常識覆す「第五の力」? 未知の素粒子「プロトフォビックXボソン」発見でパラレルユニバースの扉開く
2017.01.13
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空間を満たしている物質には、いまだにその存在が確認できないダークマター(暗黒物質)がある。一説によると、宇宙空間の85%におよぶ物質がこのダークマターであるともいわれているが、その存在はあくまでも物理的推論を重ねていった上での仮説であり、その存在そのものが確認されているわけではない。
■自然界に存在する5番目の力の発見か
「Express」の記事より
しかし、このダークマターの存在を立証することさえも可能にし、物理界の常識を根底からひっくり返してしまうような新しい発見がなされた可能性があるという。「発見された可能性」という、なんとも曖昧な表現になるのは、その発見が素粒子の世界での話であるために、発見したと断言するには緻密で時間のかかる検証実験が必要とされているためである。
この、ニュートン物理学をひっくり返したアインシュタイン物理学のような物理界の革命的発見のレポートが、イギリスの「Express」紙で取り上げられている。
米カリフォルニア大学アーバイン校の研究によれば、スイスのジュネーブ郊外にある世界最大の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)による実験の結果によっては、自然界に存在する5番目の力の発見につながる可能性があるとのこと。実験を率いるジョナサン・フェン博士は「もしこの発見が真実ならば、物理界を革命的に変えることになる」と発言している。
画像は「Wikimedia Commons」より
物理の世界では、ここ何十年もの間、自然界に存在する力は重力、電磁力、強い力(核力)、弱い力の4種類であると考えられており、もしここに5番目の力の存在が確認できれば、根本的に物理のセオリーを覆すことになり、既存の理論では説明できなかったダークマターの証明はもちろん、パラレル・ユニバースの存在をも証明する可能性がでてくるという。