暦の上では秋ですが、まだまだ暑い日々が続いております。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。
熱中症や熱射病には十分お気をつけて、どうぞご自愛くださいませ。
まず、本日のお話の前に右の画像を見て下さい。
例えば、みなさん自身が、今画像の場所に居るとします。
少し想像して下さい。。。。。
涼しい風が体を通り抜けます。
木々のたくさんの葉が、太陽の光を優しくしてくれています。
遠くの方で、鳥でしょうか、微かに鳴いています。
また、小川のせせらぎが聞こえる方もいるや知れません。
空気はしっとり、虫たちも沢山いるようです。
蝉たちは、夏の終わりを嘆く様に
あっちこっちで精一杯鳴いています。
階段を上る自分の息遣いも、森に吸い込まれそうですね。
はい、では想像終わりです(笑)
僕たち日本人は、こういう時
「静けさと落ち着き」を感じますよね。
話は変わりますが、
人間の脳は左右二つに分かれており、
一般的に得意分野があるとされています。
左脳:言語、計算(読み、書き、そろばん)
右脳:音楽、図形、空間認識、ひらめき
欧米人は一般的に、虫の音は右脳で聞くといいます。
だから、虫の音を雑音として聞いています。
面白いのが科学的に、日本人とポリネシア人だけは
虫の音を左脳で聞いているそうです。
これは、虫の音を言語として捉えている事となります。
「みんみーん」
「つくつくぼうし」
「ちんちろりん」
「すぃーちょ、すぃーちょ」
「りんりーん」
森全体の音を、自然に言葉や詩として捉えています。
虫の音まで、言葉として聞いてるのです。
そういえば日本人は悠久の時を
虫の音を愛してきました。
「夕月夜(ゆふづくよ)、心もしのに、白露(しらつゆ)の、
置(お)くこの庭に、こほろぎ鳴くも」 湯原王(ゆはらのおおきみ)
「閑(しず)かさや、岩にしみ入る、蝉の声」 松尾芭蕉
上の写真のところで隣で蝉が騒いでいようが
日本人は心情的に静けさを感じます。
とても不思議な事ですよね。
これは日本人の脳が外国人と比べて、優れていているのでしょうか?
そんな訳はありませんよね。それではオカルトになってしまいます(笑)
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実は脳の働きに変化が起こるのは、日本語が影響しているといいます。
日本語というのは母音の役割が非常に大きい言語です。
母音というのは「あ・い・う・え・お」です。
子音にも、必ず母音を絡ませます。
語尾を伸ばすと良くわかります。
例えば
「かー(あ)・きー(い)・くー(う)・けー(え)・こー(お)」
こういった様に、子音でも必ず母音が強力に絡みます。
しかも、母音だけでも意味を成します。
「あ・い(愛)」「あ・お(青)」「い・え(家)」など
英語などでは、この母音の役割をあまり重視していません。
子音だけの発音でも十分に意味が通じると言います。
ですから、日本人は外国人の言葉をなかなか聞き取れません。
それは母音が弱いので、息の漏れるような音しか拾えません。
(少なくとも、僕はそうです(笑))
このように、日本語というのは世界的に非常に特殊な言語なのです。
欧米人は子音が言語→言語脳である左脳で聞く
欧米人は母音が音楽→音楽脳である右脳で聞く
日本人は子音が言語→言語脳である左脳で聞く
日本人は母音も言語→言語脳である左脳で聞く
ここで母音についてもっと掘り下げてみましょう。
母音とは人類が発声する最も自然な音です。
驚いた時、起こった時、悲しい時に出る万国共通の音です。
つまり、母音発声とは一番古い発声法であり
一番自然に近い音と言えます。
この母音発声音は、自然の発生音と非常に波が似ています。
虫の音や鳥のさえずり、風の音なども母音発生と同じ波を出します。
ですから、日本人は自然界の音を言語として聞きとろうとします。
しとしと、雨が降る
ぴゅ~ぴゅ~、風邪が吹く
ごろごろ、雷が光る
面白いですよね(°∀°)b
この自然界のノイズを、日本人は美しいとする美徳があります。
天と地がひっくり返っても、雑音だとは到底感じません。
日本の伝統的な楽器も、母音発声と同じ波を出します。
尺八、笛、琵琶、三味線など、どこか心地よい擦れたノイズを感じませんか?
これら伝統楽器も日本人は、言語脳で聴いているそうです。
しかし、バイオリンなど外来の楽器は、欧米人と同じ音楽脳で聴くそうです。
日本人って、不思議なものですね。
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あの東日本大震災で、日本人の我慢強さ、礼儀正しさ、
自分より他人を想いやる日本人が沢山いました。
それは、世界の人から賞賛を浴びました。
僕も感動しましたし、日本人であることを誇りに思いました。
先人である日本人も気高い精神性を備え、
世界に誇る歴史を築いてこられました。
日本の事を知れば知るほど、日本が好きになる
そんな日本を築いてこられた先人達には感謝の念がたえません。
しかし、僕たちが忘れてはいけないのは、その素晴らしい日本人は
この日本という環境が作り出した、産物なのです。
僕は人種的にやDNAの観点で、日本人が外国人より優れているとは
これぽっちも思わない。それはオカルトでしかありません。
日本という歴史の中で培った
倫理観や道徳観が溢れた社会で育ち
人を愛し自然を愛する家族や地域の人々の土壌が有ってはじめて、
その素晴らしい日本人が形成されてきたのです。
日本の文化を軽んじ、
歴史を捨て欧米的な個人主義に陥る日本社会。
まあ、それでも人間としては生きていけるでしょう。
しかし単なる国籍上は日本人であって、
日本の心を持った日本人とは呼べないでしょう。
それは世界から称賛される日本人では、もうありません。
ですから、僕たち日本人はこの素晴らしい環境を守らない事には、
先人達の成果を自慢し、その成果を食いつぶすだけの国民になってしまいます。
何も新しいものを作り出す必要はありません。
ただ、未来に継承していくだけで良いのです。
大切なモノは、もうすでに日本にあるのですから・・・
「日本の環境こそが、日本人を産み出す」
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