核兵器は持った者が勝ちというおぞましくも圧倒的な現実をはびこらせてしまったのは、核兵器をごっそり保有している軍事大国そのものの責任であり、けちなならず者国家などではありません。自分たちは理性と正義を兼ね備えている良識の大国なのだから、地球を確実に破滅させるほど危険極まりない武器を簡単に使用するわけがないという主張ほど説得力に欠けているものはないでしょう。これまで大きな戦争に加わらなかった大国がひとつでもあったでしょうか。それどころか、大国そのものが戦争を仕掛け、大国が先頭に立って積極的に戦争を誘発してきた歴史的事実をどう考えたらいいのでしょうか。自然災害など勘定に入れなくても、人類は自らの愚かさによって破滅の危機を背負ってきており、未だその重荷を下ろすことができないどころか、時代と共にますます加重されているありさまなのです。
そして、最終兵器によって辛うじて均衡を保っている平和を、ただ単に戦争と戦争の隙間を充塡する気休めにすぎないにもかかわらず、あたかも真の平和であるかのように、もしくは、理性の勝利でもあるかのように吹聴して回っている輩の何と多いことでしょう。しかも、大国は次世代を制する、つまり、時刻を殲滅させられることなく世界全体を制することが可能な、新たな兵器の開発に余念がありません。果たしてその意味するところは何でしょうか。未だなし遂げた国がない、世界制覇の野望なのでしょうか。そして、そうすることでしか世界平和が訪れないという歪みに歪んだ悪魔的な信念なのでしょうか。戦争が克服しがたい困難であり、避けがたい宿命であるというならば、この世は生きるに値しないという答えしか出されませんが、それでもいいのでしょうか。
そして、最終兵器によって辛うじて均衡を保っている平和を、ただ単に戦争と戦争の隙間を充塡する気休めにすぎないにもかかわらず、あたかも真の平和であるかのように、もしくは、理性の勝利でもあるかのように吹聴して回っている輩の何と多いことでしょう。しかも、大国は次世代を制する、つまり、時刻を殲滅させられることなく世界全体を制することが可能な、新たな兵器の開発に余念がありません。果たしてその意味するところは何でしょうか。未だなし遂げた国がない、世界制覇の野望なのでしょうか。そして、そうすることでしか世界平和が訪れないという歪みに歪んだ悪魔的な信念なのでしょうか。戦争が克服しがたい困難であり、避けがたい宿命であるというならば、この世は生きるに値しないという答えしか出されませんが、それでもいいのでしょうか。