何だってまた、何の変哲もない温泉旅行の話が3回にも及んでいるのか…正直かなりダレてきたので(苦笑)、簡単にまとめます。


すなわち……翌朝は純和風の朝食をまた腹いっぱい食べ、温泉手形の残り2つを制覇し、午後2時半バスに乗って福岡に戻り、ヒコーキの時間まで天神&大名あたりをあてもなくウロつき、ナゼか原宿にもある(ってかどこにでもある)「SM2」という服屋で買い物し、ラーメンを食べ、またウロつき、いよいよやることがなくなって空港に行き、みやげを物色してから搭乗。

ううむ…こうして羅列してみると、見事に特筆すべきことはありませんね。。。


温泉は、洞窟風呂と、森の湯っちゅうのに入ってきました。

洞窟風呂は24の温泉の中でもオンリーワンな形態なので即決でしたが、あと1つをどこにしようかとかなり悩みに悩みました。で、最初は「優彩」という黒川温泉の宿の中でもかなり大きなホテルにある温泉に行ったのですが、これがなんと改装中。そんなん聞いてない!めちゃめちゃ悩んでやっと決定したっつうのに…。こういうときの間の悪さは、我ながらなかなかのものです。

で、また振り出しに戻って厳選したのが森の湯でした。それなりに規模が大きくかつ自然の中でつかっている感が満喫できる温泉がいいな~というところで決めました。

しかしこれが、温泉街から片道で徒歩25分という距離で、行って風呂入って戻ってきたらバスの出発時間ギリじゃねーの?と思いつつも、3年半も世界中を歩いてきたわたしの足なら15分あればヨユーなどと自分の健脚を過信して歩いたら、これがめっさ遠いやんけ!しかも若干アップダウンがきつい!

普通はこの距離は、誰も歩きません。車道を一人さびしく歩くわたしの横を、何台もの車がこれ見よがしに通り過ぎていきます。くっそー…大人しく町なかの温泉にしときゃよかったぜ…。


そんなわけで、生まれたときから“自分を追いつめることが好きな遺伝子”が組み込まれているわたしは、汗をかきかき、山道の車道を修行僧のように歩くのでした。

でも、ちょっと負け惜しみを云わせてもらえば、誰もが車で一瞬で通り過ぎるその道のりには、素晴らしく美しい田舎の風景が広がっていましたけどね。んでもって、森の湯は、温泉のすぐ側に川が流れているステキな温泉でした。


しかし…あれだな、田舎というのは。それも小さな田舎というのは、自分にとっては軽く異世界という感じがします。

道も、店も、本当に数えるほどしかなくて、まあもちろん、食料なんかは車で買出しとかには行くんでしょうが、とりあえずそれで完結している世界。ここに1~2ヶ月住んだら、ここに住む全ての人の顔と名前を覚えられそうな。

温泉までの道のりを歩いているとき、田畑に挟まれただだっ広い土地に、簡素な長屋風の建物が2軒並んでいるのを見ました。そこから出てきたのは若い女の子。多分、どこかの温泉宿で働いているのでしょう。もし自分があの子だったら、どんな感じなんだろうか。っていうか、やっていけるだろうか。…ま、期間限定ならやっていけるか。


あれ、まとめるとか云って、またとりとめなくなってしまったな。

あとは写真でごまかしちゃえ(何という責任感のなさ)。


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洞窟風呂。ここの宿のオーナーが自分で作ったそうです。すげー…。



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温泉街の中心はこんな感じ。こうして見ると、そこそこ“町感”がありますね。



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緑色のみで構成される世界。



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メインストリート。静かです。



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道の途中のお地蔵様。



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森の湯にいたにゃんこ(おまけ)。


ま、そんな感じで(←便利な言葉)、本当に極小の旅ではありましたが、時々はこんな小さな旅をするのも、それはそれでいいのかも知れません。

わたしは未だに、短い旅よりも長い旅につい気持ちを寄せてしまいがちです。でも、国内で短期旅行、となればおのずとやれることも行ける場所も限定されてくるわけで、それは長い旅とは違うジャンルの旅なわけで。

そうやって割り切れば、1泊2日の温泉旅行も必ずしも手垢にまみれたレジャー(傲慢な言い草)というわけでもなく、今しばらくは、そういう小旅行を積み重ねていくのも、別に悪くはないのかも。限られた時間だからこそ行こうと思える場所だってあるしね。


てことで、この秋冬は、国内旅の定番・温泉旅行にハマってみるってのもいいな~。