遊☆戯☆王【仏魔法ベルゼブブ】Ⅰ

 

登場キャラクター[編集]

遊☆戯☆王の登場人物」を参照

モンスターカード

M&Wのデュエルにおいて特に登場頻度の高いモンスターカードを挙げる。

ブラック・マジシャン
武藤遊戯(特に闇遊戯)が最も信頼するエースカード。弟子に「ブラック・マジシャン・ガール」がいる。
青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)
海馬瀬人が愛用するエースカード。作中では「あまりの強さに世界で4枚しか生産されていない」とされる。
真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラック・ドラゴン)
城之内克也が愛用するエースカード。もともとは彼のカードでなく、決闘者の王国でダイナソー竜崎から勝ち取る。

千年アイテム

本作において重要な鍵を握るアイテム。1つ1つ異なる不思議な力を持つ。すべての千年アイテムは黄金でできており、千年錠を除く全てにウジャト眼の紋章が付けられている。所持者は、闇のゲームを仕掛け敗者にさまざまな罰ゲームを与えることができる[10]。しかし誰でも使いこなせるわけではなく、千年アイテムはそれ自体が所持しようとする者の魂を試し、所有するに値しない者と判断された場合は体の内から魂を焼かれる。古代においては「千年宝物」と表記され、人間の心に宿る魔物や精霊を呼び出し、操るための力として使われた。

数千年前、隣国の大軍隊により国が滅亡の危機に扮した際、時の神官アクナディンが、王アクナムカノンにも秘密裏に盗賊の村、クル・エルナ村の住民を冥府への生贄として黄金と一緒に溶かして製作したアイテムで、のちに個々の能力を生かし、罪人を裁いたり、国の危機を事前に予見するために使われるようになる[11]が、本来は冥界の石版へアイテムを収めた人間の「闇」を冥府との契約により実体化するための触媒でもあった。

かつては一箇所にまとめられていたが、現在ではさまざまな経緯を経て世界中に散っている。しかし、千年アイテムはそれぞれがパズルのパーツのようなもので、時が来れば互いに引き合い「王の記憶の石版」に集まるとされている。

M&Wにおける「神のカード」を使用する際にも必要であり、マリクが言うには千年アイテムにかかわりを持つものしか神のカードを操れないとのことだが、詳細については最後まで明かされることはない。

作中に登場するのは7つであるが、カードゲーム等の他の媒体では例外が存在する。

千年パズル/千年錐(せんねんパズル/せんねんすい)
初出:学園編
所有者 - 現代:武藤遊戯/王の記憶編:アテム(古代エジプト第18王朝ファラオ)
誰も解いたことのないパズル。多くのピースを組み合わせる立体型のパズルで、完成すると四角錐(ピラミッド)を逆さにした形になる。本作の主人公である武藤遊戯がこのパズルを解き完成させたことから全ての物語は始まる。この千年パズルが収納されている箱には「我を束ねし者、闇の知恵と力を与えん」という言葉が刻まれている。
内部にはかつて古代エジプトで起きた戦いの末に相討ちとなった古代のファラオ(アテム)の魂と闇の大神官の魂が封じ込められている。封じ込められた魂の記憶を映し出す投影機としての能力を備えており、古代編の物語は千年パズルがバクラの闇RPG(ダーク・ロールプレイング・ゲーム)のフィールドに投影したもの[12]
他のアイテムと比べてこれといった能力は存在せず、完成させたものには結束の力が宿るとのことだが、最後まで具体的に描かれることはない。
千年秤(せんねんばかり)
初出:学園編
所有者 - 現代:シャーディー/王の記憶編:神官カリム
裁かれし者の目の前にかざすことで、罪の重さを量る天秤。秤が傾きの有無や大きさで対象の邪念の大きさを計ることができる。初期の学園編でシャーディーがこれを用い、童実野美術館館長の金倉を裁く。
古代においては罪人を裁くための他、2体以上の魔物を融合させるための力としても使われた。
千年錠(せんねんじょう)
初出:学園編
所有者 - 現代:シャーディー/王の記憶編:神官シャダ
人の心の部屋を覗き、また中に入りこむ力を持つアンク型の鍵。心の部屋を見ることによってその者のすべてが分かり、また心の部屋を模様替えして人を操ることもできる。操られた者は、千年錠に触れることによって開放される。千年錫杖、千年眼を併せ持ったような能力を持つが、こちらは前述の通り相手の心の中に一度入り込まなければならない。原作初期の学園編でシャーディーはこれを使用し、遊戯、闇遊戯、杏子、吉森教授などの心の部屋に入り込む。
古代においては、人の心に魔物が宿っているかを見極めるために使われていた。
千年輪(せんねんリング)
初出:学園編
所有者 - 現代:獏良了/王の記憶編:神官マハード
輪の内側にピラミッドを模した様な三角形、外側に円錐状の指針が5本付いたペンダント。形ある物に、人間の心や念を封じ込める能力を持つ。また、指針によって方位磁針のように邪念を感知する能力を持つ(現代では他の千年アイテムの感知能力として使われる)。
内部にはかつて古代エジプトで起きた戦いの際に、闇の大神官の片割れ・魂の一部である「バクラ」の魂が封じられており、たびたび宿主の獏良了は人格を乗っ取られる。その際には、千年輪の指針が胸に食い込むなどの場面が見られる。 宿る意思が邪悪かつ活動的であるため、作中で頻繁に所有者の獏良了から他人の手に渡る。
古代では、その邪念感知の力が王墓の防衛のために使われていた。
千年眼(せんねんがん、ミレニアムアイ)
初出:決闘者の王国編
所有者 - 現代:ペガサス・J・クロフォード/王の記憶編:神官アクナディン
人の思考や心の内を読み取る能力を持つ義眼。所有者のペガサスはこの力を「マインド・スキャン」と呼び、デュエルにおいては優勢に立てる。
所有者となるには自身の眼球を抉り出しその場所に千年眼を埋め込まなければならず、資格を有する者であってもかなりの苦痛を要するが、所有に成功した場合は願い事を1つだけ叶えるという。
古代では罪人の魔物を暴き出し、抽出して実体化させるために使われた。
千年首飾り(せんねんタウク)
初出:バトルシティ編
所有者 - 現代:イシズ・イシュタール/王の記憶編:神官アイシス
近未来を映像として視(み)る(視せる)能力を持つ、チョーカー型の首飾り。視た未来は断片的にしか見ることができない代わりに絶対のものであったが、バトルシップでの海馬とのデュエル後、予知した未来が覆されたことで未来を予知する力が失われる。しかし、マリクとのデュエルで瀕死の状態に陥った城之内を目の当たりにして闘う意思をなくした闇遊戯に、理由は不明だが一時的に未来の映像を視せる。また、アニメ版ではイシズはこの能力を用いて海馬に古代エジプト(過去)の映像を視せる。
千年錫杖(せんねんロッド、ミレニアム・ロッド、せんねんしゃくじょう)
初出:バトルシティ編
所有者 - 現代:マリク・イシュタール/王の記憶編:神官セト
人の心に自分の意思を植え付け、記憶を支配して精神と肉体を操る能力を持つ杖。ただし、洗脳するには杖で対象に触れる必要がある。杖の部分のカバーを外すと鋭い刃物のようになっており、千年アイテムの中で唯一純粋な武器として使用することも可能。また、他者と心を通じて完全な意思疎通を図ることもでき、リシドをはじめグールズの部下たちとは心を通じて会話を可能にしている。演出ではあるが眼の刻印からは光線が発射される。これは千年眼も同様。
なお、現代での所持者であるマリクは武藤遊戯、獏良了同様に闇の人格を有するが、他の2人と違いマリクの闇人格は幼少期の過酷な経験から生み出された二重人格であり、千年錫杖に宿ったものではない。千年錫杖は所有者に古代神官文字の解読を可能とさせる啓示を与えるが、マリクの主人格には真の啓示は与えられていなかった。
古代では、人の心から実体化した魔物を封印の石版に封じ込めるために使われていた。
バトルシティの戦いを通じて、闇人格のマリクは神官セトの記憶が封じられているのではと推測するが、最後までそのことが明かされることはない。
その他
千年魔術書(せんねんまじゅつしょ)
7つの秘宝(千年アイテム)の精製法である、99人の人間を生贄に卑金属を神秘の力を持った黄金の宝物に変える「闇の錬金術」が記された禁断の魔術書。
内容の呪文は100年以上解読されていなかったが、若き日のアクナディンにより解読され、千年アイテムが生み出された。
千年の盾(せんねんのたて)
カードゲームの『デュエルモンスターズ』にて登場した千年アイテム。
初期テキストでは千年アイテムの一つと明言されていたが、その後テキストからは千年アイテムという単語は削除され、「古代エジプト王家より伝わるといわれている伝説の盾」に変更された。
千年原人(せんねんげんじん)
カードゲームの『デュエルモンスターズ』にて登場した千年アイテムを所持する原人。
しかしながらイラストに描かれている千年アイテムは、槍や斧など作中には登場しないオリジナルのものとなっている。

作中に登場するゲーム

何かにつけてカードゲームに注目が行きがちな『遊☆戯☆王』だが、作中にはその他にもオリジナルゲームが数多く登場する。

マジック&ウィザーズ(デュエルモンスターズ)
初登場は第2巻。プレイヤーは魔法使いという設定で手持ちのカードを用いて相手のライフポイントを奪い合うトレーディングカードゲーム。アニメでは「デュエルモンスターズ」という名称に変更されている。
詳しくは「#マジック&ウィザーズ」、「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム」を参照。
カプセル・モンスター・チェス
初登場3巻。通称カプモン。チェスに似たゲーム。コマにカバーが付いていて、対戦するまで中のモンスターが解らないというもの。のちにPlayStation、ゲームボーイカラー、PlayStation 2でコンピュータゲーム版も発売された。
バンダイからは1999年にガシャポンにて同名の商品が発売されているが、原作と異なり収録されているコマは「マジック&ウィザーズ」のモンスターからの流用であった。
米国オリジナルアニメシリーズ『遊戯王ALEX』ではこのカプモンをモチーフにしたゲームが登場し、マテル社からコマも発売された。
デジタル・ペット君
第3巻で登場。たまごっちのようなキーホルダーゲームで、液晶内のペットを育成できるほか、ゲーム機同士を連結させてデータを交換することが可能。
Virtual VS
第4巻で登場。ゲームセンターに設置されてる対戦型格闘ゲーム。遊戯はこのゲームでは「ブルース・龍」というキャラクターを愛用している。
モンスターファイター
第6巻で登場。取っ手の付いたモンスターの人形を、対戦相手の人形と連結して戦うゲーム。
龍札(ドラゴン・カード)
第6巻で登場。中国古来から伝わる5属性の龍が描かれた「龍札」を出し合うカードゲーム。アニメ版では「ドラゴン・ブロック」と呼ばれる類似ゲームに変更されている。
モンスターワールド
初登場は第6巻。盤上の駒を用いて冒険を行うテーブルトークRPG(TRPG)。闇の支配者(ダークマスター)側1名と冒険者側数名にプレイヤーを分け、冒険者側が闇の支配者を倒すことを目的にフィールド上の駒を進めていく。舞台となる山・村・城などの盤をつなぎ合わせ、フィールドを拡張できるのが特徴。
DDD(ドラゴン・ダイス&ダンジョンズ)
初登場は第16巻。中にモンスターが収められた、開閉して展開する特殊なサイコロを使用して進める、ボードゲームとTRPGの掛け合わせのようなゲーム。アニメ版では「ダンジョンダイスモンスターズ」(DDM)という名称に変更されている。実在する「ドラゴンダイス」と呼ばれるドラゴン柄のサイコロやTRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」(D&D)を意識して作られたもの。
コナミから『遊☆戯☆王ダンジョンダイスモンスターズ』として、劇中に登場したものにアレンジを加えて商品化したもの(ゲームボードとコマ、ダイスのセットキット)が発売されたほか、後にゲームボーイアドバンスでコンピュータゲーム版も発売された。製品版のモンスターは、ほとんどがカードゲームのモンスターの流用である。逆にこのDDDに登場する「速攻の黒い忍者」がOCG化され、「ゴッドオーガス」もアニメ版でカードとして登場する。

関連書籍

単行本


    この節の加筆が望まれています。
単行本はジャンプ・コミックスより全38巻が発売されている。

 

文庫版


    この節の加筆が望まれています。
集英社コミック文庫より全22巻が発売されている。単行本と比較して、
タイトルがロゴタイプでなく黒の明朝体になっている。
新たに高橋和希による表紙イラストが描かれ、共通して白い背景となっている。
扉絵として描き下ろしのタロット風イラストが挿入されている。巻末にはその解説もされている。
初期の闇遊戯の表情が後期に近いものに修正されていたり、一部の台詞なども修正されている。
一部のページに追加シーンがある(第17巻・決闘249、第21巻・決闘312など)。
巻末に高橋和希のあとがきが追加されている。
などの違いがある。

 

小説

ジャンプ ジェイ ブックス(集英社)より発売された小説版。

『遊☆戯☆王』(1999年)
著者:千葉克彦
原作第1話、および遊戯対海馬の初戦、DEATH-T編のノベライズ。さらに書き下ろしでDEATH-T編の後日譚が語られている。
『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ 光のピラミッド』(2004年)
著者:武上純希、デュエル構成:彦久保雅博
劇場版アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ 光のピラミッド』のノベライズ。

ガイドブック

  • 遊☆戯☆王 キャラクターズガイドブック -真理の福音-(2002年11月発行、ISBN 4-08-873363-0)
  • 遊☆戯☆王 キャラクターズガイドブック 千年の書(2015年7月発行、ISBN 978-4-08-779722-0)

画集

  • DUEL ART 高橋和希 遊☆戯☆王イラスト集(2011年12月発行、ISBN 978-4-08-782398-1)

関連作品

『週刊少年ジャンプ』での連載終了後には、以下の派生作品が発表されている。

遊☆戯☆王R』(2004年 - 2007年)
掲載誌:Vジャンプ
原案・監修:高橋和希、漫画:伊藤彰、協力:ブレインナビ[13]
原作のバトルシティ編直後を描いたアナザーストーリー。作者の伊藤は本作を「天馬動乱編」と称している[14]
遊☆戯☆王GX』(2005年 - 2011年、2014年)
掲載誌:Vジャンプ
原案・監修:高橋和希、漫画:影山なおゆき、協力:ブレインナビ[13]
アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』の漫画化作品。キャラクターの性格や生い立ちなど細かい設定がアニメ版と異なる別作品。
直接的な描写はないが、原作との関連をほのめかす演出がある。
『Vジャンプ』2014年8月号に特別読み切りが掲載された。
遊☆戯☆王5D's』(2009年 - 2015年)
掲載誌:Vジャンプ
ストーリー:彦久保雅博、漫画:佐藤雅史、協力:スタジオ・ダイス
アニメ『遊☆戯☆王5D's』のコミカライズ版。『GX』同様キャラクターの性格や世界設定がアニメ版と大きく異なっており、完全なる別作品である。
直接的な描写はないが、原作との関連をほのめかす演出がある。
遊☆戯☆王ZEXAL』(2010年 - 2015年)
掲載誌:Vジャンプ
原案・監修:高橋和希/スタジオ・ダイス、ストーリー:吉田伸、漫画:三好直人
アニメ『遊☆戯☆王ZEXAL』の漫画版。連載がアニメより若干先に開始したこともあり、途中まではアニメ版と同じストーリーであったが、物語が進むにつれキャラクターや世界設定の差異が徐々に大きくなっている。
原作や他作品とのストーリー上の関連性は明言されていない。
遊☆戯☆王 Dチーム・ゼアル』(2012年 - 2014年)
掲載誌:最強ジャンプ
原案・監修:高橋和希、漫画:友永晃浩、協力:ウェッジホールディングス
アニメ『遊☆戯☆王ZEXAL』の漫画版だが、上記の『Vジャンプ』連載版『遊☆戯☆王ZEXAL』と関連性はない。デフォルメが施されたキャラクターデザインが特徴。単行本化もされていない。
遊☆戯☆王ARC-V』(2014年、2015年 - 連載中)
掲載誌:Vジャンプ
原作:高橋和希 スタジオ・ダイス、ストーリー:吉田伸、マンガ:三好直人、デュエル構成:彦久保雅博[15]
アニメ『遊☆戯☆王ARC-V』のコミカライズ版。『Vジャンプ』2014年7月号に特別読み切りが掲載されたのち、『Vジャンプ』2015年10月号より連載開始。
『GX』『5D's』『ZEXAL』のコミカライズ作品同様、ストーリー設定はアニメ版と繋がっておらず漫画版独自のものとなっている。
原作や他作品とのストーリー上の関連性は明言されていない。
遊☆戯☆王ARC-V 最強デュエリスト遊矢!!』(2015年 - 連載中)
掲載誌:最強ジャンプ
漫画:友永晃浩、協力:スタジオ・ダイス
アニメ『遊☆戯☆王ARC-V』の漫画版。上記の『Vジャンプ』に掲載された『遊☆戯☆王ARC-V』と関連性はない。『遊☆戯☆王 Dチーム・ゼアル』同様、デフォルメデザインが施されたキャラクターが特徴。