シヴィライゼーションⅡ【等星級GAME】シリーズプラットフ… 

 

ボードゲーム版

Civilization(文明の曙)

1982年にアバロンヒルより発売。ボードゲーム。後にホビージャパンから『文明の曙英語版)』として日本語解説書つきで発売された。

Advanced Civilization(アドヴァンスト シヴィライゼーション 文明の曙)

1991年にアバロンヒルより発売。ボードゲーム。1995年に Avalon Hill's Advanced Civilization英語版) のタイトルでコンピューターゲーム化もされた。

ゲームソフト版

Sid Meier's Civilization

1991年にマイクロプローズより発売。ゲームデザイナーのシド・マイヤーによりデザインされた、最初のシヴィライゼーションである。誤解されることが多いが、上述したようにアバロン・ヒル社のボードゲームが存在するため、一連のゲームのオリジナルアイデアそのものはシド・マイヤーの発案ではない。ただし、シド・マイヤーは後のインタビューで「ボードゲームの話を聞いたことはあったが、ゲームデザインを始める前にプレイしたことはない」と語っている[2](ただし、ゲーム内容はボードゲーム版と驚くほど似通っている)。[独自研究?]

1992年に98版、1994年にSFC版『シヴィライゼーション 世界七大文明』(アスミック)、1996年にはPS版・SS版『シヴィライゼーション新世界七大文明』(アスミック・エース エンタテインメント)も発売されている。

Sid Meier's Civilization II

1996年にマイクロプローズより発売。メディアクエストよりWindows3.1用の日本語版が発売されている。ゲームデザインは、ブライアン・レイノルズ(英語版)が担当し、本作よりシド・マイヤー自身は、直接の制作には関わっていない。ゲームは、マップがクォータービュー表示に変更されるなど、画面描写が大幅に改善された。さらにゲームバランスの改善、テクノロジーやユニットが大幅に追加されるなど、正統的な進化を遂げている。数百万本を売り上げる人気作となったが、マイクロプローズ社は当初、この作品にほとんど期待をかけておらず、あくまでも前作ファン向けのマイナー作品として扱っていたため、ゲーム発売前にほとんど販促プロモーションが行われなかったという、異例の販売経歴を持っている。 1998年にPS版『シヴィライゼーションII』 が、ヒューマンから発売されている。

拡張パック
  • Civilization II:Gold Edition
  • Civilization II:Test of Time

Civilization: Call to Power (CTP)

1999年アクティビジョンより発売。シド・マイヤーは関わっていない。アバロン・ヒルよりCivilizationに関するライセンスを受けたため、マイクロプロースとの裁判となった。裁判の結果、マイクロプロースよりライセンスを受けることになった。つまり、サブライセンス作品であり、シリーズ名を冠しているものの、公式にはCivillizationには含まれない。同年にサイバーフロントより日本語版が発売されている[3]。Linux版も存在する。

本家Civilizationと異なり、近未来の技術が大きく拡張されていた。例えば、海底や宇宙空間にも都市を作ることができた。奴隷商人を使ってライバル文明から人々を誘拐し自文明の生産力に割り当てることや、七不思議奴隷解放運動によって奴隷制度を無効化してライバル文明を陥れること、支店ユニットによってライバル文明の都市にフランチャイズして戦争をせずに生産力をライバル文明から詐取することや、それに対抗して弁護士で支店を提訴するという面白いアイデアが大量に導入された。エコテロリスト、エコレンジャーという環境保護を目的とした、ナノテクノロジーによるテロ活動を行うユニットも生産できるようになった。政治体制には、圧政、ファシズム神権政治多国籍企業(企業共同体)、テクノクラシー(技術至上主義)、サイバー民主主義、エコトピアが追加された。

また、ゲームシステム上の特徴として、「インフラ」の導入により土地改善の作業が大幅に軽減されたことや、交易品の導入により交易路の維持が経済戦略上の重要な鍵になったことが挙げられる。

今作では、地球外での勝利を求める場合の選択肢は、ワームホールを発見し、人工的に誕生させたエイリアンを別の宇宙に送り出すことである。

Call to Power II (CTP2)

2000年11月にアクティビジョンより発売。ライセンス問題を解決するため、Civillizationの冠は無くなっている。2001年にメディアクエストより日本語版が発売された。日本語版に関しては、移植元が変更されたことにより、前作でのような誤訳は無い。

概ね、前作のアレンジバージョンと言って良い。最終目的が前作CTPと異なり、地球外探査の概念が無く、地球のリソースを自由に操ることが出来る、ガイアコントローラの開発である(ちなみに、前作CTPでは、今作のガイアコントローラの概念に含まれる要素は、単なる技術ツリーや七不思議に含まれており、ある意味、目的が後退している)。

Sid Meier's Alpha Centauri (SMAC)

2000年にエレクトロニック・アーツより発売。シド・マイヤーらが新たに設立したフィラクシス・ゲームズが開発元となっており、以降の作品も同社により開発されている。同年に日本語版も発売されている。

Civilizationの実質的な続編。シリーズの最終目標の一つである、アルファケンタウリへの植民後の世界を舞台とした作品で、各文明の指導者、技術ツリーなどがSF的な内容になっている。ゼロから様々なユニットを自由に設計できる柔軟なカスタマイズ性や国境線の導入に始まり、各勢力の首脳に強い個性が与えられ、外交に様々な選択肢が追加されるなど、後のシリーズ発展の基盤となる多くのアイデアが示されている。

ゲームデザインは、前作にあたるCivilization IIに引き続き、ブライアン・レイノルが担当。彼は、ゲーム内への数々の革新的要素を導入によって、その評価を不動の物としたが、続編にあたるCivilization IIIの開発中に開発メンバーと共にフィラクシス社を退社。Big Huge Games(英語版)社を設立し、Rise of Nationsの開発を担当した。

拡張パック
  • Sid Meier's Alien Crossfire (SMAX)

Sid Meier's Civilization III

2001年にインフォグラムより発売。最も大きな要素は、Windows95以降のWindowsプラットフォームへの正式対応で、加えてCivilizationIIやアルファケンタウリで示された、新要素の取り込みが主な変更点となっている。日本国外ではMac OS X版も発売されている。日本では、サイバーフロントより日本語版が発売され、全世界で300万本以上の売り上げを達成した[4]

拡張パック
  • Sid Meier's Civilization III:Play the World (PTW)
  • Sid Meier's Civilization III:Conquests (C3C)

Sid Meier's Civilization IV

2005年10月24日に2K GamesよりWindows用のPCゲームとして発売。2006年6月にはMac OS X版も発売されている。また、同年6月17日にはサイバーフロントより日本語版が発売されている。2007年7月時点で、全世界で150万本以上の売り上げを達成している[5]。画面がフル3Dへと一新され、操作性が大幅に向上した。さらに、ゲームシステムが大きく変更され、従来作でプレイヤーの手を煩わせていた公害の除去や汚職の管理といった要素が削除され、プレイアビリティが高まった。また、AI指導者達の振る舞いも大きく改良された。

ゲームの発売から6年後、オープニングテーマ曲である『Baba Yetu』が、第53回グラミー賞の「Best Instrumental Arrangement Accompanying Vocalist」部門を受賞した[6]。作曲者のクリストファー・ティン(英語版)が2010年に発売したアルバムに『Baba Yetu』が収録されていたことから改めて評価されたもので、ゲーム音楽としては史上初の受賞である。[6]

拡張パック
  • Sid Meier's Civilization IV:Warlords
  • Sid Meier's Civilization IV:Beyond the Sword

Sid Meier's Civilization Chronicles

2006年発売(英語版のみ)。“Sid Meier's Civilization”から“Civilization IV”までのセット(“Alpha Centauri”を除く)と、96ページに渡る小冊子 (Chronicles)、カードゲーム、ビデオDVD、ポスター、デスクトップ用の壁紙、MP3ファイル等のボーナスアイテムを加えたコレクター向けのボックスセットである。

Sid Meier's Civilization Revolution

2008年6月に2K Gamesより北米・欧州・豪州でPLAYSTATION 3・Xbox 360で発売された、家庭用ゲーム機向けに開発された初めてのシヴィライゼーション。
インターネット対戦を前提とした設計だがシングルプレイも可能である。オンライン対戦は1ゲームのプレイ時間が平均3時間から平均1時間に短縮されている。
システムが他シリーズに比べて大幅に簡略化[7]されユニットの種類が少なく、小さめのMAP構成にくわえて都市には衛生度・幸福度・飢餓・交易路といった要素も存在しない上に破産もないため管理の手間(防衛等)さえ惜しまなければ都市をあちこちに建てることで大幅に優位にたてる。
一方で同じユニットを3つ重ねることで「軍団」に編成し直し攻撃力・防御力を3倍にするといった独自のシステムが搭載され下位ユニットでも軍団にすることで上位ユニット単体にも上回る強さを発揮する。[7]
2008年12月25日にサイバーフロントよりPLAYSTATION 3・XBOX 360の日本語版が、翌2009年1月29日にニンテンドーDS版が発売された。ニンテンドーDS版はハード性能からMAP表示が2Dであったり、CPU文明が巨大化すると数十秒待たされる、またユニットが売却できないなどいくつか仕様が異なる。また、2010年1月14日に2K GamesよりiPhone・iPod Touch・iPad対応の日本語版が発売された。

Sid Meier's Civilization IV Colonization

2009年3月27日に2K Gamesより発売。1994年に発売されたSid Meier's Colonizationを、Civilization IVのゲームエンジンを使ってリメイクした作品である。Civilization IVの拡張パックではなく、独立した単体作品としてリリースされている。ゲームの舞台は、16世紀のアメリカ新大陸であり、イギリス、フランス、スペイン、オランダといった列強諸国による、新大陸への入植競争とアメリカ合衆国の独立をテーマとしている。

Sid Meier's Civilization V(シヴィライゼーションV)

2010年9月21日に2K Gamesより英語版が北米で、9月24日に欧州でそれぞれ発売された。日本語版の発売は、2010年10月29日となっている。Civilization IVから、さらなるグラフィック面での進化に加えて、プレイヤーが煩わしさを感じる要素を整理再編し、より快適なプレイを実現する方向へとデザインが指向されている。それに基づいてスタック制の廃止など戦争に関する多くの変更が導入されたが、一方で外交や経済政策は簡略化された。そのため、IVとのプレイ感覚の違いから賛否両論がある。拡張版として、2012年6月23日に「Sid Meier's Civilization V: Gods & Kings」が、2013年7月に「Sid Meier's Civilization V: Brave New World」がそれぞれ発売され、当初単純化されていたゲーム性はある程度複雑化されている。