とある貴族の開拓日誌 作者:かぱぱん
あと、若干のネタバレありです。
〜エンリッヒ家〜
○アルマンド・エンリッヒ
主人公。男性。カイスト王国エンリッヒ侯爵家当主。
前世は日本人。幼少期から青年期前半を奴隷として過ごす。
そのせいか、中々他人に心を許す事がないが、一度信頼するとどこまでも縋りつこうとする。それも、無自覚に。
基本的に何をやっても平凡かそれ以下だけど、馬術だけは得意。
名前の由来は、高級シャンパン、アルマンド・ブリニャック。
○エルロンド・エンリッヒ
アルマンドの嫡男。男性。
前妻エリーゼとの間の息子で、母親の莫大な魔力を遺伝している。
年の割にしっかりした言葉遣いをしているが、感性は子供である事からは逸脱していない。
○シエーナ・エンリッヒ
アルマンドの妻。女性。
旧姓はローラン。貴族の出だが、狂人じみた父親のせいで、貧民として幼少期を過ごした過去を持つ。
不器用ではあるが、ドジではない。
初期の失敗の数々は、まともなマナー教育を受けていなかった事に原因がある。
根は素直で、貧しかった過去から中々の根性を見せる。
また、大胆さと小心さを併せ持ち、どちらが出るかによってまるで別人のように見える事も。
○アイラ・ランシュムーサス
アルマンドの妾。女性。
妾なので婚姻関係はない。
本当はもっと出番があった筈なのに、シエーナに全部持ってかれた可哀想な子。
唯一の出番らしい出番が、今のところレイプ紛いの事をされた上に、アルマンドが勝手に凹むと言う、なんともまぁ…と良いとこなし。
○エリーゼ・ラトゥール
アルマンドの妻。女性。故人。
持ち前の天真爛漫さで、奴隷時代に荒みきったアルマンドの心を癒した。
だが、幼少期に罹った病が完治しておらず、出産による魔力の枯渇と同時に逝去。
名前の由来は、五大シャトー、ワインの女王とも言われるシャトー・ラトゥール。
○フォレスタ・エンリッヒ
アルマンドの父。故人。
とある豚公爵に陥れられ、処刑された。
領地経営では優れた内政手腕を発揮し、闊達で家臣からの人望も篤かった。
見所のある平民を屋敷で雇い官僚としての教育を施していたと言う設定があるけど、多分描かれる事はない。
〜エンリッヒ侯爵家家臣〜
○フィリップ・ロスチャイルド
家宰。家臣筆頭。男性。
白髪オールバック、真っ直ぐに切りそろえた真っ白な口髭。
年相応の皺と鋭い眼光、横に細く長い唇。
エンリッヒ家の家臣で、最初から容姿を描写した人物。アルマンドの腹心。
主から全面的に信頼されており、周囲の評価も高い。
実際、かなり有能な人物で、アルマンドが侯爵位を得る為の工作や、開拓の準備段階で必要なヒト・モノ・カネをほとんど一人で揃えるなど、むしろ超人的。
その忠誠は、アルマンドのみに向けられていて、領地云々よりもアルマンドの理想を実現する為だけに仕事をする。
名前の由来は、五大シャトーの一。シャトー・ムートン・ロートシルト。
金をばら撒いて、格付け一級の座を得たとも言われる銘柄だけど、それも含めて一級品だと僕は思う。
○マンシュタイン・ランシュムーサス
エンリッヒ侯爵家騎士団長。序列二位。男性。
元傭兵。引退まで生き残れるのは一割と言われる傭兵人生を生ききった。
軍人としては平凡だが、平凡さが粘り強さや手堅さに繋がり、指揮官としてはそれなりに能力がある。
息子が三名、娘が一名いて、一家総出でアルマンドに仕えている。
名前の由来は、シャトー・ランシュムーサス。
ボルドー五級。
○キートス・ダルマイヤック
内務官筆頭。男性。序列三位。
ラフィット家傘下のダルマイヤック商会会長の庶子。
エンリッヒ家の領地に関する全てを一手に管理している。
家臣の中でも一番忙しい人。
剣術の心得があったり、忙しくても人材育成してたり、割と器用だったりする。
名前の由来はシャトー・ダルマイヤック。
ワインの銘柄の通り、フィリップとは遠い親戚関係があるが、作中で出てくる事は多分ない。
○パウロ・カスティオン
護衛騎士隊長。伊達男。
元冒険者。
この物語の冒険者は、魔物相手に無双したり軍の招集を受けたりする事はないが、彼自身の武芸は一流。
貴族出身だが、相続する領地も地位もない小さな家の庶子だった為、実家を出奔。
冒険者時代は、斥候役をこなす事が多かった。
性格は、家臣の中でも軽い方。
仕事で関わる事はあまりないが、キートスとは仲良し。
名前の由来はワインなんだけど、銘柄の名前は忘れた。
ラベルは割りとカッコ良かった気がする。
○ハリー・ボーモン
元エンリッヒ家執事筆頭。男性。
治療魔法に心得がある。
元々はフィリップの後継者として、奴隷時代に弱ったアルマンドの身体に万が一の事があった時の為に、と二つの意味合いで雇用された。
が、エリーゼの死で己の無力さに絶望し、現在王国内を放浪。
年に二回だけ、アルマンドと手紙のやりとりがある。
名前の由来はシャトー・ボーモン。
別に有名ってわけでもないワインだけど、何故かうちの店ではよく売れるテーブルワイン。
○サルムート
サンジュリアン代官。男性。序列五位。
元はエンリッヒ家の庭師。
実は結構な年齢。
植物に関する造詣が深く、領内の土壌やら固有種やらまで把握している変態。
サンジュリアンを自分の楽園にすべく日々邁進している。
愛妻家であり、恐妻家。娘もいる。
名前の由来は、豊臣秀吉のあだ名、サルから。
○ポレス・ランシュムーサス
騎士団第一隊長。男性。
マンシュタインの長男。顔の半分は火傷痕で覆われていて、左脚がちょっと不自由。
戦場の花形である重騎兵、すなわち正しい意味でのファンタジー騎士を率いる。
父に似て突出した才能がないかわり、間違いも犯さない手堅い隊長。
規律にうるさい所はあるが、基本的に良い人。
アルマンドとアイラの間に子供ができたら、彼の養子として送り込まれる事になっている。
○ラドマン・ランシュムーサス
元騎士団第二隊長。男性。マンシュタインの次男。
父の下で、軽騎兵を率いていたが、失言により地位を失う。
父や兄に似ず、己の武勇で戦場を駆け抜ける豪傑タイプ。
指揮能力も高いのだが、若さもあって自分の感情を制御しきれず、同僚と諍いを起こす。
現在はサンジュリアンで開墾に従事しながら自分を見つめ直している。
○ファーブル・ランシュムーサス
マンシュタインの三男。ローヌ代官。
今のところ、エンリッヒ領で最も発展しているローヌ地方の統治を任されている。
アルマンドより年下で、ランシュムーサス家三男でありながら、序列はサルムートに次ぐ六位。
キートスの元部下に支えられながら、日々仕事に励んでいる。
○ダルトン・ルフレーヴ
エンリッヒ領の物流管理担当。
元は傭兵だが、ローヌ渓谷で片脚を失ってからは文官に配置替えされ、物資の調達や供給などを管理している。
何気にフィリップが認めた人材である。
戦える事への羨ましさから会議なんかでは、騎士団の連中によく絡んでいる。
名前の由来は、ブルゴーニュのドメーヌであるオリヴィエ・ルフレーヴ。
○アルフレッド・ヴィユー
エンリッヒ家の機密管理担当。
仕事柄、シュナやフィリップなどとも意見を交わす事が多く、その気になれば結構な権力を振るえる。
真面目が取り柄。
由来はボルドーのシャトー。
○トロンテス
エンリッヒ領の家畜管理担当。
旧エンリッヒ男爵家からの仕えていた元使用人。
肉や乳製品の供給はもちろん、羊毛や牛革の供給や、馬の生産、品種改良などをこそこそやり始めてる。
今後活躍する予定。
名前の由来はアルゼンチンで栽培されてるワイン用葡萄。
○ソドム・キルヴァン
対外交渉担当。
公爵家に連なる家系だが、傍流であり、九男であった為、受け継ぐ地位や財産がほとんどなかった。
作法などには造詣が深い。
今のところ出番なし。
名前の由来はマルゴー三級、シャトー・キルヴァン。
○グレン・フィジャック
騎士団の事務を担当する。
元は騎士になる事を志望していたが、体力的に無理があった為、事務に回される。
軍学などは学んでいて、騎士団の事をまったく理解していない訳ではないが、多少屈折した感情を見せる事があるかもしれない。
なんせ、まだ出番がない。
こいつも、名前の由来はシャトー・フィジャック。
○ナヴァレ・ニュートン
大商人。
幼い頃から人間やめてるレベルな商才を発揮し、自らの商会を王国有数の商会へと押し上げた。
エンリッヒ家をオモチャにしようとしたが、その前に天命を知る。
アルマンドに夢を思い出させ、世を去った。
彼の息子三名は、キートスの下で働いている。
由来はアメリカワイン、ニュートン。
○シュナ
侯爵家の闇を担う忍集団の頭領。
自身と部下達を人並みに扱うアルマンドに、狂信的な忠誠を捧げる変態。
アルマンドの健全な生活と安全の為なら、誰であろうとも容赦しない。
諜報、暗殺、誘拐、拷問など忍びとしての仕事すべてに長けており、シュナ個人とその一党を指して「カイストの黒」と呼ばれ、その筋では業界随一の呼び名も高い。
由来はない。何故なら、彼は葡萄ではないから。
〜その他〜
○サラ
食堂のおばちゃん。サルムートの奥さんでもある。
昔は美人だった。
アルマンドの弱味を握っている。
○オーズ・グリュオー
エンリッヒ家の使用人。将来家臣に昇格する予定。
器用な男前。悪い人じゃないけど、我が強い。
由来はシャトー・グリュオ・ラ・ローズ。
マルゴー2級。「王の中の王」
○アルファド・ラグランジェ
影が薄い使用人。
由来はもちろんシャトー・ラグランジェ。
あと、魔王の猫。
○イェーガー・ジスクール。
弓が得意な護衛。あと、目がめっちゃ良い。
由来はもちろんワイン。これのセカンド、コスパ良いらしね。
○バックス・ビショー
魔法剣士な護衛。この物語の中では厨二心をくすぐれる数少ない存在。
由来は割烹でも書いたアルベール・ビショー。
今年のボジョレーはどうなんでしょうね。
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三章 〜心と領地〜 << 前の話 次の話 >> 116/157 登場人物(エンリッヒ家関係のみ)
漏れがあったら教えて下さい。
あと、若干のネタバレありです。
〜エンリッヒ家〜
○アルマンド・エンリッヒ
主人公。男性。カイスト王国エンリッヒ侯爵家当主。
前世は日本人。幼少期から青年期前半を奴隷として過ごす。
そのせいか、中々他人に心を許す事がないが、一度信頼するとどこまでも縋りつこうとする。それも、無自覚に。
基本的に何をやっても平凡かそれ以下だけど、馬術だけは得意。
名前の由来は、高級シャンパン、アルマンド・ブリニャック。
○エルロンド・エンリッヒ
アルマンドの嫡男。男性。
前妻エリーゼとの間の息子で、母親の莫大な魔力を遺伝している。
年の割にしっかりした言葉遣いをしているが、感性は子供である事からは逸脱していない。
○シエーナ・エンリッヒ
アルマンドの妻。女性。
旧姓はローラン。貴族の出だが、狂人じみた父親のせいで、貧民として幼少期を過ごした過去を持つ。
不器用ではあるが、ドジではない。
初期の失敗の数々は、まともなマナー教育を受けていなかった事に原因がある。
根は素直で、貧しかった過去から中々の根性を見せる。
また、大胆さと小心さを併せ持ち、どちらが出るかによってまるで別人のように見える事も。
○アイラ・ランシュムーサス
アルマンドの妾。女性。
妾なので婚姻関係はない。
本当はもっと出番があった筈なのに、シエーナに全部持ってかれた可哀想な子。
唯一の出番らしい出番が、今のところレイプ紛いの事をされた上に、アルマンドが勝手に凹むと言う、なんともまぁ…と良いとこなし。
○エリーゼ・ラトゥール
アルマンドの妻。女性。故人。
持ち前の天真爛漫さで、奴隷時代に荒みきったアルマンドの心を癒した。
だが、幼少期に罹った病が完治しておらず、出産による魔力の枯渇と同時に逝去。
名前の由来は、五大シャトー、ワインの女王とも言われるシャトー・ラトゥール。
○フォレスタ・エンリッヒ
アルマンドの父。故人。
とある豚公爵に陥れられ、処刑された。
領地経営では優れた内政手腕を発揮し、闊達で家臣からの人望も篤かった。
見所のある平民を屋敷で雇い官僚としての教育を施していたと言う設定があるけど、多分描かれる事はない。
〜エンリッヒ侯爵家家臣〜
○フィリップ・ロスチャイルド
家宰。家臣筆頭。男性。
白髪オールバック、真っ直ぐに切りそろえた真っ白な口髭。
年相応の皺と鋭い眼光、横に細く長い唇。
エンリッヒ家の家臣で、最初から容姿を描写した人物。アルマンドの腹心。
主から全面的に信頼されており、周囲の評価も高い。
実際、かなり有能な人物で、アルマンドが侯爵位を得る為の工作や、開拓の準備段階で必要なヒト・モノ・カネをほとんど一人で揃えるなど、むしろ超人的。
その忠誠は、アルマンドのみに向けられていて、領地云々よりもアルマンドの理想を実現する為だけに仕事をする。
名前の由来は、五大シャトーの一。シャトー・ムートン・ロートシルト。
金をばら撒いて、格付け一級の座を得たとも言われる銘柄だけど、それも含めて一級品だと僕は思う。
○マンシュタイン・ランシュムーサス
エンリッヒ侯爵家騎士団長。序列二位。男性。
元傭兵。引退まで生き残れるのは一割と言われる傭兵人生を生ききった。
軍人としては平凡だが、平凡さが粘り強さや手堅さに繋がり、指揮官としてはそれなりに能力がある。
息子が三名、娘が一名いて、一家総出でアルマンドに仕えている。
名前の由来は、シャトー・ランシュムーサス。
ボルドー五級。
○キートス・ダルマイヤック
内務官筆頭。男性。序列三位。
ラフィット家傘下のダルマイヤック商会会長の庶子。
エンリッヒ家の領地に関する全てを一手に管理している。
家臣の中でも一番忙しい人。
剣術の心得があったり、忙しくても人材育成してたり、割と器用だったりする。
名前の由来はシャトー・ダルマイヤック。
ワインの銘柄の通り、フィリップとは遠い親戚関係があるが、作中で出てくる事は多分ない。
○パウロ・カスティオン
護衛騎士隊長。伊達男。
元冒険者。
この物語の冒険者は、魔物相手に無双したり軍の招集を受けたりする事はないが、彼自身の武芸は一流。
貴族出身だが、相続する領地も地位もない小さな家の庶子だった為、実家を出奔。
冒険者時代は、斥候役をこなす事が多かった。
性格は、家臣の中でも軽い方。
仕事で関わる事はあまりないが、キートスとは仲良し。
名前の由来はワインなんだけど、銘柄の名前は忘れた。
ラベルは割りとカッコ良かった気がする。
○ハリー・ボーモン
元エンリッヒ家執事筆頭。男性。
治療魔法に心得がある。
元々はフィリップの後継者として、奴隷時代に弱ったアルマンドの身体に万が一の事があった時の為に、と二つの意味合いで雇用された。
が、エリーゼの死で己の無力さに絶望し、現在王国内を放浪。
年に二回だけ、アルマンドと手紙のやりとりがある。
名前の由来はシャトー・ボーモン。
別に有名ってわけでもないワインだけど、何故かうちの店ではよく売れるテーブルワイン。
○サルムート
サンジュリアン代官。男性。序列五位。
元はエンリッヒ家の庭師。
実は結構な年齢。
植物に関する造詣が深く、領内の土壌やら固有種やらまで把握している変態。
サンジュリアンを自分の楽園にすべく日々邁進している。
愛妻家であり、恐妻家。娘もいる。
名前の由来は、豊臣秀吉のあだ名、サルから。
○ポレス・ランシュムーサス
騎士団第一隊長。男性。
マンシュタインの長男。顔の半分は火傷痕で覆われていて、左脚がちょっと不自由。
戦場の花形である重騎兵、すなわち正しい意味でのファンタジー騎士を率いる。
父に似て突出した才能がないかわり、間違いも犯さない手堅い隊長。
規律にうるさい所はあるが、基本的に良い人。
アルマンドとアイラの間に子供ができたら、彼の養子として送り込まれる事になっている。
○ラドマン・ランシュムーサス
元騎士団第二隊長。男性。マンシュタインの次男。
父の下で、軽騎兵を率いていたが、失言により地位を失う。
父や兄に似ず、己の武勇で戦場を駆け抜ける豪傑タイプ。
指揮能力も高いのだが、若さもあって自分の感情を制御しきれず、同僚と諍いを起こす。
現在はサンジュリアンで開墾に従事しながら自分を見つめ直している。
○ファーブル・ランシュムーサス
マンシュタインの三男。ローヌ代官。
今のところ、エンリッヒ領で最も発展しているローヌ地方の統治を任されている。
アルマンドより年下で、ランシュムーサス家三男でありながら、序列はサルムートに次ぐ六位。
キートスの元部下に支えられながら、日々仕事に励んでいる。
○ダルトン・ルフレーヴ
エンリッヒ領の物流管理担当。
元は傭兵だが、ローヌ渓谷で片脚を失ってからは文官に配置替えされ、物資の調達や供給などを管理している。
何気にフィリップが認めた人材である。
戦える事への羨ましさから会議なんかでは、騎士団の連中によく絡んでいる。
名前の由来は、ブルゴーニュのドメーヌであるオリヴィエ・ルフレーヴ。
○アルフレッド・ヴィユー
エンリッヒ家の機密管理担当。
仕事柄、シュナやフィリップなどとも意見を交わす事が多く、その気になれば結構な権力を振るえる。
真面目が取り柄。
由来はボルドーのシャトー。
○トロンテス
エンリッヒ領の家畜管理担当。
旧エンリッヒ男爵家からの仕えていた元使用人。
肉や乳製品の供給はもちろん、羊毛や牛革の供給や、馬の生産、品種改良などをこそこそやり始めてる。
今後活躍する予定。
名前の由来はアルゼンチンで栽培されてるワイン用葡萄。
○ソドム・キルヴァン
対外交渉担当。
公爵家に連なる家系だが、傍流であり、九男であった為、受け継ぐ地位や財産がほとんどなかった。
作法などには造詣が深い。
今のところ出番なし。
名前の由来はマルゴー三級、シャトー・キルヴァン。
○グレン・フィジャック
騎士団の事務を担当する。
元は騎士になる事を志望していたが、体力的に無理があった為、事務に回される。
軍学などは学んでいて、騎士団の事をまったく理解していない訳ではないが、多少屈折した感情を見せる事があるかもしれない。
なんせ、まだ出番がない。
こいつも、名前の由来はシャトー・フィジャック。
○ナヴァレ・ニュートン
大商人。
幼い頃から人間やめてるレベルな商才を発揮し、自らの商会を王国有数の商会へと押し上げた。
エンリッヒ家をオモチャにしようとしたが、その前に天命を知る。
アルマンドに夢を思い出させ、世を去った。
彼の息子三名は、キートスの下で働いている。
由来はアメリカワイン、ニュートン。
○シュナ
侯爵家の闇を担う忍集団の頭領。
自身と部下達を人並みに扱うアルマンドに、狂信的な忠誠を捧げる変態。
アルマンドの健全な生活と安全の為なら、誰であろうとも容赦しない。
諜報、暗殺、誘拐、拷問など忍びとしての仕事すべてに長けており、シュナ個人とその一党を指して「カイストの黒」と呼ばれ、その筋では業界随一の呼び名も高い。
由来はない。何故なら、彼は葡萄ではないから。
〜その他〜
○サラ
食堂のおばちゃん。サルムートの奥さんでもある。
昔は美人だった。
アルマンドの弱味を握っている。
○オーズ・グリュオー
エンリッヒ家の使用人。将来家臣に昇格する予定。
器用な男前。悪い人じゃないけど、我が強い。
由来はシャトー・グリュオ・ラ・ローズ。
マルゴー2級。「王の中の王」
○アルファド・ラグランジェ
影が薄い使用人。
由来はもちろんシャトー・ラグランジェ。
あと、魔王の猫。
○イェーガー・ジスクール。
弓が得意な護衛。あと、目がめっちゃ良い。
由来はもちろんワイン。これのセカンド、コスパ良いらしね。
○バックス・ビショー
魔法剣士な護衛。この物語の中では厨二心をくすぐれる数少ない存在。
由来は割烹でも書いたアルベール・ビショー。
今年のボジョレーはどうなんでしょうね。
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