生物兵器派と機械ロボット派に分かれて戦うパラレルワールド、もうひとつの第一次世界大戦「レバイアサン」

2010年01月21日 ι コメント(82) ι 画像 ι サブカル・アート ι #

 

ファンタジー

 スコット・ウエストフェルドの描くファンタジーなパラレルワールドの舞台は1914年の第一次世界大戦。ヨーロッパの国々はダーウィンの発見から偶然生まれた、遺伝子操作生物武器を生み出した英国を中心とする「Darwinist」と、歩くロボットタンカーのような機械技術に優れたドイツを中心とする 「Clanker 」の二大勢力に分かれていた。

 そんなパラレルワールドの勢力図がこれなんだそうだけど、なかなかにファンタスティックファンタジーなんだ。


*クリックで壁紙サイズに拡大できるよ
grandmap


 イラストはケイス・トンプソンが手がけているんだけれど、モンスターのような生物兵器とロボットが戦うそんな世界が一目でわかる作品なんだ。


 ケイス・トンプソンの描くファンタジーイラストはここで見られるよ。
【Keith Thompson Art】

その一部を紹介するね。
broodmermaid

minstrel

executors

mollusctree

pestilential

prince

prophet

surfaceking

trojanhorse

viraemia


 「レバイアサン」(Leviathan)は日本語翻訳版はないんだけれど、洋書として売られているので、興味のある人は見てみるといいかもしれないね。

あらすじ:
 戦争に突入したいドイツは平和主義者のオーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承候補フランツ・フェルディナンド大公を暗殺し、彼の一人息子アレクサンダーの殺害も企てた。アレクサンダーは、父の忠実な部下たちの援助でストームウォーカーという2本足で歩く戦闘車で脱出する。

 いっぽうの英国では、遺伝子操作の新生物が武器として使用されていた。生物飛行機を使う英国空軍に志願した14歳のディランは、実はディリンという名の少女だった。戦争は嫌いだが空が飛びたいために女性であることを隠して志願したディリンは、レバイアサンという鯨に似た生物飛行機内で活躍するようになる。

 ダーウィンの孫娘(生物学者)による極秘使命で、ディリンの乗ったレバイアサンはオスマン帝国に向かう途中、ドイツ軍に撃ち落とされる。アレクサンダーは部下たちの反対にも関わらず彼らに救助の手を差し伸べ、ディリンとアレクサンダーはここで出会う、っとまあそんな感じのストーリーらしいんだ。