兄やんホストが、10月の頭にお店でイベントをするのでチケットを買ってくれないか、と。
しかも兄やんホストは、今年いっぱいでホスト辞めるらしい。
まぁ、もうすぐ30歳になるし、潮時なのかも。
お店に何ヶ月も行ってなかったので、チケットを買いに行くがてら呑みに行くことに。
お友達を連れていく。
友達はホストはほとんど行ったことない。
ちなみに友達。
美人なの。
性格もめちゃくちゃいいの。
なのに、男運は悪いの(笑)
ま、そんな子だから。
殿方にもてるわけですよ。
でね。
私の担当、ケータイの番号まで聞いてるの。
おい。
お前の客は私だぞ?
こんなセコイことは言いたくないんだけど。
誰がお前の飲み代、指名代を払ってると思ってるんだ?
まず、私を楽しませるのがお前の仕事じゃないのか?
マネージャーという立場上。
友達につまらない新人ホストが着いて、
『俺が盛り上げなきゃ!』
っていうのは分かる。
それなら、テーブル全体を盛り上げろ。
あなたには、それが出来るだけの腕があると思っている。
私に背を向けてまで喋る必要があるのか?
あなたが友達と喋っている間。
私はつまらない新人ホストと喋ろ、と?
何のために指名していると思ってるわけ?
特別扱いされるから、高い金を払ってホストに行くんです。
あなたに特別扱いをされたいから、あなたを指名しているんです。
あなたとは友達じゃありません。
ホストと、その客です。
私もその関係を守っているのだから、あなたも守りなさい。
仕事をしなさい、仕事を。
それからね。
『ゲームとカラオケに逃げるな。トークで勝負しろ』
と、今まで何回言った?
なのに、どうしてゲームをする?
しかも、友達相手に。
私にしたら怒られるとでも思ったの?
同じことです。怒ります。
いや、違うな。
友達が他のホストとゲームする分には何にも思わないもんな。
私を放置してまでゲームするのが許せなかったのかな。
ついでに、一番むかついたのはね。
あなたが友達とゲームをする。
あなたが負ける。
お酒を一気呑みする。
そして振り返って一言。
「紫織、もう一杯もらっていい?」
私はただの酒出しマシーンか?
唯一の救いは、友達が楽しんでくれたこと。
それは本当によかった。
ただ、私は友達より倍以上のお金を出しているから。
満足度も友達の倍以上欲しいわけ。
あー、やっぱりセコイな。
なんかさ、そんな風に思ってしまう自分もイヤだし。
そんな風に思わせた兄やんホストもイヤだ。
兄やんホストに対してガッカリ。
イベントはチケット買ったから行くけど。
兄やんホストにお金使うぐらいなら、昨日のニュー担当に使ったほうが楽しい。
イベント、友達も行くことになった。
今度も同じ態度だったら、二度と行かないだろう。
その時はラストの日なんて知ったこっちゃない。
兄やんホストよ、プロ根性を見せてくれ。