ゲーム理論
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「ゲーム研究」とは異なります。 |
チェス盤。ゲーム理論が誕生する遥か以前、経済学の祖アダム・スミスは主著『道徳情操論』(1759年)において人間社会を「偉大なチェス盤」に喩えていた(第6部「有徳の性格について」)。
経済学 |
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ゲーム理論 のJEL分類コード: JEL: C7 |
ゲーム理論(ゲームりろん、英: game theory)とは、経済や社会における複数主体が関わる意思決定の問題や行動の相互依存的状況を数学的なモデルを用いて研究する学問である。数学者ジョン・フォン・ノイマンと経済学者オスカー・モルゲンシュテルンの共著書『ゲームの理論と経済行動』(1944年) によって誕生した。元来は主流派経済学(新古典派経済学)への批判を目的として生まれた理論であったが、1980年代の「ゲーム理論による経済学の静かな革命」を経て、現代では経済学の中心的役割を担うようになった。
ゲーム理論の対象はあらゆる戦略的状況 (英: strategic situations)である。「戦略的状況」とは自分の利得が自分の行動の他、他者の行動にも依存する状況を意味し、経済学で扱う状況の中でも完全競争市場や独占市場を除くほとんどすべてはこれに該当する。さらにこの戦略的状況は経済学だけでなく経営学、政治学、法学、社会学、人類学、心理学、生物学、工学、コンピュータ科学などのさまざまな学問分野にも見られるため、ゲーム理論はこれらにも応用されている。
ゲーム理論の研究者やエンジニアはゲーム理論家(英: game theorist)と呼ばれる。
目次
- 1枠組み
- 2パラダイムとしてのゲーム理論
- 3研究史
- 4応用分野
- 5ノーベル経済学賞との関係
- 5.1アロー(1972年)とドブルー(1983年)の受賞
- 5.2サイモンの受賞(1978年)
- 5.3ブキャナンの受賞(1986年)
- 5.4コースの受賞(1991年)
- 5.5ノースとフォーゲルの受賞(1993年)
- 5.6ナッシュ、ハルサニ、ゼルテンの受賞(1994年)
- 5.7ヴィックリーとマーリーズの受賞(1996年)
- 5.8センの受賞 (1998年)
- 5.9アカロフ、スティグリッツ、スペンスの受賞(2001年)
- 5.10カーネマンとスミスの受賞(2002年)
- 5.11グレンジャーの受賞(2003年)
- 5.12シェリングとオーマンの受賞 (2005年)
- 5.13ハーヴィッツ、マイヤーソン、マスキンの受賞(2007年)
- 5.14オストロムの受賞(2009年)
- 5.15シャープレーとロスの受賞(2012年)
- 5.16ティロールの受賞(2014年)
- 5.17ハートとホルムストロムの受賞(2016年)
- 6批判
- 7脚注
- 8引用文献
- 9外部リンク