アルジェントソーマ

アルジェントソーマ
ジャンル SFアニメ
アニメ
原作 矢立肇、片山一良(原案)
監督 片山一良
脚本 山口宏
キャラクターデザイン  
メカニックデザイン  
音楽 服部克久、DJ K. HASEGAWA (KH-R)
製作 サンライズ
ビクターエンタテインメント
放送局 テレビ東京
放送期間 2000年10月5日 - 2001年3月29日
話数 全25話+特別編
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
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アルジェントソーマ』は、2000年10月5日から2001年3月29日までテレビ東京で放送されたテレビアニメ。放送時間は毎週木曜25時15分から25時45分まで。未放送の特別編1話を含めて全26話。

 

目次

1あらすじ
2登場人物
2.1フューネラル
2.2国連軍
2.3その他の登場人物
3エイリアン
3.1概要
3.2特徴
3.3プログレッシブ・エイリアン
4登場メカ
5スタッフ
6主題歌
7各話リスト
8関連事項
9外部リンク

あらすじ

2059年、地球はエイリアンの襲来で多大な被害を受けた。人類は軍隊を再編し、対エイリアン特殊部隊「フューネラル」を組織する。大学生のタクト・カネシロは、あるきっかけで恋人マキ・アガタが師事するアーネスト・ノグチ教授のエイリアンの死体をつなぎ合わせた実験複合体フランクの蘇生実験に立ち会うことになる。実験によってフランクは蘇生したが、施設を破壊して逃亡。マキやノグチ教授は死亡し、タクトも重傷を負った。

逃亡したフランクはある森でハリエットという少女と出会い、その場に襲来したエイリアンから彼女を守る。フューネラルに捕獲されたフランクとともに、ハリエットはフューネラルの管理下に置かれることとなる。

恋人マキを失い、自らも重傷を負ったタクトの前にある男が現れ、復讐か忘却か選択を与える。愛する者を奪った者への憎しみから復讐を選択したタクトは、それまでの自分を捨て、リウ・ソーマという新たな名を得てフューネラルに配属される。

登場人物

フューネラル

第一次遭遇戦後エイリアンの襲来に備え、国連が軍を再編して生まれた対エイリアン組織。成層圏のミサイル攻撃で撃ち漏らしたエイリアンはフューネラルと軍で迎撃を行うが、試験運用中だったザルクが正式採用されてからはフューネラルがほぼ一手に担う形となった。メンバーは腕は確かだが、なんらかの理由で “爪弾き者” にされた者ばかり。

リウ・ソーマ(タクト・カネシロ)
声 - 保志総一朗
元アラスカ地区第21辺境方面軍・成層圏迎撃機のテストパイロットという肩書きで、フューネラルにスパイとして送り込まれたザルク5のパイロット。階級は少尉。フランク蘇生事故により顔の左頬に大きな傷を負い、瞳と頭髪が変色した。大学では宇宙飛行士を目指し宇宙工学科に所属していたが、エイリアン襲来により宇宙開発が凍結したため夢半ばで金属工学科へ転科した。
素直な性格だが、やや直情的。エイリアン(特にフランク)に対して強い憎しみを抱いており、リウ・ソーマとなってからは感情を表に出さず振舞っているが、時折感情的な態度が表面化する。フューネラルではフランクへの復讐だけを目的としていたが、ハティやフランク、フューネラルの面々と行動するうちに心境に変化が生じ、復讐心との間で揺れ動き苦悩する。小説版ではマイケルを助けようとする描写があり、はっきりと仲間意識が強調されている。
ハリエット・バーソロミュー
声 - 桑島法子
通称ハティ。マキに似た少女。13歳だが、第一次遭遇戦で負傷し、また両親を失った精神的ショックで5年間の昏睡状態に陥っていたため、実年齢に対して思考が幼い。フランクを「妖精君」と呼び意思の疎通ができ、その能力ゆえに軍の対エイリアン戦に協力することとなる。当初一般人を巻き込むことにマイケルやスーは懸念を示していたが、フランクの必要性ゆえに戦線ではザルク5やミステルに乗り込み、また彼女自身も当初は戦いを恐れていたものの自身の存在意義として認識しザルク5に搭乗しエイリアン討伐に参加するようになる。彼女がフランクと意思疎通ができるのは、過去の戦闘の巻き添えでエイリアンの破片が脳内に入り込んだことが原因と言われている。
フランク
声 - ×
ノグチ博士によって複数のエイリアンの死体をつぎはぎにして復元された実験複合体。研究施設の崩壊、逃走、ハティとの接触を経てフューネラルで兵器として転用される。フューネラルでの呼称はEX-1(エクストラワン)。エイリアン戦に対しては、複数のエイリアンから復元された自身の体に敵と同じ材質を有する場合、左腕を瞬間的に敵と同じ材質に構造変換を行い一撃で完全破壊する「錬金術の腕(アルケミストアーム)」という特殊能力を持つ。その戦闘能力は機動性と装備の汎用性を除いたあらゆる要素においてザルクを上回る。唯一ハティのみと意思の疎通が可能である。フューネラルからの逃亡騒ぎ以降、万が一の暴走に備えて自爆用の核弾頭が装備されている。
ラナ・イネス
声 - 紗ゆり
フューネラル基地司令。国連軍・空軍出身の少佐。結婚歴があるが家庭よりも軍務を取り離婚、後に子供を事故によって失っている。ハティに対し母性を感じ同居を始める。フューネラルの面々からはコマンダーと呼ばれており優れた判断力を持つ。フューネラルの体裁を保つためには時に非情な判断を下すこともあるが、部下たちの心情を汲んで融通の利く部分も持ちあわせる。女性であることに、軍人としてのコンプレックスを持つような発言を度々する。
マイケル・ハートランド
声 - 中田譲治
ザルク部隊指揮官。陸軍出身の中佐。黒人の巨漢で、信頼できる上官に対しては年齢性別を問わず非常に忠誠心が厚く実直を絵に描いたような軍人。かつてフランクフルト局地戦でタイプH-2(後述)により部下を失い、後に陸軍第16空中騎兵隊の隊長を勤めたがダン以外の部下を失っている。モルグの事故の時点から、一連の不可解な事件に対して疑問を感じていた。
戦闘ではフューネラル本部でイネスとともに、もしくはミステルの操縦をしながら部下に指示を送る。
小説版では途中で戦死した。
ギネビア・グリーン
声 - 井上喜久子
ザルク3のパイロット。空軍出身の中尉で、空軍時代からイネスの部下であった。桃色ブロンドの美人。射撃の名手でダンとコンビを組むことが多く、時折暴走気味のダンの静止役にもなっている。幼い頃の宇宙での事故により難病にかかっており死を宣告されている身ではあるが、デビット・ロレンスの支援により軍に入隊した。空を飛ぶことを強く願っておりそのためには「まだ死ねない」という口癖を自分自身に言い聞かせている。コミック・アニメ・小説のいずれも終盤では直接の出番に恵まれていない。
ダン・シモンズ
声 - 子安武人
ザルク1のパイロット。陸軍出身の中尉。かつて陸軍第16空中騎兵隊に所属しており、マイケルの部下の唯一の生き残り。ヨーロッパの名門出身だが、父親のように戦没者を机の上で数えるような軍人を嫌い、現場の一兵卒として戦う道を選ぶ。妹がおり非常に大切にしている。
プライドが高く、率先して前線に出るが熱くなりがちである。リウがフューネラルに着任して早々に彼のパイロットの腕や考え方、行動に疑念をもっており衝突することも多かった。しかし任務を通して彼を認めはじめる。後にスーと結ばれる。TV未放送であるPhase:EXのエンディングに、スーへのプロポーズが収録されている。
スー・ハリス
声 - 堀江由衣
ザルク4のパイロット。海軍出身の少尉。海軍士官学校を首席で卒業した。航空機の操縦技術は確かだが、一匹狼的性格で協調性に欠ける。フューネラルでは次第に部隊の仲間と打ち解ける。父親は優秀な戦闘機パイロットだったが、怪我により名誉除隊した後、交通事故で死亡している。子供っぽい性格であり、ハティと仲がよい。また20世紀時代の物に目がないアンティークコレクターでもあり、古めかしいラジオを大切に使っている。
スカーレット
声 - 榎本温子
ジョオン
声 - 川澄綾子
アイ
声 - 有島モユ
ビオレッタ
声 - 牧島有希
ツィノーバ
声 - 山下亜矢香
スィーニア
フューネラルのオペレーター。退避命令が下ったときも、残ってオペレーティングをすることを願い出る。