I 罠 get であります!

この度「リク魔人」の妄想宝物庫様 のseiさんより、

罠を奪取して参りました☆(ノ∀<)


文章構成力皆無のため色々とツッコミどころ満載です。

広い御心で読んで頂けたらと思います。


いつになったら修羅場がくるのか。

寧ろ修羅場が来い!と言いたくなってきました。orz


それでは以下より本文です。



―――――――――――――――――――――――――



a dense fog



話の途中で、唐突にインターホンが鳴った。

誰だろう…?



「すみません、敦賀さん…。

来客の…ようですので、後で掛け直させて、頂きますが…よろしいですか?」


「うん、わかったよ。番号は前と変わりないから。」


「はい。では失礼します。」



そして私は電話を切って、インターホンにでた。



「はい、どなたですか?」


「君は大丈夫だって言うけれど、その声じゃ全く説得力がないよ?」


「…敦賀さんっっ?!?!」



モニターに映っているのは、紛れもなく敦賀さん本人だった。



「ちょっ!!なにして…らっしゃるんですか?!

ああ、それより、早く中に入ってくださいっ!!!

部屋は1401ですから!!!」


「…有難う、じゃあ今から行くね?」



慌ててエントランスのオートロックを解除した。


ちょっと待って、何でこんなところに敦賀さんがいてるの?!

それより、何で私のマンション知ってるのよ!!!

社長さん?!それとも社さんっ?!


頭が混乱する中、必死に考えたけれど、

そうこうしている間に玄関のチャイムが鳴った。

早歩きで玄関まで行き、鍵を開けると敦賀さんが入ってきた。



「こんばんは、最上さん。」


「こんばんは、じゃ…ありませんっ!!一体どうされたんです?!」


「どうって…君が心配だったから様子を見に来たんだけど。

…迷惑だった?」



迷惑だったかと首を傾げて聞かれ、

一瞬懐かしいカイン兄さんの面影が過ぎった。


…はっ!!ダメよ、キョーコ!!!

この人は単に後輩が心配で見に来ただけなんだからっ!!!



「えっと…。ここじゃなんですので、あがっていただいてもいいですか?」


「いいの?」


「いいも何も…。

心配でここまで来てくださった先輩を、追い返すなんて出来ません。」


「…そう。

じゃあ、お言葉に甘えて。お邪魔します。」


「はい。」



スリッパを用意して、とりあえずリビングへと案内する。



「コーヒでよろしいですか?」


「有難う。ごめんね、かえって気を使わせてしまって。」


「いえ…。それにもう、大分落ち着きましたから。大丈夫です。」


「まだ、いつもみたいな声のハリは戻ってないよ?

それに、少し手も震えてる。無理しないで?」



そう言って、敦賀さんは私の左手に触れ、

両手で握りこむと、その上に額をおいた。



「つる、が、さん?」


「ごめんね…。俺はいつも肝心なところで君を助けてあげられない。」


「何を…おっしゃって…るんですか?」


「ハリウッドに行く前もそうだった。

不破とのことだったり、ストーカーのことだったり…。今回だってそうだ。

君の支えになってあげたいのに、

いつも肝心なところで俺は…「そんなことはありません!!」…最上、さん?」


「そんなことないです!敦賀さんはいつだって、支えになってくれました!!

敦賀さんがいてくれたから、今、私はこうして女優を続けていられるんです!!!

敦賀さんがいなかったら、私は今頃野垂れ死にです!!」


「野垂れ死にって…それはちょっと言いすぎじゃ…。」


「そんなことはありません!!敦賀さんは…っ!!

…敦賀さんは、いつでも私の支えになってくれてます…!」



思わず身を乗り出して、必死になってしまった。

だって、肝心なところで助けられないと言う敦賀さんが、

とても辛そうに見えて…。

額をつけて頭を垂れる姿が、まるで泣いているようで。


そんなことはないのに!

いつだってあなたは私の支えなのに!!


感極まって、気付けば口が勝手に動いて、言葉を紡いでいた。