アメリカ独立戦争(アメリカどくりつせんそう、: American War of Independence)は、1775年4月19日から1783年9月3日までの、イギリス本国(グレートブリテン王国)とアメリカ東部沿岸のイギリス領の13植民地との戦争である。現在のアメリカではアメリカ独立革命: American Revolution)もしくは革命戦争: Revolutionary War)と呼ばれ、主にイギリスではアメリカ独立戦争と呼ばれている[1]。なお、日本の歴史教科書では、「アメリカ独立戦争」と表記することもあれば[2]、単に「独立戦争」と表記することもある[3]

この戦争によって、植民地住民はイギリスの支配を拒否しアメリカを政治的独立に導くことに成功した。1775年、革命派は13植民地政府の全てを掌握すると共に、主に政治と立法を担当する第二次大陸会議と軍事を担当する大陸軍を発足させた。翌年、アメリカ独立宣言を発して、正式にアメリカ合衆国という国家を形作った。戦争の全期間を通して、イギリスは優勢な海軍力によってアメリカ東海岸沿海を制し、海岸に近い幾つかの都市を占領したが、陸軍の兵数は比較的少なく、支配地域は限定的であった。

アメリカ大陸軍がサラトガの戦いで勝利して間もない1778年フランスがアメリカ側に付いて参戦した。スペインネーデルラント連邦共和国(オランダ)もその後の2年以内にアメリカ側に付いた。1781年フランス海軍チェサピーク湾の海戦で勝利したことをきっかけに、アメリカ大陸軍とフランス王国発遣軍はヨークタウンの戦いでイギリス軍を降伏させ、実質的な戦闘は終了した。1783年のパリ条約で戦争は終結し、イギリスはアメリカ合衆国の独立を認めた。

独立の社会的背景や影響については「アメリカ合衆国の独立」を、外交については「アメリカ独立戦争における外交」を、海上戦については「アメリカ独立戦争の海軍作戦行動」を、情報戦については「アメリカ独立戦争の情報戦略」を参照

 

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