世界最古のスカイツリーのお話 | 子どもへ伝える大切なもの

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                       スカイツリー
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スカイツリーは東京都墨田区に建設中の電波塔で
完成すると634Mになり世界一の電波塔として2012年の春に開業予定です。

江戸時代末期の浮世絵師の歌川国芳の「東都三ツ股の図」(天保2年ごろの作品)に
スカイツリーらしきものが描かれているという事で巷では話題になっています(笑)
(左側の奥です)
歌川国芳  スカイツリーを予見!?
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また、同氏作品の浮世絵
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右の男性が持っている番傘に「千八百六十一番」と書かれています。

1861年は歌川国芳が亡くなった年です。
国芳は自分の死期まで予言していたのでしょうか!?
真偽はともかく、こういう類の話は面白いですね。
人はこういう話題が大好きものです。

ネットでも陰謀論的なのが、人はお好きです。
確かに興味深いですし、言いたい事も分かりますが、
狂信的なものには違和感を感じます。
とにかく何でもこじつけるし、人を見下した様な発言、理解しない人はすぐ排除するし・・・・・あれはもはやカルトですね。
いやはや。。。脱線してしまいました(笑)話を戻します。



スカイツリーの構造は、実は日本古来の五重塔と同じ構造をしています。
スカイツリーの建設場所は狭いので東京タワーの様に裾を広げるわけにはいけません。

でも地震や強風に強い構造を採らないと634Mの高さの建造物を建てられません。

そこで登場したのが五重塔の構造です。
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特に法隆寺の五重塔は、世界最古の現存する木造建築です。
西暦607年の創建で論争はありますが、670年に消失(日本書紀)とされ、
遅くとも711年には完全に再建されています。
なんと高さは約31.5Mもあります。
ですから約1300年間、この地震の多い日本列島で倒壊しなかった凄い木造建築です。


五重塔の中心部には心柱という太いヒノキの柱が通っています。
実はこの心柱は独立していて、建物自体を支えていません。
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スカイツリーはこの五重塔の心柱を採用しています。
心柱と周りの鉄骨が互いに揺れ、互いの揺れを吸収するのです。
恐るべし日本建築ですね(ノ゚ο゚)ノ スゲエー


もうひとつ五重塔が倒れない理由に地震の時
くねくね曲がるといいます。

そうです、揺れる事で大きく揺れるのを防ぐのです。
これは最近の建築に取り入れられている「柔構造」というものです。

7世紀の後半に日本人は分かっていたのでしょうか?
それとも、たまたま耐震性が備わっていたのか。



未だに五重塔の耐震性のメカニズムの全ては、工学的に解明されていません。
まだまだ謎の多い建物なのです。


現代の日本建築の耐震技術のアイデアは、伝統的な日本建築無しでは考えられないのです。
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しかし、何故日本の建築は薄っぺらい木造住宅やコンクリートガチガチの「剛構造」になってしまったのでしょうか?

それは戦後の占領下に制定された建築基準法のせいです。
アメリカの「剛構造」が良しとされ、伝統的な木造建築でさえ長持ちしないと規制されてきました。

価値観の変化からも歴史的な木造伝統建築は惜しげもなく取り壊されてきました。
東京でもほとんど神社仏閣以外は伝統建築物は残されていません。

その結果は皆さんの想像する通りですね。

マイホームブームもあり日本全国に50年も耐久性のない、薄っぺらい住宅が乱立しました。そこで育った子供達は大人になると、核家族化とともに新たに山を切り開き、また新しい薄っぺらい家を建てます。

子供達の居ない活気の失った住宅街
老人達ばかりの静まりかえった住宅街

あんなに活気のあった町はどこへ行ったのでしょう。


名ばかりのニュータウンという名の、廃墟化としたふるさと。
こういう現象が日本全国で起こっています。

高齢化社会の日本でも止まらない住宅開発。

止まらないというか、止められないのでしょうか。
世界最高水準の日本の住宅価格事情。

欧州では年収400万もあれば普通に暮らせます。
しかし、日本では追いまくられる生活を強いられます。

日本人はいつまでこんな事を続けるのでしょうか。
戦後、日本は本当に豊かになったのでしょうか。


100年200年住める建築技術を持ちながら
先祖代々の自然を破壊し、家族の絆をを破壊し
のっぺらぼうみたいな家を作り続ける必要がどこにあるのでしょう。

自然崇拝の民族が、自然を壊してから気づくのでは遅すぎます。



原点回帰は何も建築技術だけではありません。

僕達日本人が、戦後走ってきた道が本当に正しかったのか見直す必要があると思います。






「がむしゃらに走ってきた、この道は

一体何処に辿りつくのですか」





はるか昔、1300年前

あの美しい五重塔に込められた

日本人の想いが

今、僕達に問いかけています

「一体どこに行くのさ」


僕たちは日本人のココロを

取り戻す必要がありますね


そんな事を思いながら

スカイツリーを眺めたいものです





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