に巻く具としては色々なものがあり、甘い具(砂糖、フルーツジャム、イチゴ、メープルシロップなど)はもちろんのこと、塩味の具(チーズ、ハム、卵、ラタトゥイユ、マッシュルーム、アンティチョーク、様々な肉製品)もある。
11. 中国:北京ダック
北京ダックは首都北京に由来する最も有名な料理であり中国料理を代表する料理の一つ。パリっと焼かれたアヒルの皮をネギ、きゅうり、甜麺醤(テンメンジャン)のたれと小麦粉を焼いて作る薄い皮と共に食べる。時々海鮮醤(カイセンジャン)のような辛めのソースも一緒に出される事がある。
10. ブラジル:フェイジョアーダ
ボリューム満点のフェイジョアーダの基本的な材料は豆と新鮮な豚肉か牛肉だ。ブラジルのフェイジョアーダは黒豆と豚肉か牛肉の様々な加工品が用いられる。例えば豚肉の切落とし、ベーコン、あるいはポークリブの燻製、そして少なくとも2種類の燻製ソーセージとビーフジャーキーが使われる。白米とオレンジを添えて出すのが習慣で、特にオレンジは消化を助けるとされる。
9. ウクライナ:ボルシチ
ウクライナ発祥の料理で、多くの東ヨーロッパ、中央ヨーロッパの国々でも人気がある。ボルシチはどろっと
した香り豊かなスープで、主な材料はビーツの根だ。牛か豚肉でだしを取るが、たいていだしに使われた肉の塊がそのまま入っており、他の主な具はジャガイモやビーツなどでんぷん質の多い野菜だ。ニンジンやピーマンを加えるものもある。料理のメインとして出すのも良いが、パンと共に前菜として食べられる事が多い。
8. タイ:パッタイ
パッタイは、米粉の麺の焼きそばで、屋台やタイ料理レストランでよく出される。この、風味の良い料理は米粉の乾麺を水で戻し、卵と木綿豆腐と一緒に炒めて、タマリンドの果肉、魚醤、干しエビ、ニンニク、ネギ、唐辛子など様々な食材で味付けされたものだ。
パッタイはくし型に切られたライムと砕いたローストピーナッツと共に食べるとさらにうまいとされている。地方によって様々な種類があり、新鮮なエビ、カニ、鶏肉や他の肉を入れても良い。
7. チェコ共和国: スヴィチュコヴァー
チェコ共和国ではクネードロヴェプショゼロとスヴィチェコヴァーのどちらかがチェコの国民食にふさわしいか議論が続いている。ここではスヴィチェコヴァーを紹介することにしよう。スヴィチェコヴァーは牛肉のサーロインと野菜のクリームソースとパンの団子を盛り合わせた料理だ。美味しいが、少々カロリーが高めである。レモンのスライスとクランベリーを添えて出されることもある。
ちなみにクネードロヴェプショゼロは、ローストポークと刻んだキャベツを味付けして茹でたものに肉団子のようなものの3種盛りだ。
6. ベネズエラ:アレパ
トウモロコシの粉で作った生地か小麦粉で作られるアレパは、ベネズエラだけでなくコロンビアでも国民食と考えられている。様々なサイズがあり、生地やその他の材料も地域によって異なる。ヴェネズエラ東部では、直径8センチから20センチまでありで厚さは2センチぐらいだ。最近ではアレパ作り器なる家電製品が登場し、手軽に作れるようになった。調理時間は片面15分から25分かかっていたのが7分かそれ以下に短縮された。
5. トルコ:ケバブ
ケバブはトルコ発祥で、屋台の店員がカリっと焼けた肉を垂直に立った串からそぎ落とす光景で知られている。この料理はほとんどのヨーロッパの国々や南米で人気のあるファストフードだ。伝統的なケバブにはラムを使うが、地域や宗教的禁忌に従って、牛、ヤギ、鶏、豚、魚なども使われる。ピタパンに入れるかサンドイッチにして出される。
4. シンガポール:チリクラブ
この美味な海鮮料理の主な食材はノコギリガザミというカニで、少しとろみのある甘くて香ばしいトマトと唐辛子のソースと共に炒める。トラベル情報番組 “CNNGoはこのシンガポールの自慢の料理を「世界で最も美味しい食べ物TOP50」の第35位に選出した。
3. セルビア:プリェスカヴィツァ
色々な挽肉を用いたバルカン料理は南ヨーロッパの全域で人気がある。伝統的なセルビア料理のプリェスカヴィツァはラム、豚、仔牛等の挽肉を混ぜて、玉ねぎと一緒に焼いて熱いまま野菜やフライやパンと一緒に皿に盛りつけて出す。
2. ニュージーランド:ベーコンエッグパイ
風味豊かなこのパイはベーコンと卵、玉ねぎ、えんどう豆、トマトとチーズが包まれている。時々ケチャップと一緒に出される。このパイは普通のパイよりは重たくしっかりした感触で、たいていはカロリーが高い。ニュージーランド以外では、お隣のオーストラリアで人気がある。
1. ベルギー:ムール・フリット
ムール貝とフライ、を意味するこの料理はベルギーで生まれ、国民的料理と考えられているが、フランスや他の西ヨーロッパ諸国でも人気がある。この伝統的ベルギー料理の普通じゃないところはそのサイズ。ベルギーの料理店のムール貝の分量は一人分1.4 キログラム近くもある場合が多い。貝とフライは、フライが湿らないように別々の皿に盛って出される。
日本の国民食は?
主食としての米飯、おにぎり、お茶漬けなどをあげる人が多い。麺類であるうどんやそばもよく挙げられる。海産物を多く食する傾向にあるため、各種の魚介類や寿司、海苔なども挙げられる。最近では日本の国民食として、ラーメン、カレーライスなどの外来料理を挙げる意見もある。
via:list25・原文翻訳:Erene
ちなみに私はオーストリア料理のウインナー・シュニッツェルが超好きで、吉祥寺においしいお店があったんだけど潰れちゃったので自分で作ってまで食べたりしている。パン粉にパルメザンチーズをたっぷりくわえて、油にバターを入れると最高においしい。カロリーお高めだけど是非試してみてほしい。
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