>  >  > 巨人が人類と共生していたことを示す証拠4選

2016.10.22

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 古くはギリシャ神話や旧約聖書、また北欧神話や中国・周王朝時代の書物と、ワールドワイドに登場しているのが“巨人”だ――。ジャイアント、ギガンテス、タイタンなどさまざまな呼び名で多くの神話や伝説、ファンタジーに欠かせない存在であることはご承知の通り。

 現代では、あくまでも空想上のものとされているが、興味深い点はほとんどの古代書物の中で巨人は人間と共生しており、決して隠れた存在ではなかったということだ。しかも、書によっては巨人が実際にいたと記述されているものもある。

 巨人のものとしか思えないような、超巨大で驚くべき足跡も世界のあちこちで発見されているのである。今回は、そんな巨人実在説を裏付ける、古代関連書物や巨大足跡の画像を中心にお届けしたい。


■The Book of Giants(巨人の本)

 1947年に死海のほとりワディ・クムランにある洞窟内で発見された、およそ1000にも及ぶ2000年ほど前の写本群(死海文書)の中のひとつ「The Book of Giants(巨人の本)」には、旧約聖書に登場する巨人ネフィリム(※)について詳細に書かれており 、実在したとされる記述が多く見られる。

giantfootprints1.JPG
「死海文書」の一部 画像は「Wikipedia」より

 ある学者が数年かけてネフィリムの語源研究に取り組み、「背徳者」「(天から)落ちてきた者」などの意味があることを発表したが、彼らの名前と由来に関係なく、謎のネフィリムは遠い過去において地球に住んでいた巨大な存在として考えられていたようである。

(※)旧約聖書『創世記』第6章1~4節
地上に人が増え始め、娘たちが生まれると、神の子らは人の娘たちが美しいのを見て、おのおの選んだ者を妻にした。こうして神の子らと人間の娘たちの間に生まれたのがネフィリムであった。彼らは大昔の名高い英雄たちであったという。ただし、同じく『ヨベル書』、『エノク書』では共食いを行ったとされる。

 

 

■中国で発見された巨人の足跡

 最近注目されているのは、中国・貴州省にある少数民族の村で発見された巨人の左足のものとみられている足跡。成人男性が裸足の足をのせて大きさを比較しているが、ご覧の通り、優に2倍以上はある。

giantfootprints2.JPG
EWAO」の記事より

 足跡のサイズは、長さ57cm、幅20cmもあり、岩石の表面に深さ3cmほどのくぼみになって残っていた。中国の伝説では「長人」 という巨人の種族がおり、記録によればその身長は9~12mにも達し、動きは非常に素早かったという。


■南アフリカの神の足跡

 南アフリカの東トランスバール地域、スワジランドの国境付近で見つかった巨大な足跡がある。全長1.2mもあり、花崗岩に指までくっきりとわかる形のくぼみができている。足の大きさから計算すると推定身長は7m以上になるらしい。

giantfootprints3.JPG
EWAO」の記事より

 元々現場付近は愛や平和、癒しを求めて訪れる人が多かったこともありこの足跡はパワースポットともなっているようで、現地では“神の足跡”と呼ばれているのだとか。どのようにして岩に巨大な足跡のようなくぼみができたのかは謎であるが、現地のシャーマンは暖かい溶岩灰に覆われている地面を「巨人が走って横切った際にできたものだ」と語っているという。


アイルランド化石化した巨人

 1895年にロンドンの鉄道車庫で撮影された“アイルランドの化石化した巨人”。伝えられているところではダイアーという人物がアイルランドのアントリム州で鉄鉱石を採鉱中に掘りあてたとされている。

giantfootprints4.JPG
は「Greater Ancestors」の記事より

 高さ3.71m、重さは2tもあり、右足の指は6本あった。男性6人と巨大クレーンでなんとか持ち上げられたその巨体は、イギリスまで運ばれてリバプールとマンチェスターで展示したところ大盛況だったという。


 はたしてこれらの巨人伝説は嘘か真か? 過去に巨人の骨が見つかったという写真や新聞の記録は残っているものの、残念ながらそのほとんどが現在では行方不明、または消失してしまっている。巨人について書かれている古代文書が多くある一方で、実在した証拠にはなり得ない作り話だと一刀両断する学者や博物館学芸員関係者も当然多い。だが、世界中で巨大な足跡のようなものが多く見つかるのは、本当に全て偶然なのだろうか? 今も昔も我々人間の心を捉えて離さない存在、巨人――いっそこのままグレーな存在でいてほしい気もしてくるのだが……。
(文=Maria Rosa.S


参考:「EWAO」、ほか