アスペクトの力の強さは、オポジションが一番強く、地上に立っている私たちを、その線が貫くからだとマニリウスは説明します。トラインとスクエアは、△と□で、地上に立つ私たちに、その線が次に近いものです。
スクエア・アスペクトについてフィルミクス(4世紀)は述べます。概略次のようになります。
「マレフィックの力は増大し、ベネフィックのそれは妨害される」
プトレマイオス(2~3世紀)は、次のように述べます。これも、正確に記憶にないので概略です。
「スクエア・アスペクトは、乗り越えられれれば悪くはない」
約200年ほど書かれた時期に違いがありますが、何故でしょうか?
プトレマイオスは占星術師ではないことを差し引いても、彼らは、2人とも正しいことを語っています。
6世紀~8世紀のアラビアで書かれた占星術の本には、マセシスに有るような体系的に整ったアスペクトの記述が一切出てきません。このことに付いても、いずれ種明かしをしなければいけませんが、まずは、フィルミクスとプトレマイオスの記述の差異に付いてです。
それぞれのスクエア・アスペクトの違いは、アスペクトする個々の惑星の入っているサインとセクトに関係があります。プトレマイオスは書いていませんが、おそらく知らなかったと思います。リセプションによるものです。
もともと、スクエアのハードさを、乗り越えられるアスペクトなのか、乗り越えられないのか、入っているサイン、移動していくサインによって判断できるように占星術は作られています。アスペクトの肝と言ってもいいでしょう。
とにかく、リセプションです。