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2017年05月24日(水)

トライアルだけ(そこそこ)いい人

テーマ:翻訳

最近多いんですわ。トライアルはそこそこ良かったのに、いざ仕事を頼んでみると???な人。

 

誤訳がある、てにをはが不適切、文章になっていない、筆者の意図を読み取ろうとせずに訳す、文脈の中で適切な文になっていない...

 

なんなんでしょうね。ひょっとして「トライアル必勝法」みたいなのが出回っていて、実力がなくても小手先でトライアルをパスするコツみたいなものを身に着けてきたのかな?姑息だなあ。すぐ干されるだけなのに。

 

結局「自分で一から訳したほうが早いわ」ということになる。それに加えて「なんでこんなことを一から教えなきゃいけないの?」という手間も発生。挙げ句、度重なる指摘に嫌気が差したのか去っていく。いろいろ指導したのが(こちらにとっては)すべて水の泡。

 

実力というより取り組みの姿勢の問題かもね。プロ意識、なんて高尚なものじゃなくても当事者意識というか。その辺が欠けてんじゃないかな。トライアルは全神経を集中させてやるけど、仕事となると数を重ねるうちに気が緩んでいき「どうせ直しを入れてもらえるから完璧とは思えないけど出してしまえ」みたいな。

 

そういう意味では未経験者より中途半端に経験積んだ人のが危ない。大手さんは「経験3年以上」みたいな縛りを設けてるけど、ウチは「経験1年未満、または10年以上」にしようかな。

 

とにかく「ベストを尽くしました」という感じじゃないのよね。口ではそう言うかもしれないけど。嘘ついたってすぐバレるんだから。不安なら事実関係を確かめるとか簡単に裏を取れるのに取っていない、とか。

 

ついでに言うと、履歴書に書いてある経歴。これも何の当てにもならん。おっ!と思わせておいて訳してもらうと、はあっ?というのばかり。ぜんっぜん大したことない。アンタよくそんな仕事できたな、と正直思う。ひょっとすると期待から無意識にハードル上げてるかもしれないけど。

 

翻訳者登録制度?実際の仕事に近い題材でトライアルをやってもこれなのに、そんなものが翻訳者の実力の目安になるとは到底思えませんなあ。トライアルをやって、実際に仕事を頼んで、とフルイにかけていくしかないんじゃないですかね。マルカワの風船ガムより少ないと言われる「当たり」を見つけ出すには。

 

(なかなか旅に出られずストレスがたまってるみたいなんでカンニンな!)

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2017年05月15日(月)

日本語の文章力を上げるには

テーマ:翻訳

中一だか中二だかの登校時、地下鉄の向かいの席で校章付きの帽子を律儀にかぶった小柄な学生が、本を読みながら一人でゲラゲラ笑っていた。同じ学年の倉君だった。そういう変わったところがあるから少しイジめられていて、僕はイジめはしなかったものの積極的に仲良くしようとはしていなかった。けどあまりにも楽しそうだったので、何読んでるの?と聞いてみた。北杜夫の「天井裏の子供たち」という本で、その作家のお薦め作品をいくつか教えてくれた。それで少しだけ仲良くなったのだが、その後彼がイジめられているときに「ヤメろ!」と止めるほどの正義感や勇気を僕は持ちあわせていなかった。(たぶん、今も持ちあわせていない)

 

薦められた本を通学中に読むようになった。僕はゲラゲラ笑いはしなかった。いや、そうしたかったんだけど必死にこらえていた。すでに倉君よりは人目を気にするようになっていたので。僕はすっかり杜夫ファンになった。百人一首テストの成績優秀者に贈られる文庫本の希望を国語の先生に聞かれると、杜夫の「幽霊」をリクエストした。(自腹で買ってくれたと思っていっそう嬉しかったけど、きっと領収証もらってるよね)

 

それは電車の中で笑いをこらえていた他の作品とは毛色が違ったが、冒頭の美しい文に惹かれた。大学生になって東京で下宿生活を始めてからも、その痛みに痛いんだ本を身近に置いていた。久々に訪ねた祖母の家にも連れていった。三重の田舎の港町で、昔は行くと近所の子供たちと一緒に遊んでいた。ケンケンパ、ハンドテニス、ゴム跳び、チヨコレイト.....三姉妹の家に泊まりにいったりもした。だがその頃にはそんな交流はなく、大学生にもなって「チ、ヨ、コ、レ、イ、ト!」と喜んでいるわけにもいかず退屈していた。しかも夜更かしの習慣がついていた。外は真っ暗で店などなく、港まで歩いて水平線ギリギリの辺りにカノープスという、見ると不老不死になると藤井旭の本に書いてあった幻の一等星を探した。(それが本当なら南半球の人は全員死なない)

 

魚の卸売業をしている祖母の家には、当時そこそこ普及していたワープロ専用機「書院」があった。しょうがない。カノープスも見つからないからこれで暇をつぶすか。クマが出てきたら「く」「ま」と入力する、簡単なタイピングゲームを一晩中やっていたらブラインドタッチができるようになった。入力が楽しくなり、翌晩は何かタイプするものはないかと物色していた。そうだ、あれがあった。

 

「どの民族にも神話があるように、どの個人にも心の神話があるものだ。その神話は次第にうすれ、やがて時間の深みのなかに姿を失うかに見える ― だが、あのおぼろな昔に人の心にしのびこみ、そっと爪跡を残していった事柄を、人は知らず知らず、くる年もくる年も反芻しつづけているものらしい。そうした所作は死ぬまでいつまでも続いてゆくことだろう。それにしても、人はそんな反芻をまったく無意識につづけながら、なぜかふっと目ざめることがある。わけもなく桑の葉に穴をあけている蚕が、自分の咀嚼するかすかな音に気づいて、不安げに首をもたげてみるようなものだ。そんなとき、蚕はどんな気持ちがするのだろうか。」 ―「幽霊」より―

 

毎晩これをタイプした。そして、感熱紙にプリントアウトした文を見て思った。なかなかの名文書くじゃん ――― 自分。そう、杜夫でなく自分が書いたような気になってくるのだ。「ばあちゃん、これ見て!」と自慢したかもしれない。もちろんそんな勘違いは長持ちしない。しかし「ぼく文章得意」という錯覚は残ったのか、この1週間の「写経」を境に、書くことに対する意識が明らかに変わった。読書感想文は嫌いだったし、小論文は苦手だった。ところが、卒業論文なんて書けるかなという不安はなくなった。むしろ何かを書いてみたくなった。(ただ、それを就職活動につなげるという発想はなかった)

 

会社を辞めてから始めた翻訳者になるための準備にも、この写経を採り入れた。「吾輩は猫である」、「草枕」、「人間失格」、「仮面の告白」、「平家物語」......全部写すわけではなく一部だけ。例えば冒頭。誰だって書き出しには最大級の力を入れるはず。そのエッセンスを手っ取り早く自分のものにしてしまおうというわけだ。次男の小学校の先生の手作り教材にも「文章エチュード」といって、名作の書き出しを朗読させるものがあり、ナイス指導法だと思った。(頭じゃなくてもお気に入りの部分があればそこでもよい)

 

そして今なお、たまに写経をしている。昔とは逆で、今は手書きが新鮮なので何か紙に書きたくなった時、お気に入りの(やっすい)万年筆で書く。最近はもっぱら古文や漢文で、果たして40代半ばでそんなものを書き写して文章力や翻訳力の向上につながるかどうかは見てのお楽しみである。(へったな字でゴメンネ!)

 

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2017年05月12日(金)

活字であるべきものを活字で読むのが好き

テーマ:ライフ

東京から新潟の仕事場へ向かうとき、最近は自宅に近い練馬や所沢でなく川越インターから乗ることが多い。というのも川越に入る手前でおいしいラーメン屋を見つけたもので。「一指禅」という豚骨ラーメンぽくない豚骨ラーメン屋で、何の情報もなく寄って食べた初回は「これは何ラーメン?」と思ったほどだ。

いつもの「もやしラーメン」を頼んで本を開いて待っていると、隣の男二人組からこんな会話が聞こえてきた。「最近本読んでるか?」「いや、映画ならよく見るけど」。チラ見すると大学生と50代中年とおぼしき親子だった。オヤジは説いた。「小説もいいもんだぞ。想像力を自由に働かせられて」

よく言ったオヤジ!そうなんだよね。「この監督の世界観が好き」とか言うけど、なんたって自分の世界観が一番でしょ。人の世界観を見るのもそれはそれで楽しいけど二の次。まずは自分の味覚で味わいたい。

これはミュージックビデオにも言えること。エグザイルさんに「ただ...逢いたくて」という非常にベタなJポップバラードがありますね。けっこう好きでしてね。車内で熱唱したりするんですが(人様に聞かせたことはない)ついそのミュージックビデオをYouTubeで見てしまったんです。そしたらもうガッカリですわ。なんか彼女が「死んだ」からもう会えない、みたいな設定だったんですね。いやいやいや、勝手に殺さないでくれる?会えない理由は聴く人それぞれでいいじゃないですか。映像化するにしても、そこはボカしてもらわないと。

だから僕は映画よりもビデオよりも活字で読みたい。勝手にイマジンさせてほしい。映像を見るとしても、読んだあと「なるほどそうきたか」みたいに楽しみたい。しかし、この若いモンは「年配の人はそう言うけど、今は映像のクオリティーがガチにリアルでハンパなくヤバいから」とオヤジに同意しない。「いやそういうことじゃないんだよこのバカモノ!」と加勢してあげたかったけど、温厚なオヤジは「そうか」とラーメンを親子で仲良く食べることを優先させてしまった。

仕方なく、読んでいた本にフォーカスを戻す。ここのところ和モノでは歴史モノが続いていたので、たまには王道なところで「蜜蜂と遠雷」という本屋大賞受賞作を内容も見ずクリック買いしたばかりだった。最近は「1冊だけわざわざ運んでもらってヤマトさんに申し訳ない」と僕でさえ後ろめたさを感じてしまうくらいだから、彼らの「仕事キツいです」アピールは大成功したといっていいだろう。こっちのがよっぽどキツいと思うのだが。

で久々に同世代の日本人が書いた小説を読んでみると、なにこれすっごい面白いじゃん。もうマンガみたい。スポーツマンガなんかでよくありますよね。一見普通の少年少女が、思いがけず超人的な技やパフォーマンスを繰り出す。それを目の当たりにした時の「!!」みたいな衝撃の一コマ。戦慄が走るほどの驚嘆というか。黄門様の印籠がズームインして「パカーン!」(パーカッション)した瞬間というか(ちょっと違うか)。そういうのを文章化するのって相当難度高そうだけど、まるでマンガを読んでいるかのように、そういう「!!」な場面を思い描けてしまう。素晴らしい。

もうまさにマンガ......というか......いっそマンガでよくない?これを活字で読む意味はあるのだろうか??もちろん心に浮かべる登場人物の顔とかは読む人それぞれだろうけど、誰が読んでも似たような映像を浮かべそう。想像の余地が乏しいというか。ドラマ化、映画化はしやすいだろうけど。それが第一なのかなあ。オモローなのは確かだけど、こういう活字である必然性を感じさせない作品に票を入れる本屋の店員のセンスって、どうなんだろうなあ。もっぱら映画という、この隣でラーメンをすすってる若者は、きっとこういう本しか読んだことないんだろうなあ。

やっぱり僕としては、心の葛藤でも社会の矛盾でも何でもいいけど、活字でないと表現しにくいものを活字で読むのが好きだなあ。多様な解釈を許す懐の深い作品をマイウェイで楽しみたいなあ。こういう本を読むことは僕にとって「娯楽」であっても「読書」ではない。僕にとってはね。「ヘイお待ち!」。本を閉じ、もやしラーメンに集中。隣では息子がオヤジに許可を得て替え玉を頼んでいた。

 

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2016年12月28日(水)

Why you shouldn't go for money or a celeb's life

テーマ:ライフ

Money is a means to an end.  A means to do what you want to do.

A celebrity's life is a consequence.  It should be the consequence of doing what you want to do.

 

I'm not saying that money and a celebrity's life are bad things, but they shouldn't be your goals.

What is most important is invisible, as the Little Prince said; it is TO DO WHAT YOU WANT TO DO while you are young enough to do that, as my buddy, the nomad translator, always demonstrates.

 

And that's it for this year.  Have a happy new year!

 

Beck from Aizu with love

 

 

 

 

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2016年12月22日(木)

ノマド翻訳者が斬る2016年の日本芸能界

テーマ:ライフ

不倫の連鎖
わかりやすい。責めやすい人を責めるという。大御所だと「コメントが粋」とか「芸のこやし」で済ませるという。

 

スマップ解散
きむたくとなかいくんはたしか僕と同い年。あとマツコも。だから?

 

高畑さん騒動
ご自宅が近いのでそのうち会うかも。ドラッグストアのオーラルコーナーとかで。

 

PPAP
パイナップルどころかアップルやペンさえ用意してないところがすごいよね。

 

クスリ問題
成宮くんの字が上手だった。

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