豊島区南大塚などに甚大な被害をもたらした局地的集中豪雨などへの対策を都が発表。
地元から働きかけていた抜本的な対策が実現する運びとなりました!
10/11「豊島区南大塚一丁目地区の集中豪雨への抜本的対策を求める要望書」を提出

これまでに豊島区の担当者とやり取りをして、以下については対応済み。
・コンクリート蓋⇒グレーチングへ変更
・土のうの配布(希望者へ)

また、「雨水ますの増加」についても検討中で、具体的に数か所設置の方向で動いているところです。

大塚三業通りでは東京都下水道局による「下水道の更生工事」を進めている最中で、これが完成すれば下水の流量の能力増強が図れます。
この早期完成については取組中。

豊島区で出来る対応は既に終わっていて、残すところは東京都下水道局の抜本的な対応を待つのみでしたが、これについても今回の緊急プランにより目処がつくことになりました。
大きな工事となるので完成までには6~7年かかりますが、完成後は集中豪雨や大型の台風の際に戦々恐々としなくて済むようになるでしょう。
さらに、この対策以外にも、来年の8月頃までにできる対応策を東京都下水道局が検討中とのこと。

東京都へ関連する町会の町会長の連名による要望書の提出(提出には自民党・公明党の都議・区議が同席)、豊島区役所の関連部署からの働きかけを行い、緊急性の高い課題であることを都下水道局が認識してくれたのだと思います。
東京都下水道局などの議案を扱う東京都議会の「公営企業委員会」に所属する堀こうどう都議会議員(自民党)が、引き続きこの問題に取り組んで下さっていました。

今回の緊急プランによりハード面の対策メニューはほぼ出揃いました。
しかし、更なる気候変動により、これまでに経験したことのない猛烈なゲリラ豪雨が降る可能性は否定できません。
ヒートアイランド対策などの都市部特有の問題について、引き続き取り組む必要があります。

以下、都の豪雨対策下水道緊急プランについてです。

12月17日、東京都下水道局が「豪雨対策下水道緊急プラン」を発表。
平成25年の局地的集中豪雨や台風により、甚大な浸水被害が生じたことから、雨水整備水準のレベルアップを含む検討を進め、今回のプラン策定に至りました。

「75ミリ対策地区」:4地区(平成31年度末までに効果を発揮)
・目黒区上目黒、世田谷区弦巻
・目黒区八雲、世田谷区深沢
・大田区上池台
・文京区千石、豊島区南大塚

「50ミリ拡充対策地区:6地区(平成31年度末までに効果を発揮)
・港区白金、品川区上大崎
・品川区戸越、西品川
・中野区東中野、杉並区阿佐谷
・杉並区荻窪
・文京区大塚
・文京区千駄木

「小規模緊急対策地区」:6地区(3年以内に完了)
・品川区中延、二葉
・目黒区中町、目黒
・世田谷区奥沢、尾山台
・世田谷区桜、世田谷
・杉並区善福寺
・江戸川区北葛西、西葛西

文京区千石、豊島区南大塚(千川幹線流域)
<これまでの経過>
・都市化の進展に伴う雨水流入量の増加に対応するため、第二千川幹線を整備
・8 月 21 日の下水道施設の能力を上回る集中豪雨により、主に幹線沿いの低地で被害発生
<主な取組内容>
・千川幹線を増強する新たな時間 75 ミリ降雨対応の施設を追加整備


【関連リンク】
12月17日東京都下水道局報道発表「「豪雨対策下水道緊急プラン」を策定しました」
豪雨対策下水道緊急プラン(全文)
豪雨対策下水道緊急プラン(概要)

・日本経済新聞12月18日「東京都、豪雨対策緊急プラン 五輪に向け、16地区で下水道整備
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 東京都は17日、局地的な豪雨による浸水被害を防ぐための「豪雨対策下水道緊急プラン」を発表した。今夏に被害の目立った文京区千石など4地区では1時間当たり75ミリの降雨にも対応できる排水設備を導入。2020年五輪で「安全・安心な東京」をアピールできるように、19年度末までをメドに計16地区で対策を進める。

 都は今年2月に15年度までの3年間の下水道事業の「経営計画」をまとめ、浸水対策も盛り込んでいる。ただ、計画の策定後も集中豪雨による想定を超える被害が相次いでいることから、対策を上乗せする。

 プランは13年の豪雨で大規模な床上浸水が発生した「目黒区上目黒、世田谷区弦巻」「目黒区八雲、世田谷区深沢」「大田区上池台」「文京区千石、豊島区南大塚」の4地区を「75ミリ対策地区」に指定した。既存の下水道管に加え、降った雨を川に流す幹線と呼ぶ大型施設を整備することで、1時間75ミリの大雨でも浸水被害が生じないようにする。

 このほか港区白金など6地区を「50ミリ拡充対策地区」、杉並区善福寺など6地区を「小規模緊急対策地区」として従来の対策の前倒しなどを図る。

 下水道経営計画は区部で3年合計4350億円の建設事業費を見込んでいる。

 3年後以降、新プランで必要な追加予算は今後検討する。