自民党豊島区議団の東北視察3日目。
前日からの宿は、エルファロ トレーラハウス。
夕食後に、女川町宿泊村協同組合の佐々木里子理事長から、お話しを頂きました。
エルファロはスペイン語で灯台という意味。女川町の灯台のような存在になりたいという願いから名付けられました。
朝は女川町の須田善明町長と木村公雄議長との会談からスタート。
女川町は仮設の町役場です。
豊島区と女川町は、豊島区の清掃事務所が女川町の震災がれきの受け入れをしたというつながりがあります。
須田町長は震災前は自民党の県議で青年局メンバーとして活躍なさっていましたが、故郷が震災で大変な事になり、町長として復興に携わろうと町長選に打って出た方です。
女川町の被災率は被災自治体で最大で、当時の人口10024名に対して827名もの犠牲者・行方不明者を出しています。町長・議長自身も自宅が流され、当時の議員16名中4名が亡くなり、残り12名中11名が仮設住宅暮らしと、みんなが被災者という状況です。
町長自ら現場のご案内をしてくださり、復興計画や現況をご説明頂きました。
140万m3の切り土をするなど、大規模な嵩上げをします。次の世代の事も考え、居住エリアは今回並みの津波にも耐えられる高さに、商業地などは100年に1度並みの津波には耐えられる高さ、漁業加工業などは事業者にヒアリングして地盤沈下分のみの盛り土をする、と闇雲に盛り土をするのではなく、街づくり計画に沿って行なっています。
以前女川町を訪れた時とは比べものにならないくらい、急ピッチで復興に向けて進んでいるのを感じました。
須田町長には、引き続きリーダーシップを発揮されながら、行政、議会、事業者、住民と4者で力強く街づくりを進めて頂きたいです!
その後は石巻市へ移動し、石ノ森章太郎の萬画館へ伺いました。
私は個人的には昨年も訪れたところです。
石ノ森章太郎さんは、豊島区の椎名町にかつてあったトキワ荘出身という繋がりがあります。
豊島区の街づくりとうまく連携できるとよいなと思います。
東松島市へ移動し、小野駅前仮設住宅の視察。
自治会長の武田文子さんにお話しを伺いました。
ソックモンキー「おのくん」を作っている。
購入者は「里親」となり、「おのくんハウス」に購入した「おのくん」を連れて行くのを「里帰り」という。
被災者と支援者を繋ぐ取り組みです。
復興住宅と高台移転とのスケジュールが異なり、せっかくできたコミュニティが分断される恐れがあったそうです。コミュニティを作るのは容易な事ではないので、住民の気持ちをくみ取りながら、丁寧な対応が必要だろうと思います。
「おのくん」は現地では手に入りますが、通販では何と半年待ちの人気です!