宇宙英雄ペリー・ローダンの架空の兵器一覧Ⅺ【後】

 
ブルー艦
円盤形。当初はモルケックス装甲に頼った設計で、防御バリアが貧弱。のちにスプリンガーやアコン人の武器供給を受け、スプリンガー船並の戦闘力を有するようになった。
マークス艦
転子状艦。最大のものは長さ2,500メートル、直径500メートル。武装はグリーンのバリアとコンヴァーター砲。のちにテフローダーから対極砲を入手し、改良して使用するようになった。改良型対極砲はトランスフォーム砲にきわめて近い性能を有している。
洋梨船
グラドなどが用いる。遷移エンジンを装備し、2400年代のテラナーからみると旧式。
レムール艦
テラ艦にそっくりの形。大きさは最大でも1,800メートル。対極砲、KNKなどを装備。
ファラオ 
球型で赤道環はなく、主エンジンを船体下部三分の一に装備して鋼のスカートで覆った特殊な形の艦。直径350メートル、スカート下部の直径も350メートル。スカートは着陸脚の代わりもつとめる。最大加速価は毎秒毎秒680キロメートル、武装としてKNKを装備。第360巻。
アルゴン
紀元前51,988年のレムール人の飛行船。全長130メートル、胴体直径26メートル。葉巻ににた形で、前後が半球状、船尾に方向舵が4枚。気体にはヘリウムガスを利用。高圧蒸気で1800馬力を出し、4枚翼のプロペラ2基を回転させて推進する。飛行速度は時速135キロメートル。石炭の燃焼装置をローダンたちが持ってきた核燃焼炉に置きかえ、黄金の紡錘を破壊する作戦に使用された。飛行船司令はカタロ・オソノトン。第214巻。
モノサティス
紀元前51,988年のレムール人の河川装甲船。蒸気船で、積載量850トン、航行速度は時速26キロメートル。石炭の燃焼装置をローダンたちが持ってきた核燃焼炉に置きかえ、黄金の紡錘を破壊する作戦に使用された。第214巻。

要塞

オールド・マン
過去界に置き去りにされた《ディノ3》の乗員が設計した超光速飛行可能な宇宙要塞基地。直径200キロメートルのキャリアドームと呼ばれる半球型本体と、縦横50キロメートル、厚さ10キロメートルの分離航行可能なプラットフォーム12基で構成される。ギャラクシス級超弩級戦艦15,080隻を搭載し、プラットフォームはコントラフィールド砲を装備していた。ドランの大部隊に破壊された。第150巻。
トランスミフォルム・システム
太陽系外縁防御要塞群。無人の武装ステーション数万からなる。トランスフォーム砲を配備。旧式化していたため、ローリン計画発動の際にすべて破棄された。
鋼の要塞
基地のエンジニアの城。エネルギーステーション・軍港・前哨基地を兼ねる。超光速飛行可能。
マークス要塞
全長200キロメートル、直径50キロメートルのシリンダー型本体から長さ50キロメートルのスポーク状の構造物が8本のび、1本1本に直径2キロメートルの球形の武装プラットフォームが10個つく。内部ではマークスが暮らしている。超光速飛行可能。

搭載兵器

火砲

KNK
定常亀裂ニードル・ポイント砲の略。超光速で目標に向かって五次元チューブ・フィールドを作り出し、そこへ次元変換された熱線を発射する。熱放射は拡散されることなく目標に到達し、全エネルギーが叩きつけられる。また、五次元チューブ・フィールドは敵の防御バリアを弱める効果もある。古レムールの宇宙船に装備されていた。第360巻。
インターヴァル砲
五次元衝撃波で対象を粉砕する。トランスフォーム砲などと比べると射程距離が短い。
インパルス砲
粒子線を亜光速で発射。
起爆ビーム砲
あらゆる核ベースの機器を爆発させる力場を発生させる。カピンの兵器。
起爆ドップラー砲
起爆ビーム砲の強力版。効果が輻輳するためそう名づけられた。
コンヴァーター砲
敵を五次元ベースの不安定な凝集フィールド範囲内に包む。凝集フィールドが存在している間は何も起こらないが、フィールドを消すと同時に内部の物体も消滅する。このプロセスは10万分の1秒以内に行われる。ワンダラーの“それ”がアトランに設計図を与えた兵器で、アルコン帝国はこれによってマークスとの戦争に勝利した。その1万年のち、テラナーが遭遇したマークスたちもこの兵器を保有していた。
対極砲
トランスフォーム砲に近いが、照準・操作がトランスフォーム砲にくらべて煩雑。
トランスフォーム砲
核爆弾を敵艦内に五次元転送する。ポスビの技術。
粉砕エネルギー砲
インターヴァル砲に近い。
分子破壊砲
分子間結合力をなくして対象をガス化する。
麻痺砲
対象の生命体を麻痺させる。
フィクティヴ転送機
“それ”からローダンに提供された。あくまで『転送機』であり、『火砲』としての利用は製作者の想定外と思われる。

バリア

HÜバリア
高エネルギー重層バリアの略。マークスのグリーンのバリアを改良した半空間フィールドで、五次元性でテレポーターも通過不能。第125巻。
赤い半空間フィールド
テフローダーの持つ、コンヴァーター砲に耐性を持つバリア。
相対バリア
ポスビが持っていた一種の時間フィールド。バリア内部を相対未来に送り込む。ポスビの憎悪回路が破壊されてからは使用不能になった。
グリーンのバリア
マークスのもつ強固なバリア。HÜバリアはこれを参考に開発された。
ダッカル防御バリア
六次元性バリア。オリンプ近傍にあったタケル帝国のペドパイラーが装備していたものは太陽系帝国の超弩級戦艦4,500隻を含む5,000隻の総攻撃に不安定になりつつも耐えたが、コレッロのテレプシマット能力は防げなかった。
パラトロン・バリア
次元空間の亀裂から砲撃を超空間にそらす。
ブルーのバリア
アコン人のもつバリア。星系全体を覆い、リニア駆動の船以外は突破できなかった。
マルチ次元バリア
ルナの大インポトロニクス、ネーサンを守るためのバリア。インターヴァル砲にも十分耐える構造を持つ。
やわらかいバリア
大群をつつむバリア。トランスフォーム砲の斉射でも崩壊せず、突破するにはセクスタゴニウム爆弾が必要だった。

爆弾