疲れがたまってくるとイライラしやすくなります。
“瞬間湯沸かし器”のように、すぐカッなる性格もあります。
仏教では心の三毒のひとつに、この怒り・敵意が瞋恚(しんに)としてあげられています。ちなみに、他の2つは、貧欲(とんよく)と愚痴(ぐち)となっています。
このように、怒り・敵意は、人のメンタルヘルスを落とすばかりではありません。
実は、体にも悪影響を及ぼすことが最近の研究で解明されてきました。
とくに、心臓に悪影響を及ぼすことを、私は昨年論文発表しました。
Chida,Y., Steptoe,A. (2009). The association of anger and hostility with future coronary heart disease: A meta-analytic review of prospective evidence. Journal of the American College of Cardiology 53(11), 936-946
心臓病の医学会ではトップジャーナルにおける報告だったため、欧米のマスコミから取材が相次ぎました。たとえば、世界的著名マスコミTelegraphではこちらのように紹介されました。
“天に唾(つば)する”ように、怒り・敵意は、相手だけでなく自分にとっても心身を蝕(むしば)みます。当院では、怒り・敵意の整理の仕方をカウンセリングします。