X年後の確定申告 | 税理士の仕事

X年後の確定申告

 平成23年に税理士法改正があり、税理士は租税制度の大きな担い手に変貌します。国税庁は税金の徴収と税務調査に業務を集中させ、確定申告会場の運営・租税教育・記帳指導等の業務は入札による外部委託(アウトソーシング)へと加速させます。



(税理士会の役割)


 自主独立した職業集団としての税理士会は、国民から社会的存在として国税庁がこれまで担ってきた租税制度の受け皿になり、無償独占的立場で社会貢献することとなります。特に確定申告期には、税務署が設営していた納税会場は、e-Tax利用推進で利用者が減少し、その行政としての役割を終了します。ただ、高齢・体の不自由な方などへの支援は必要となり、税理士会にボランティア活動が求められます。



(税理士事務所の社会貢献)


 そこで、税理士会では、会員税理士に各自の事務所での確定申告会場設営を求めます。税理士会員は指定された日時に事務所を一般納税者に開放し、会員とスタッフは定められた手続きに従い、納税者を支援し電子申告業務に従事することになります。これは、弁護士・司法書士・社会保険労務士の無料相談会とは異なり、集合会場を設けるのでなく、個々の事務所で確定申告期の長期間、申告書作成支援を継続させる社会貢献となります。



(会場設営の準備)


 個人情報保護の見地から、お客さまの情報がある執務室に一般納税者を迎え入れることは出来ません。確定申告の期間中は執務室とは別スペースの確保が求められます。入り口も部屋も別でなければなりません。少人数の税理士事務所にも、そんな要求に応える工夫と財政的負担が求められます。国民から負託される業務内容を充足させるには、会員税理士事務所の変革・組織拡大、税理士会の組織対応が求められます。




 読みいただき有り難うございます。どうか、投稿継続の励みとなりますので「ビジネスブログランキング http://jobranking.net/43/ranklink.cgi?id=hoshino 」にクリックをお願いします。




(私の文書ファイルは次の通りに整理しています)

・税理士の日常業務:長野GODO税理士法人業務案内

  http://blogs.yahoo.co.jp/hsntdnb2005

・IT経営の実現取組:税理士会情報システム部・長野ITベンダー協議会・NPO長野県ITC協議会情報  http://blog.goo.ne.jp/hsntdnb/

・租税正義をめざす:長野県税理士政治連盟・元氣会情報

  http://blog.livedoor.jp/hoshinooffice

・営業力強化を支援:守成クラブ長野「仕事バンバンプラザ」外経営ワンポイント情報  http://hoshino.naganoblog.jp

・豊かなシニア生活:NPOシニアのための財産と生活を守る会(シニアの会)情報  http://plaza.rakuten.co.jp/sinianagan