東北視察4日目、最終日は福島県でした。
前日からの宿泊は相馬市内のホテル。
おだかしゃべるべ、の語り部であり、小高商工会監事の島尾清助さんにご案内頂きました。
島尾さん自身のご自宅は南相馬市小高地区にあり、原発20km圏内ということで、線量は低いものの、立ち入りはできるが宿泊ができない避難準備区域となっています。
南相馬市は除染作業を全区域で行っている最中、膨大な量となる除染後の土の保管が今後問題となります。
今はフレコンパックに入れて積んであります。
小高神社に寄り、お詣りもしました。
親の代から継いだものを再興したいという思いがある、とお話し下さいました。
空間線量には問題がない数値となっている今、除染作業が進み、生活再建がなされることをお祈りします。
島尾さんが仰った中に、
「文武両道、というが、経済を武だとしたら、文に当たるところが疎かになってはならない。経済優先のみになれば、また今回と同じようなことが起きるのではないか」
とのお言葉がありました。
渋沢栄一でいえば「論語と算盤」、
二宮尊徳でいえば「道徳なき経済は罪悪である」、
ということではないかと思います。
肝に銘じなければなりません。
私は午年生まれで、我が家は相馬氏と同じ九曜紋が家紋です。
馬と九曜紋が揃っているのは、個人的に親近感を覚えました。