7/15(水)、豊島区副都心開発調査特別委員会(以下、副都心委員会)が行われました。

副都心委員会<案件>
(1)池袋駅及び駅周辺整備事業について
(2)地域交通政策について
(3)木密地域不燃化10年プロジェクトについて
(4)東池袋五丁目地区第一種市街地再開発事業について
(5)板橋駅改良・バリアフリー化について

(1)池袋駅及び駅周辺整備事業について
東西デッキ整備の基本構想(H27.3策定)について

改めて、東西デッキ整備の目的ですが、
・首都直下地震への早急な対策の推進
・快適な移動空間の整備推進
・池袋副都心における都市整備プロジェクトの連鎖的推進

昭和50年頃から持ち上がっていた構想が、このタイミングで進んできた理由
・南デッキは旧西武本社の建替え工事があるタイミングを逃がすと話が進まなくなる可能性があること。
・北デッキは池袋駅西口の再開発のタイミングと合わせて一体的に考えるため

規模や整備費用などはこれから検討をしていきます。
平成28年度中にはデッキ整備基本計画が策定される予定で、この時には概算が出る見込みです。
現在の想定スケジュールは、南デッキを先行して行う想定で、平成30~31年度に南デッキの詳細設計、平成32年度から南デッキの工事着工。

東西デッキの整備イメージ図(現段階の素案であり確定ではない。今後、権利者・関係者と協議し計画を進める)


(2)地域交通政策について
新庁舎アクセスの臨時便・増便の利用状況の報告がありました。
◆都営バス「草-63-2」(浅草方面から池袋駅東口行きが新庁舎最寄りの東池袋一丁目バス停まで延伸された路線。従来の路線は「草-63-1」)
・増便しての対応をしましたが、利用者数はほとんど伸びず。
・定期便の利用が大幅に伸びるなど状況が変わった時には増便を働きかけたいが、現時点ではこれ以上の増便を求めるのは難しい

◆地域公共バス(国際興業)「池07系統」(江古田二又から池袋駅西口行きの路線を豊島区役所まで延伸した路線)
・新庁舎開設に伴い増便していた期間の1便当たりの利用者数は昨年に比べて減少。
しかし、利用者総数は増加。臨時便が終了する7月15日以降に再度調査を実施

(3)木密地域不燃化10年プロジェクトについて
・各地区「まちづくりルール(地区計画等)の素案に関する説明会の実施について
長崎地区、上池袋地区、巣鴨・駒込地区で説明会を実施。

地区計画とは、地域にふさわしい街並み形成のため地域の特性に合わせて定める「まちづくりのルール」。用途制限、高さの最高限度・最低限度、面積の最低限度、壁面位置の制限や工作物の設置の制限、形態や色彩などの制限、などを定めます。

詳細は地区ごとの情報をまとめたページをご参照ください。
池袋本町・上池袋地区
補助81号線沿道 巣鴨・駒込地区
補助26・172号線沿道 長崎・南長崎・千早地区
東池袋四・五丁目地区

・今後の予定
H27.10頃 新たな防火規制の施行(池袋本町・上池袋、長崎・千早、巣鴨・駒込)
H27.12頃 都市計画審議会(諮問・付議)
H28.3頃 地区計画等の都市計画決定(池袋本町・上池袋、長崎・千早、巣鴨・駒込)
H28.4頃 新たな防火規制の施行(南長崎、雑司が谷・南池袋地区)
H28.6頃 建築条例改正(池袋本町・上池袋、長崎・千早、巣鴨・駒込地区)

(4)東池袋五丁目地区第一種市街地再開発事業について
補助81号線沿いの東池袋5丁目に再開発組合が設立されました。
周辺は木造住宅が密集している地域です。
建替えによる不燃化、再開発により道路が広くなるなど、防災面は強化されます。
しかし、再開発により約70m(21階)の建物が建つことへの異論があるのも事実。
敷地の一部を地区広場とすることは決まっており、集会施設を地区にある程度開放する方向であるとのこと。
建築工事・着工は平成29年1月、竣工は平成30年11月の予定です。

(5)板橋駅改良・バリアフリー化について
板橋駅の改良・バリアフリー化について、説明がありました。
Ⅰ期工事として、
・ラチ内エレベーターの設置
・ラチ内エスカレーターの設置
・滝野川口駅ビルの建設
・東京電力ケーブルの移設
を行います。
平成27年秋に工事着手、29年度にはバリアフリー化完了予定(エレベーター等の供用開始)、30年度に駅舎整備完了予定、31年度にⅠ期工事完了予定。
滝野川口駅ビルは32年度開業予定(規模は5階建て、施設面積は約5700㎡、1~2階は駅施設/店舗、3~5階はフィットネス)

平面図
平面図

断面図
断面図

詳細は板橋区の資料をご覧ください
板橋駅前用地(B用地)とJR駅舎用地との一体的活用について

次回の副都心委員会は、9月15日(火)に行われます。