【内閣府職員ゴムボート変死事件】北朝鮮のスパイだった!?不… 

 

■日本国内にいる、北朝鮮スパイ「土台人とは?」

 北朝鮮のスパイは、日本国内において情報を入手する「土台人」という“手引き役”の立場がいて、その立場の人と、工作員がセットで日本の国内で工作を行うという。

 工作の内容は「世論工作」「情報の入手」、場合によっては「世論誘導」「破壊工作」「暗殺」さらに「拉致」もその中に入る。また、最近では、「日本の通信技術」「科学技術」「軍事技術」の情報も入手しており、内閣府のT氏は、「土台人」としてはいい適性を持っていたということになる。

 しばらく前からT氏が北朝鮮の「土台人」であることをわかった内閣府は、官憲や情報機関に通報。官憲は、機密漏えいを防ぐため、なるべく海外出張やセミナーなどの“公開情報”に触れる機会が多い仕事をT氏に集中させることにし、その間に韓国と連携したのである。

 そして、今回、ちょうどソチ五輪で世界中が小さな事件を無視するであろう状況の中で、韓国の情報機関はT氏に罠を仕掛けたのである。


■韓国の情報機関が罠を仕掛けたその時!

「土台人」であるT氏と落ち合う予定だった北朝鮮人工作員をまず韓国の国内で逮捕し、その者に代わって韓国の情報機関がT氏に接触したのだ。しかし、韓国の情報機関であるということがT氏にバレてしまったのである。

 T氏は、自分に危機が迫っていることを知り、自らゴムボートを購入し、そして、脱出の協力者を探すのである。

 当然、T氏の逃亡を手助けするために北朝鮮工作員のネットワークが彼をかくまった。そこで、韓国の情報機関は「日本人として宿泊していたT氏のホテル」並びに、「偽名で取ったホテル」それ以外に、彼が出入りしている喫茶店などの張り込みを行うだけの捜査になってしまったのだ。

 その間、T氏は、韓国の西海岸から漁船で出向し。韓国を脱出したのである。

 

北朝鮮は…!?

 しかし、北朝鮮側も「失敗して面が割れた」T氏を許すはずがない。そのまま生かしておけば、今度は日本で捕まって口を割り、今日本国内にいる北朝鮮の“土台人ネットワーク”がバレてしまうからだ。

 しかも、それまで日本国内の「土台人」や「対日ネットワーク」を統括していたトップの1人である張成沢氏が12月に刑死し、金正恩第一書記の完全な独裁体制になっていた時である。そんな時にこのような失敗をすると、どうなろうであろうか? 当然、許されないのである。

 T氏は漁船または潜水艦の中で休息中に窒息死させられ、自ら購入したゴムボートに乗せられ、流されてしまったのだ。


■なぜ、T氏は遺体となって日本に戻ってきたのか?

 では、なぜT氏を日本に戻したのか? 韓国で殺してしまうと、大きな事件になり、そのうえ、その事件を基に北朝鮮が疑われる可能性があるからだ。しかし、死因にあまり疑問がなく、なおかつその遺体が日本に戻れば、日本としては手を出すこともできず、北朝鮮まで捜査の手が及ばないと考えたのである。

 さて、この事件だが、日本の官憲も特に手をこまねいているわけではない。しかし、わざわざスパイを泳がせていたにもかかわらず、そのしっぽをつかむ最大のチャンスを逃してしまったので、この事件を大きくすることもできない。なぜなら、次のスパイを泳がせて全貌を掴まなければならないからだ。

 このような思惑が多数重なり、日本では、日本国の国家公務員が「変死」し、さらに、韓国に女性関係があったという「それらしい」理由をつけ、それ以外の情報を封印したのである。

 今回の事件、あまり多くの情報が流されていないが、そこの裏には、北朝鮮の大きな陰謀、張成沢の刑死が大きく関わっているのである。このように、1つの「謎」のニュースはほかのニュースと結びつけることによって読むことができる。そして、それらのニュースがオリンピックのニュースの裏に、隠されているのである。
(聖橋乱丸)