天文学的な数字にのぼる莫大な軍事予算を組み、世界の【悪魔】警察【】としての役目を自任し、圧倒的な武力を背景に自分たちの正義をほかの国々に押しつけ、その裏で、自国の利益をあくまで押しつけ、その裏で、自国の利益をあくまで優先させるというような見え透いた手口によって経済を有利に回す野蛮な手法に頼るようになってしまったアメリカは、のべつ手に負える規模の戦争を望み、戦争が起きない場合には難癖を付けて無理やり起こしてしまうのですが、しかし、このあまりにもあくどいやり方は、結局のところ、潜在的な敵の数を増やすことになり、そして、ほどほどにしておくという範疇を超えてしまうようなことが重なったりすれば、かれらの異常な繁栄の外へ弾き出されて食うや食わずの貧困から脱出不可能に陥ってしまった人々から無差別テロという手痛い反撃をひっきりなしに受けることになるでしょう。
そして、そのたびに報復し、これ見よがしな勝利宣言をし、アメリカに逆らった者はこういうことになるのだと肩をそびやかしてみたところで、所詮、何の解決にもならず、暴力が暴力を生むだけのことで、また、ぼろ儲けが病み付きになった軍需産業がほくそ笑むだけのことで、ほんのわずかでもいいから恒久平和の側へ近づきたいという人類共通であるはずの切なる願いからどんどん遠のいて行くのです。
その意味において北朝鮮の幼稚な故に危険な挑発行為のあれこれは、アメリカや韓国のみならずわが国を脅かすどころか大喜びさせているだけなのです。なぜとならば、むやみに軍事力を高めたがっている、強欲のために屈折した魂の持ち主たちが牛耳る敵国に有利に働く材料を自ら提供していることになるのですから。つまり、軍事大国をめざす国にとっては、北朝鮮さまさまというわけです。