二番煎じ | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所

二番煎じ

このところ、
緑茶を自分で入れて
飲むのに凝っております

特に食後です。

これは家系的な習慣といいますか、
小さいときからかわいがってもらった
伯母が食後にいつも入れてくれたから
なんだか落ち着くのでしょうか・・・

食後の1杯目は薄め。
それから二番煎じを濃く入れる。

いいですねー。

今も、納品を1件終え、
朝飲んだお茶の二番煎じを飲んでおります。

この二番煎じ、
なかなか翻訳すると大変です。

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にばん・せんじ【二番煎じ】
一度煎じたものをもう一度煎じた薬、または茶。転じて、新味のない二度目のものの称。やきなおし。
(岩浪書店 広辞苑第六版

薬のことも言うんですね。
最近では、急須でお茶を入れることが少なくなったので、後半の意味で使われることが、日常では多いようです。

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にばんせんじ【二番煎じ】
I. [茶の] a second brew of tea (using the same leaves)
II. [新鮮味のないもの]
 ・彼の言い草は二番煎じだ
 There is nothing new in his remarks.
 ・彼の第2作は処女作の二番煎じにすぎない
 His second work is nothing but a rehash of his first one.
プログレッシブ 和英中辞典 第3版)

「二番煎じ」という言葉は、「お茶」の新旧、質、形式などを重視する日本の文化においては特別な含みがあると思います。
それは、この訳語からは何も通じませんね。

そんなことを説明しようとすれば、とんでもなく長くクドイ説明になってしまいます。

二番煎じ、これは詩や俳句などでも使われることも多く、たまに翻訳をしなければならないときは、とても頭を悩ませます。

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

にちみに、私の持っているフランス語の辞書(コンサイス和仏辞典第3版)では「二番煎じ」という独立した見出し語はなく、「二番」に用例としてあるだけでした。
しかも

【二番】
(中略)
¶ ~煎じ
 pâle imitation f.

とだけ。
最初の意味なんか載ってません。


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