Two Rock HOWL Custom Reverb Sig Ver2 [Wood Cabi] | HOWL GUITARS

Two Rock HOWL Custom Reverb Sig Ver2 [Wood Cabi]

ナマステー

HOWL GUITARSのhiroggyです。

もはや恒例のイントロ文で、インド一人旅の中で起きた事などを面白おかしく文章に表してみようと思います。

これまで書きためた旅行記は 「インド旅行記」 ブログテーマでまとめていますので、気になったら見てやってください。

神聖な村、ハンピで起こったスピリチュアルな出来事編。

楽器説明文と写真だけ見たい人はサーとスクロールダウンしちゃって下さいヾ( ´ー`)


インド旅行記 (11) ハンピ・お祭り騒ぎ 編 「二日目の朝」

ハンピ2日目の朝。本日も晴天。太陽の光が庭先を容赦なく焼く。薬莢の枯れすぎた散弾銃みたいな乾いた爆音を撒き散らして猿の集団が屋根の上で飛び回っている。外に出て見てみるとハヌマーンの生まれ変わりといわれている白猿ではなくフツーの赤毛の猿が悪戯をして遊んでいるようだった。もしくは家々を縦横無尽に飛び回り好物のバナナと洗濯物をかっぱらっていくアカゲ猿窃盗団なのかもしれない。こういう時は信心深いインド人も猿に対する動物愛護的観点は忘れるようで怒声をあげて物干し竿を武器に対抗していた。

気持ちのいい天気だったからしばらく部屋の扉を開けて換気していたらクルーニーの番犬がいつのまにかベッド脇の床で横になっていた。86%カカオのダークチョコレートみたいな色をした大きな犬で、すでに床はよだれで汚れているし、やはり野生的犬小屋チックな臭いが部屋に漂い始めていた。僕は犬が苦手というわけではないのだけれど犬の扱いが抜群に得意というわけでもない。犬を見てワンちゃんおいで〜とかはしないタイプの人間だ。仕方なく日本語で語りかけてみた。ねえ、そとでご主人が呼んでるよ。もちろんご主人は呼んでないしまったくリアクションがなかったのでゆっくりと近付いてお腹に手を回して外に行くよう催促した。たぶんワンちゃんからしたら僕が部外者で 「おいおい、俺の部屋だぜ」 と言いたいに違いなかった。しばらく待ってみたけど、最後は僕がご主人を呼んできた。やれやれ、このあと窓からキジが迷い込んできてカレー団子を手に巡礼旅にでたら伝説の主人公になれる気がするような一日の始まりだ。

準備をして外に出ると隣の部屋で寝泊まりしている男性に出くわした。まだ10代の若さが抜けきっていない童顔の白人で、彼はドイツから来たという。三度の飯よりヘッドバンキングが好きなデスメタルバンドのファンを思わせる服装で鼻と口には黒ピアスがいくつか付いていた。彼の謙虚で自信のなさげな幼い顔立ちとのギャップが激しすぎた。彼の首にコルセットが巻いてあったら完璧だったのに。ちょうどハンバーグに入れる卵のようにいいツナギになると思った。

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では本題の楽器紹介へ移ります。

今回ご紹介するゴージャスなアンプくんは

Two Rock HOWL Custom Reverb Signature Ver.2 [Hardwood Cabinet]です。



HOWL GUITARSのスペシャルオーダー Hardwood Cabinet仕様のTwo Rock HOWL Custom Reverb Signature Ver.2が入荷致しました。

Two Rock 正規輸入代理店 String Driver 長澤様 の多大なるご協力の元、HOWL GUITARS Special Orderが実現致しました。

Two-Rockのフラッグシップモデル Custom Reverb Signature Ver.2をベースに、パワー管をEL-84仕様で製作して頂きました。以前からVOXやMatchlessといったEL84系 Amplifierが個人的に一番好きだったので、MatchlessやVOXのニュアンス&レスポンスを持ったDumble系アンプを実際に誕生させました。

特徴は一枚板で作られたHARD WOOD CABINETを使用。このフィギュアドの杢目が出ているメイプルをこのヘッドアンプの幅を確保することは本当に困難で、一台しか作れませんでしたし今後も製作は不可能ですのでこれ一台きりです。

そしてオーダーの際にもう一点HOWL GUITARSからの強い要望で実現してもらったのがパワー管のバイアス方式の切り替えです。通常EL-84管の場合、Cathode Bias (Class A)がギターアンプ界では一般的ですが、Fixed Bias (Class AB)のサウンドも興味があったのでその両方を備えたアンプにして頂きました。

個人的な印象としては、

・Cathode Bias (Class A)ーーーーモロにVOX系の中域がウォームでクセのあるBritish Soundです。

・Fixed Bias (Class AB)ーーーークリーンで音量を高く持っていく事ができ中域のクセが少なくなり通常のCRS Ver.2に近いサウンドになります。

同じ真空管を使っていてもバイアス方式でサウンドのキャラクターが変わるのはかなり興味深いです。

未だかつて無いとにかく贅沢な仕上がりとなっております。

それでは、お写真と一緒に説明をいたします。



外観の特徴も、特別デザインにて実現可能となり、特徴としてはコントロールパネルにJMI期 VOXのCopper Panel、VOXのBrown Diamond Grillを採用した所にあります。



特別にHOWLのロゴを入れる許可が下りて、Two Rockと連名となっております。



3Dフィギュアド。素晴らしいフレイムの出たハードロックメイプル単板です。



back viewです。Custom Reverb Signature Ver.2なので、Two Rockの設立者 Joe Mloganoski(ジョー・ムロガノスキー)とBill Krinard(ビル・クリナード)のサインが入っております。現在はお二方ともTwo Rockから離れ独立しております。



バックパネル左側です。Power High-Lowの切り替えの場所がバイアス方式の切り替えスイッチになっております。Highの方がCathode Bias(Class A)でLowの方がFixed Bias (Class AB)です。



バックパネル右側です。Reverb Driveのツマミが背面にございます。正規輸入品ですので日乃出エンジニアリング・String Driverのシールが貼られております



シャーシを取り出した状態のハードウッドキャビネットです。中の木目もエグイです。Reverb Tankが確認できます。



取り外したシャーシです。さすが本家Dumbleより頑丈な作りになっています。



パワートランスです。流せる電流に余裕を持たせるため50WのPower Transformerを採用しております。



オリジナルのチョークトランスです。



オリジナルのアウトプットトランスです。KMのスタンプはKrinard&Mloganoskiの略です。



オリジナルのリヴァーブトランスです。製造日のシートが貼ってあります。2010年製です。



プリ管の画像です。5本使用しています。



パワー管の画像です。このアンプ最大の特徴、EL-84管を4本のパラレル・プッシュプルです。



こちらも拘りの一つ、Fixed Bias時のBias調整ポットです。C電源のマイナス電圧量を調整します。



シャーシ内部の画像です。とても丁寧に作りこまれています。もちろんPoint-To-Point&Handwiredです。



シャーシ左側のプリ部&フェイズインバーター部の画像です。



Two Rock特注の高品質なカップリングコンデンサーです。K&M Analogは当時のTwo Rockの会社名です。



シャーシ真ん中の画像です。スピーカーアウトは4Ω-8Ω-16Ωがそれぞれ一つあります。



バックパネル内側のアップ画像です。チューブソケットの右側にある大きな抵抗がカソードバイアス用の抵抗とバイパス用電解コンデンサーで左側にあるポットがFixed Biasのバイアス調整用ポットです。その2つの回路を左のスイッチで切り替えています。



シャーシ右側の画像です。電源トランスが確認できます。マルチタップトランスなので100Vから240Vまで入力電圧が切り替え可能です。



B+電源用の電解コンデンサーが並んでいます。



シャーシ内部の画像です。フロントパネル内側のポットやリレー回路が確認できます。



シャーシ内部の画像です。フロントパネル内側のポットやミニスイッチが確認できます。



シャーシ内部の画像です。フロントパネル内側のポットや手前左に4つ並んで見えるのは整流器です。



取扱説明書、フットスイッチ等が付属します。





フィギュアドメイプルのハードウッドキャビネットが贅沢に使用されたオンリーワンの一台。

肝心のサウンドは、素早いレスポンスと高音の伸びにEL84のドライヴ感がうまくマッチした上質のサウンドです。

今までのTwo Rockのサウンドとは違ったキャラクターを持っています。

気になる方は是非一度試奏して頂ければと思います。


hiroggy
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