Horary 西洋占星術

その昔、西洋占星術には誕生時間が要らなかった!

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ギリシャの哲学では、人の気質は、4つのエレメントの組み合わせのパーセンテージの違いであることになっています。

 

気質を調べる場合には、必ずASCも調べることになっています。4つのエレメントは単純です。単純だからといって、これを飛ばしてはいけません。単純だから、基礎になっています。

 

 ホット[物が動くということ、ギリシャの哲学は熱があると振動すると考えました]

 

 コールド[熱を使い果たした状態が、コールドです。動きの弱い状態です]

 

 ドライ[熱から派生する、乾く状態で、モノとモノがくっ付かない働きを持ちます]

 

 モイスト[コールドから派生する、湿めった状態。物と物の境界線を埋めます]

 

これらが組み合わされて、例えば、人の行動様式を表すとすれば次のようになります。

 

ホット&モイスト(春生まれおひつじ座おうし座ふたご座には、必ずこれが入ります)
行動的で、人やモノ、考え方をくっ付けます。

 

ホット&ドライ(夏生まれかに座しし座おとめ座には、必ずこれが入ります)
行動的ですが、他の意見を聞かずに物事を前に進めます

 

コールド&ドライ(秋生まれてんびん座さそり座いて座には、必ずこれが入ります)
行動的でなく、他の意見も聞かず、一人で考え込む傾向です。

 

コールド&モイスト(冬生まれやぎ座みずがめ座うお座には、必ずこれが入ります)
行動的ではありませんが、人やモノ、考え方をくっつけます。

 

例えば、ASCが♒(ホット&モイスト)に、金星(コールド&モイスト)が見つかるなら、その行動様式は、人なつっこさ(ホット&モイスト)と、近くに来た人と仲良くなる(コールド&モイスト)な様子が見えると判断できます。ここには、ドライ(他人の意見を遠ざける)が見えません。

 

ホット、コールド、ドライ、モイストという、単純な物差しでも、かなりのことが分かってきます。覚えることが少ないことでも、助かります。

 

 

 

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アスペクトに戻ります。

 

オーブの感覚はほぼ、つかめたものと思います。

 

古典的なテキストには、惑星同士のアスペクトのことは、かなり後の方で登場します。惑星たちの条件が違うと、同じアスペクトでも、示すものが違ってくるからです。それぞれの惑星が、ディグニティーを得ているのか、得ていないのか、サインの性質と整合性は取れているのか、ハウス位置で示すものは何か等、捉えた上でのアスペクトです。


例えば、土星(♄)と木星(♃)について、ファーミカス・マティナス(3世紀前後のローマの上院議員、占星術師)は、6番目の本で次のように書きます。

 

「土星が木星とトライン・アスペクトをしているなら、そして、そのどちらかがASCとアスペクトしているなら、(ホール・サイン・ハウス方式です)、大きな財産をその人に与える」

ことになっています。

 

もちろん、条件があります。それは、土星が入っている所で土星が悪くなく、木星が入っている場所で木星が悪くないという条件付きです。アプローチのアスペクトなのか、セパレートのアスペクトなのかによっても違いますし、リセプションがあれば、多少どちらかが悪くされていても大丈夫でしょう。

 

という風に、土星と木星のアスペクトに良いことが予測できても、置かれているハウスやサインによって、全く違った意味となってしまのだと分かります。

 

一律に、土星と木星がアスペクトしているから財産状態が良いことには、なりません。必ず、ハウス位置、サイン位置、その時のリセプションが大事になります。

 

気の遠くなるほどの記述が必要な場合、全ては書いてありません。

 

 

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軽い方の惑星が、重い方の惑星に一定の角度で近づくことで、アスペクトは完成します。アラビアの占星術師たちは、惑星に固有のオーブは前に○度、同じ量が後ろにもあると書きます。

(8~9世紀の占星家、アブ・マシャー、Abbreviation §II、11-12)

 

それぞれのオーブは、アル・ビルニのものと同じです。それぞれが、片側です。

  • 太陽 15度
  •  月   12度
  • 土星  9度
  • 木星  9度
  • 火星  8度
  • 金星  7度
  • 水星  7度

2世紀から、7世紀にかけてのテキスト類が多く欠けているので、その間の経緯が不明ですが、言えることは、これらのオーブが私の少ない経験でも効いてきました。片側でないといけないことは、次のチャートが証明します。

 

質問は、父親の死に関してでした。

 

 

父親の死が間近いということで、依頼を受けました。
『いつ頃それがやってくるのか?』
です。クライアントの父親の死は、12日目に訪れました。角度差は、11度あります。

 

アスペクトは、父親の表示星である土星(♄)と、8ハウスのロードである水星(☿)の間にあります。水星だけのオーブでは、その範囲外に思えます。しかし、土星が逆行していることにより、サインを超えても、この水星と土星はアスペクトを完成させます。土星も、逆方向に自分の光を差し出しているからです。

 

水星のオーブも、土星のオーブもはみ出していますが、オーブはもともと近づくに連れて影響が増すと考えられるものです。もちろん、土星が順行していれば、これは物差しではなくなります。

 

 

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 アスペクトは、サイン同士のことが基礎になっています。牡羊おひつじ座のサインと、獅子しし座のサインは、サイン同士で120度です。古典的には、そのどこに惑星があろうとも、トラインのアスペクトをしていると捉えていました。

 

 古典的なオーブの考え方は、アスペクトのことをサイン同士であるとしたことで、とても曖昧になります。オーブの幅を明確にしなくても、アスペクトかアスペクトで無いかが直ぐに判断できるからです。

 

 しかし、不都合も生じます。

 

 魚うお座のサインと獅子しし座のサインは、150度の場所(インコンジャクト)にありますから、アスペクトをしていません。魚うお座のサインの29度にある惑星と、獅子しし座のサインの3度にある惑星ではどうなるのでしょうか? サイン同士でアスペクトをしていませんが、考慮をしたくなりませんか?

 

 

 月と金星の間にアスペクトがあることで、多くの物事で完成が予期できるわけです。サイン同士だけを頼ると、これは、アスペクトではありませんから、完成しません。しかし、占星術の初期の時代から、これも惑星同士で考慮するとアスペクトでした。つまり、惑星同士のことも惑星を動かしてみて、ちゃんと考慮をしていたのです。

 

 この顕著な例を見るのは、8世紀まで年代を経なければなりませんが、月はボイドという概念のまま、物事を完成させるチャートがマシャ・ア・ラー(8世紀の占星家)の記述に出てきます。

 

 彼は、1世紀のドロセウスのものをとても大切に扱い、様々な古典的な源泉を頼りながら研究を進めていますから、この考え方が彼の頭に、突如として出てきたわけではありません。

 

 牡羊おひつじ座のサインに入った月は、獅子しし座のサインの金星とトライン・アスペクトを完成させます。物事が成就します。

 

それでも、問題が残ります。
それは、
『何度なら、完成するのか? その限界度数はどこ?』
です。
よもや、獅子しし座のサインの20度に金星があっても大丈夫ということはないでしょう。

 

ネイタルで、この検証ができるでしょうか?

 

 

 

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所々にオーブの話を差し挟んではきました。やがて、アスペクトの話に戻ってはきますが、オーブの話を少ししていきたいと思います。

 

歴史上に登場する、惑星同士の、あるいは、惑星と他の表示体とのコンジャンクションは、3度という定数が当てはめられていたことは、以前書きました。Koollêsisという概念です。6世紀のレトリウスのCompendiumに出てきます。発音は分かりません。コーレシスと呼ぶのでしょうか? アル・ビルニの書く496小節には、12世紀までに、世々の占星家がどのようにオーブを扱ってきたのかを漠と書いています。月のオーブが12度であることから、全ての惑星のオーブを12度が妥当だとした占星家もいました。

 

フランス人占星術師、クロード・ダリオットの影響は見過ごすことはできません。ウィリアム・リリーが影響を受けたことから、モアイアティーという考え方も見ておかなくてはいけないでしょう。8~9世紀の占星家が使わなかったオーブの半分ずつを足して惑星のことを考慮するというのは、ダリオットの影響です。

 

リリーは、クリスチャン・アストロロジーの中でモアイアティーを考慮していますから、使ってみて妥当だと考えたのでしょう。

 

CAの中での例は、439pのチャートです。

 

 

リリーは、オーブの半分ずつを考慮してて、月は火星に辿り着けないので、ボイドだと言います。月のオーブの半分は6度、火星のオーブの半分は4度、合わせて10度。

 

月と火星は12度以上離れているので、リリーの考え方ではボイドになるわけです。リリーは、ここでモアイアティーを採用していて、オーブの半分ずつを足しているわけです。こんなことをしているアラブの占星家はいません。クロード・ダリオットの影響です。

 

月と火星はアスペクトであり、月はボイドでも何でもありません。こういう所が散見されるので、リリーはトラディショナル・モダンだと言われるのです。それでも、彼のこういう所を見つけながら学べるので、クリスチャン・アストロロジーは、またとない教科書なのです。しかも、数年経ってから理解できるので、とても面白い読み物になるわけです。

 

アル・ビルニの邦訳は大学の先生によるものが出ており、占星術的な言葉遣いと違っているのでとても読みにくいのですが、大いに参考になります。京都産業大学教授の山本啓二・矢野道雄、両氏による日本語訳(2010年、京都大学イスラーム地域研究センター刊)です。邦訳は現在http://dx.doi.org/10.14989/173271から、PDFファイルでダウンロード可能です。

 

その、439小節に、アル・ビルニの推奨するオーブが出てきます。前後の光となっているのが、オーブです。

 

 

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