東京都美術館で開催中の
ブリューゲルの「BABEL」を観てきました。⇒★

平日の午後に行ったのですが結構混んでいて、
目玉であるバベルの塔の前はかなりの人だかり。
なかなかそばまではいけない位でしたガーン
 
それにしても、美しい~。繊細~。細かい~。ラブラブ

想像力を掻き立てられます。
塔の中とか裏側とか、どうなっているのか覗いてみたい感じでした。

私はぼやっとした抽象画より、
こういう細部まで緻密に書かれているような絵柄が好きです。

タロットも、どちらかと言うとそういった繊細な感じの物を好んで使ってます。
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タロットにも「バベルの塔」があります。
「タワー」のカード。

傲慢になった人間達が
天にも届く塔を建てようとし、
神の怒りで崩壊したと言う旧約聖書のお話です。


タロットの塔は、そのまんま
それまで作り上げてきたものの崩壊とか組み換えの意味になります。

何の前触れもなく突然の崩壊!と言う意味合いが強いですが、
実際にはなるべくしてなるという感じが多いです。

本人も、心の何処かでは「ああ、やっぱりな」と理解していて、
すでに一度壊さないとどうにもならない状態になっている場合が多いですね。

雷がドカーンとなるイメージなので、
派手な怖さの感じがしますが、
逆に壊れてすっきりな部分も。

何でもそうですが、一度きちんと終わらないと次の扉は開かない。

保身から握りしめ続けていたり、
プライドばっかり高くなって身動きできない状態とか。

自分では動きようがない時に、
外から(雷=天災=自分ではどうにもならないタイミング)変化を即される。

見事塔が壊れたら、綺麗な更地になります。

そして次の建物を建てる準備に入るのですよ。

塔が崩れて「終わり」じゃないのデス。

原状の塔にしがみついて、
壊れる事を認められない人には怖く感じるカードですが、
変化を受け入れて次の展望に意識を向けることが出来れば、
状況打破の一歩になると思います。