{9B8EDDC2-A3BC-4083-86EE-3EDEA734C8CD}

「心が感じるままに」とか「自然のままに」などといった言い回しは中学生の頃からあまり好きではなかった。あまりに自己肯定がすぎる。大学生時代に音楽の世界にのめり込むようになったが、そこでも「自由な表現」とか「魂の叫び」みたいなものは避けようとした。自己肯定がすぎる。
アレクサンダー・テクニークを初めて体感したのは去年だった。「何かをすることをやめて、身体がそうであるということに寄り添う」方法であると思ったし、「自然な状態」を技術で作ろうとする意志が感じられてそこに惹かれた。自然とは意志をもって作ることであり、そこからやっと何かを感じることができるのだ。個人の自意識を人体の構造にまでリセットしたところから始まる何かがある。

---
3月24日(土)
『Alexander Technique meeting』
@上池袋 anoxia
(https://anoxia-kamiikebukuro.tumblr.com/)
open 14:00/start 14:30
予約  2000円/当日  2500円

◯アレクサンダーテクニーク
感じることと動くこと

忙しく過ぎてゆく毎日の暮らしの中で
「すること」にちょっとだけ待ったをかけて
まわりのものを、あらためて「感じる」ことをしてみませんか。

例えば足元の床や椅子の座面、それから空気でも。
ただ「そこにある」と思い出すだけで、身体がゆるやかに反応し始めます。
まわりのものとの関係性の中で、
その時の自分にぴったりのバランスを自然に見つけに行くのです。

さて、そこから動き始めてみたら、何が起きるでしょう。

まわりのものとの関係性を通して身体について考える、
そんな時間にしたいと思っています。

●アレクサンダー・テクニークとは
心身の無意識のクセに気づき、それをやめていくことで、その人が本来持っている能力を引き出す、動きの再教育メソッドです。F.M.アレクサンダー(1869〜1955)はオーストラリア生まれの舞台俳優。本番中に舞台上で声が出なくなるという事態に見舞われ、その原因を自力で解明したのがテクニークの始まりです。何かがうまくいかないときに、努力を付け加えるのではなく「やりすぎていることをやめる」という引き算の発想です。欧米では俳優や音楽家の基礎レッスンとして普及しているほか、医療の分野では腰痛に対する効果が認められています。

●講師:滝波日香理
体力のなさや慢性的な頭痛に悩まされていたことをきっかけに、アレクサンダー・テクニークに出会い、会社勤めをしながら7年かけて資格を取得。「できないこと」が体の使い方ひとつで「できること」に変わるという経験を重ね、自己イメージが大きく変わりました。2016年より吉祥寺などでレッスンを行なっています。

※ご予約・お問い合わせ
hrsh.kato@gmail.com(加藤)