TOCANA > 異次元 > 地震・予知 > 地震・津波から助かるために「空へ逃げる」方法3選
【結論】地震・津波から100%助かるには「空へ逃げる」しかない! 専門家が選出、近未来・避難構想3つ!
2017.04.22
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イメージ画像:「Thinkstock」より
6年前の東日本大震災では、地震と津波によって1万5千人を超える人々が命を落とした。日本では、特に津波で多くの被害が出てから対策が検討され、集団で高台に移住したり、津波碑が建てられたりする。しかし、次第に人々の記憶は風化し、いざ津波が発生しても避難を怠ったり、時間が足りなくなったりして、再び悲劇が繰り返されてしまう。
ところで筆者は、以前から万が一の大地震や大津波の時、避難する方向を“3次元的に”捉える対策も有効ではないかと考えている。これはつまり、「空へ逃げる」ということに他ならない。今回は、その具体的実現方法をいくつか紹介したい。
■“2次元的”避難には限界がある
今月13日、高知県黒潮町で、国内最大級の津波避難タワーである「佐賀地区津波避難タワー」が完成し、落成式が行われた。高さ22mのタワー最上階には、約230人が収容できる避難フロアが設けられている。同地区では、南海トラフ巨大地震の発生時、わずか19分後に津波の第1波が到達すると想定されており、その高さは最大約18mにも達するという。この地区には高齢の住民が多いことから、津波からの避難対策が急務とされていた。
佐賀地区津波避難タワー 画像は「YOMIURI ONLINE」より引用
このように全国各地に設けられている津波避難タワーだが、さまざまな欠点や問題点も指摘されている。たとえば、黒潮町では地震の19分後に津波が押し寄せるとされるが、果たして高齢者や身体障害者が、それだけの短時間でタワーの最上階まで避難できるのかという点。また、そもそもタワー自体が津波に耐えられるのかという疑問もある。さらに、黒潮町の場合は国内最高となる最大34.4mの津波が押し寄せる可能性も囁かれているが、これが現実になった場合、高さ22mのタワーでは波に呑まれてしまう。
■津波は空に逃げろ! 3つの近未来構想
このような津波からの避難に関する問題点を一挙に解消するため、一つの具体策として、筆者は「空へ逃げる」ことを真剣に検討すべきではないかと思っている。以下にそれらの3大構想を列挙する。
アナレンマ・タワー 画像は「The Daily Mail」より引用
構想1. アナレンマ・タワー
つい先日、米国で空中に浮かぶ巨大ビルの構想があると報道された。これはすでにトカナの記事でも紹介した通りだ。ニューヨークの設計事務所「クラウズ・アーキテクチャー・オフィス(CAO)」による「アナレンマ・タワー」と名付けられた構想は、なんと上空5万kmに浮かぶ小惑星の下に空中ビルを“吊るす”というビックリ仰天なものだ。地上とタワーとの連絡には、大型の無人機を運航させたり、電磁式エレベーターの設置も検討しているという。
アナレンマ・タワー 画像は「The Daily Mail」より引用
なお、この発想のきっかけを問われた設計担当者は、「我々が洪水や地震、津波の被害から解放される日が来ることを信じている」(CNN.co.jp、2017年4月5日)と答えている。もちろん地震は突然襲ってくるため、地震発生後の避難方法としては現実的ではないにしても、たとえば熊本地震のように前震がある大地震の場合、本震の前にタワーへと避難することは有効かもしれない。津波対策については、南海トラフ地震による津波の到達時間が揺れから数分後の地域もあることを考えると、たとえアナレンマ・タワーが実現されたとしても、タワーへの避難時間がネックとなりそうだ。
動画は「Vimeo」より