偉大な日タイの架け橋「ゾウのはな子」を偲ぶ | 中小企業の経営参謀「税理士星川」の戦略、税制、法務、海外展開のお役立ちブログ

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正門の前に、ずらっと並んだ自転車。
いつもの4~5倍の量ではないか。
電動アシスト付き自転車や子供用の自転車が目立つさが、大人用のシティサイクルも並ぶ。

普段、行列なんてあまり見ないチケット売り場に、3重の人垣が出来ている。
開園から30分でこの光景。

先週末の井の頭動物園のことです。

週末を吉祥寺で生活するようになって1年。ちょうど子供が1歳になってから、遊ぶ場所の一つとして井の頭動物園を利用するようになりました。

子供が突然走り出しても車は来ないし、動物園の脇には遊具もあり、近所の子連れ家族には定番の場所でしょう。

日本最高齢のアジアゾウ「はな子」
アジアゾウのはな子を初めて見たのは昨年でした。
皮膚は白く、深いシワが目立ち、一目でおばあちゃんゾウだなぁと感じました。
そして、タイ北部のチェンマイで暮らすゾウを見た記憶が手伝ってか、寂しい、物足りないと感じたのも事実です。

バンコク郊外の農場から2歳の時に日本へやってきて(正確な誕生日は不明だそうですが、タイで生まれたというのであればやむを得ないと納得)、
移動動物園で日本中を回り、上野動物園へ。そして、井の頭動物園に来て国内最高齢記録を樹立。
来年には古希を控えて盛大なイベントの企画もあったようですが、残念ながら69歳で永眠しました。

はな子はタイからの贈り物
戦争で傷ついた日本の子供を元気づけようと、タイから贈られたはな子。その時代の移り変わりを静かに生きてきました。
どんなに科学技術が発達しようと、どの時代の子供も珍しい動物を見ては興奮を露わにするでしょう。
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(柿沼司法書士のお子さんと、我が子と、はな子)
その意味では、このゾウの展示スペースだけは60年あまり変わっていないのかもしれません。

はな子が居ない運動場は、沢山の花で埋め尽くされていました。
"いないねぇ"
運動場を見回す息子。

はな子の不在を理解していない息子には、写真を残してあげたいと思います。
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はな子の歴史は、すでに広く知られています。
これまでに2回の死亡事故を起こし、鎖に繋がれ心を閉ざした過去。
親身な飼育員さんとの出会いで元気を取り戻し、再び人気者の地位を得るに至りました。
その一方で、長年、自然とはかけ離れたコンクリート造りのゾウ舎と運動場に閉じ込められ、本来群れで行動するはずのゾウがほとんど1頭で生活しているということで世界の批判を受けることも。

定年動物の園(その)という考え方はどうか
もちろん長寿のゾウを飼育員さんは手厚く飼育したでしょう。
力の強いゾウに合わせたゾウ舎の設計だったのでししょう。
しかし、人間にも定年リタイヤがあるように、ゾウにも定年退職があってもよいのではないかと。そんなことを考えました。
もっと早い時期に、長距離の移動に耐えられる時期に余生を送れる場所に移り、自然に近い環境にと…
もちろん費用や場所の問題などの課題はあります。誰がどこで世話をするのか…
人間と同じような問題にも思えてきます。

はな子から受けた寂しい印象は、老後の生活と、見せ物としての仕事との不釣り合いから来たものかもしれません。
アクティブな動物の行動も見たいですが、自然に近い形で、かつてのヒーロー、アイドルがのんびり余生を送っているところを眺めながら人間ものんびりしたり…
そんな園(その)は日本では難しいですかね。

タイからの日本への贈り物。
70年弱もの長い間、日本人の多くを楽しませてくれました。
偉大なタイ日の架け橋です。
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(タイ大使館からの献花)

せめて剥製などにはせず、人々の記憶に、記録に残すだけにして欲しいなと、個人的な想いです。

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税理士、行政書士 星川 望
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