CCD蜂群崩壊症候群
日本ではいないいない病というそうです。

消えたミツバチのことは何度も記事にしてますが
コメント欄でいただいたこの現象
さらに調べてみました。

タネが危ない/日本経済新聞出版社

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この本のインタビュー☆
大量消費大量生産が招いた種の危機
こちらで、参考になります

野口種のことは以前も記事にしてますが
在来種の種を売ってます。

野口のタネオンラインショップはこちらで

■その野口さんの興味深い記事

ミツバチは、なぜ巣を見捨てたか?

(船井メディア発行の月刊誌
『ザ・フナイ』2012年7月号
に依頼された原稿用紙30枚分のTEXT全文です。)

これ読んでて。内部被曝と同じ構造だと。

ミトコンドリアの異常・・・

非汚染地域に住む子ども達に比べ、
細胞内のミトコンドリアにより多くの異変が
起きている論文
長期低線量被ばくによる児童の
ミトコンドリア機能障害」

当ブログの記事参照に


野口さんの記事は長いので詳細はリンク先で
どうぞ。
要点を省略して引用してます。

『ザ・フナイ』2009年1月号に
「一粒のタネからのメッセージ」と題して
野菜の品種改良の歴史を綴った際
無精子症というミトコンドリア異常の
野菜ばかり食べていて、人間に異常は起きない
のだろうかと思う
が、
「、誰も検証していないので、
このへんは不問にしておく」
と、書きました。アメリカで起こった
セイヨウミツバチ(以下単にミツバチ)の
蜂群崩壊症候群(CCD)
を知った時から
持っていた疑問ですが、今回はこの問題を
(英語力がないため)日本語情報だけを
もとに、私なりに立てた仮説として書いてみます。

まずはじめに、生命の根幹ともいうべき
ミトコンドリアについての基礎知識です。

細胞内の小器官(オルガネラ)である
ミトコンドリアについては、最近
「ミトコンドリア健康法」といった類いの
本が多く出版されるようなった。

「ミトコンドリア健康法」の説明。

1 人間の約60兆の細胞一つ一つに
千~数千ずつのミトコンドリアがある。
体内の総数は京という桁になり、全体重の
約十分の一を占める。

2 呼吸で取り込んだ酸素や、食べ物から
摂取した栄養素から、細胞活動に必要な
エネルギーであるATP(アデノシン三燐酸)を
常に生産している。いわば細胞内の発電所
である。

3 時に活性酸素を生成し、体外からの異物
を攻撃したり、免疫機能などの代謝をつかさどる。

癌化したりして悪影響をもたらす細胞に自死
(アポトーシス)をもたらし、人間が
持続的に生存できるよう体内環境を整える。

3 反面、老化して機能が衰えると、
活性酸素を必要以上に生成し、
細胞にダメージを与えたり、癌が転移する
原因となる。

4 ミトコンドリアは、細胞の核の中
のDNAとは別のDNAを持つ。

このDNAでミトコンドリア自身を分裂生成したり、
傷付いたミトコンドリアと癒合して
治したりしている。


6ー中略ー
7 ミトコンドリアが健康な細胞は、
どれも健康である。

健康なミトコンドリアを細胞内に
増やすことが人間に長寿をもたらす。

ミトコンドリアが傷付いて変異し、
異常になった生命を食べていて、
人間が異常になることはないのでしょうか。

「ミトコンドリアは母系遺伝する」と、
書いてある本があります。

その通り、私たち人間が持っている
数京のミトコンドリアは、そのすべてを
母親だけから受け継いでいます。

父親のミトコンドリアは、精子が運動
するエネルギー源として、精子のしっぽの
付け根に、百個ほどあります。

そして、そのミトコンドリアは、どれも父親の
DNAを持っています。

しかし精子のミトコンドリアは、受精直後
に卵子の中で分解されてしまい、父親の
ミトコンドリアDNAは、子供には誰にも受け継
がれません。

人間だけでなく、動物も植物も、性を持つ
すべての高等生物は、母親から祖母、曾祖母と
遡る母系からだけ、体内すべての
ミトコンドリアとそのDNAを受け継いでいます


 
なぜ精子のミトコンドリアは受精後に
卵子の中で分解されてしまうのでしょう。

群馬大学生体調節研究所の佐藤教授夫妻は、
「卵子にたどり着く頃には疲弊して機能
が低下し、有害なものとみなされるから」
という説を唱えています。

疲弊したミトコンドリアDNAが子供に
遺伝すると、健康な子孫が誕生しないから
ということでしょうが、まだ定説はありません

結果として卵子の中に約10万個ある
という母親のミトコンドリアだけが
子供に受け継がれ、体内で数京にまで分裂増殖して、
個人のすべての生命活動のエネルギーを
生み続けています


 健康なミトコンドリアが変異し、
異常になると、どんなことが起こるのでしょう。

若年性糖尿病患者はミトコンドリア異常
によって起こります。
(被爆地帯に若年性糖尿病が多い原因です


ミトコンドリア異常が起こす疾患の一つに、
無精子症があります


2006年10月3日の読売新聞に
「男性不妊 ミトコンドリア変異が一因」
という記事が載りました。
「筑波大学大学院生命環境科学研究科の中田助教授
(現在は教授)らが、ミトコンドリアDNAの
変異が無精子症を引き起こすことを突き止めた」
という記事です。

精子の数や運動能力が減り、
重度の男性不妊になることを確認した。
人間でも同様の仕組みがあるとみられる」
と書いてあります。

 仮に精子を人間大に拡大すると、
睾丸で誕生した精子が、女性の膣の中の
卵子に辿り着くまで、約100kmを全力で
疾走するほどのエネルギーを消費するそうです。

精子のしっぽの付け根にある約百個の
ミトコンドリアが、これだけのエネルギー
を提供するわけですが、ミトコンドリアが
異常だと、精子の数も運動能力も失われて、
無精子症と言われるレベルになってしまう
というわけです。

(2009年1月に放映されたNHKスペシャル
「女と男」の第三回「男が消える?人類も消える?」
によると、1940年代に精液1cc中に1億5000万
いた精子が、70年後の現代では4000万が平均値で、
なお年々減り続けているそうです。

ちなみに>2000万以下が無精子症と
言われるレベルだそうです

 
私は、読売新聞の記事を見て、野菜のF1技術
に連想が働きました。

「植物のF1作りに使われる雄性不稔も、
動物の男性不妊と同じようにミトコンドリア
の変異で起こっているのだろう」と
気付かされたのです


 私の店は、「固定種」または「在来種」
という、栽培した野菜からタネを採ると、
親と同じ野菜のタネが採れる、大昔から
代々受け継がれてきたタネを専門に
販売しています。

F1という最近の品種改良されたタネ
で作った野菜が昔よりまずくなり、毎年新しい
タネを買い続けないと同じ野菜を収穫
できなくなったことに不安を感じ、
タネの生命力が未来に受け継がれていく
固定種の大切さに気付いたからです。

つづく・・・・