癌の告知をどうするか、という問題 | アロマ心理カウンセラー Rosemary のブログ

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介護施設でお世話になっている母が10月から急に食欲がなくなり、体重も激減。

でも、どこも痛くはないと言います。

 

そのうち回復するかと様子見していましたが、全く状態が良くならないので1か月ほどして受診したところ、大腸がんの疑いありでそのまま検査入院。

 

 

検査の結果、やはり大腸に悪性腫瘍があるということで、体力の回復を待って(口から食べられないので高濃度輸液による)開腹手術をすることになりました。

 

群馬で勤務医をしている姪もかけつけてくれ、一緒に担当医師の説明を聞きました。

しろうとの私に理解しづらいところは、姪がわかりやすく解説をしてくれましたので、たいへんありがたかったです。

 

その際、医師から

 

お母様に癌であることを告知しますか?

私の立場からは告知をお勧めしますが、患者さんのこれまでの生活や考え方などは私にはわかりませんので、一概に告知が良いとも言い切れません。

ご家族で決めていただければそれに従います。

 

と言われました。

 

 

さあ、どうしましょう。

 

もしも私だったら・・・

 

 会いたい人に会っておきたい

 行きたい場所にも行っておきたい

 身辺整理もしたい

 娘に託すものをきちんとしておきたい

 

などなど、もしも余命が短いのであれば、片づけなければならないことが山のようにあるので、きちんと告知して欲しい。

そう思います。

 

でも、これはあくまで「私だったら」ということ。

私と母は違う人間であり、現在の母は13年前の病気の後遺症で、援助がなければ自分の身支度もままならないし、移動もできない。

 

住んでいた家は3年ほど前に売却し、始末してしまったので家財道具は何もありません。

身の回り品が施設の自室にあるだけです。

誰かに会いたいといえば、こちらからは出向けないので相手にお越しいただくしかない。

母は、介護施設で日々を平穏に、淡々と過ごしているのです。

 

11年前にがんで亡くなった父の時は、父自身が医師から直接「がん」であると告げられ、私たち家族は父自身の口からそれを聞かされ、たいへん驚いたものです。

 

病院によってもその対応は違うのでしょうか。

 

そして、父の場合を今から思い返してみても、告知したことが本当に良かったとは言えないような出来事も多々ありましたので、これは本当に難しい問題だと思うのです。

 

兄と相談した結果、

自分のことができている人であれば告知したほうが良いかもしれないけれど、母のように身体が不自由であって、この頃は認知機能も徐々に低下してしまっている状態で、そんな時にいきなり「がん」と聞かされては、生きる望みを失くしてしまうおそれがある。

また、父の時に本人が直接医師から告知されたことを知って母がショックを受けていた、という経緯もあるから、今すぐに告知することが良いとも言えないだろう。

という結論になりました。

 

手術が終わってから「お腹をあけてみたらがんだったのよ」と話すことになるかもしれませんが、とりあえず今はやめておこう、ということになったのです。

 

 

 

現在、日本人の二人に一人は、一生のうちになんらかのがんに罹ると言われているくらい、がんは身近な病気になりつつあります。

 

がんの出来た部位や発見の時期、その腫瘍の性質などによって、命取りになる場合もあれば、生存し続けることができる場合もあります。

母の場合はまだ余命がどのくらいとか、生存率がどのくらいとか、そういうこともきちんと知らされていません。

 

いずれにしても、私たち家族は母のために、現在できることを精いっぱいする。

あとは天に委ねる。

それしかないのかな、と思っています。

 

 

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