おれ、もう、やめる!② | 好奇心旺盛で傷つきやすい繊細なあなたの能力を紐解き、覚醒させる方法

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おれ、もう、やめる!①

そういうとき、
親はカッとなるものです。

私もカッとなってしまいました。

私のそのときの言い分はこんな感じでした。

◎自分からやりたいって言って始めたことでしょう?

◎なぜ、途中で投げ出すのかなぁ。

◎月謝の引落はすぐには止められないんだよ

◎あんたはそうやっていつもめんどうな出来事をまきおこすんだから






でも、

かなーり心理や子育てについて勉強してきた私は、

子どもがこうした面倒なことを持ち帰った時に

瞬間湯沸かし器のように感情面でカッとなり、

不機嫌に怒鳴り散らしたい気持ちになるものの、

そうすることによって

事態は悪いほうへ悪いほうへとすすみ

子どもとの関係も悪くなり、

自分の収集もつかなくなる

という体験を何度もしてきたので、

今回の私の対応はまったく異なったものになりました




「やめる?そうなの。わかった




そうは言ったものの、気持ちは揺れに揺れています。

どうしたものかと頭を回転させ、対策を練ることにしました






◎私は、彼にどうしてほしいのかを考える

◎それが実行できるにはどうしたらよいのか考える

◎彼との関係を悪くしないまま




なので、

彼のやり方を責めるような言い方を一切せず、

まずは気持ちを受け止めることにしました。



ひどいことをされた
と訴える次男に
「そうか。悲しいね」
「君の感じ方が間違っているわけではない」
と伝えると、次男ははらはらと泣き始めました。



では、どうしたらよいものか?


翌日、塾の当事者の先生ではなく、
その上司にあたる責任者の先生に連絡をし、

「子供のいうことなので、全部が全部正しいわけではないと思う」
ことを伝え
子どもの言ったことを伝えると、
責任者の先生は
「なるほど。それなら、クラスを変わればよいのでは」と提案をしてくださいました。


子どもにそれを伝えると、

「ちょっと考えてみる」


とのことで、検討の余地はありそうでした。

(当該者の先生と一切顔を合わせたくないので、もう今後一切行かないと言い切る可能性もあったので)


一日考えてもらって、
と思っていたら、
その日のうちに
次男がこう言ってきました。


「ママ、おれ、間違ってるのかな」と。



自分の感情を受け入れてもらい、
塾側からも譲歩してもらうと、
自分の気持ちを顧みる余裕が出てきたのだな、
と感じさせる言葉でした


そうですよ。
人間、切羽詰っているときは、自分を顧みる余裕なんてなくなるのですが、
少し余裕が出てくると、
自分の言動を振り返ることができるようになるものです



そこで、
「ママはね、
あなたが『勉強っておもしろいね』という気持ちを経験してくれたことが嬉しいんだよ。
受験しなくてもいいから、
勉強はしたほうがいいと思うのは、
『物事を知ることは面白いことなんだ』ということを知ってほしいからなんだよ」

「だから、
一人の先生の言葉に傷ついて
そのすべてを投げ出してしまう、捨ててしまうのは
本当にもったいないことだと思うんだ」

「クラスが変わっても
勉強が楽しいと思える勉強をすることはしてほしいなと思ってる」


と伝えましたら、
子どもの目に
納得の光が見えました。

本当に腑に落ちた時の
あのまなざし


そういえば、
吉永賢一という東京大学医学部家庭教師研究会代表の方のブログで
ものごとの核心に触れたときに生徒が見せる涙
という記事を思い出します。



そして、
事態は早急に回復し、
三日後の塾の日からは
他のクラス(他の先生)で授業を受け始めることができました。



これにより、

当初私が思っていた

◎勉強を継続してほしい

◎子どもとの関係を悪化させない

という目標は達成されたことになります。