Wi-Fi対応 世界のだれでもアソビ大全 | 本当のゲームレビュー

Wi-Fi対応 世界のだれでもアソビ大全


Wi-Fi対応 世界のだれでもアソビ大全


「もし無人島にゲームを1本持って行くとしたら?」なんて質問を何度か目にしたことがあるが、いまその質問をされたら「アソビ大全」も候補にあがってくるな。そんなゲームだ。無人島に持って行っても安心できるゲームがWi-Fi対応となったのだから、そりゃあ最高だよ。もちろん、Wi-Fi環境のある無人島なんて聞いたことないし見たこともないので、持って行くのはWi-Fi非対応の旧アソビ大全でも構わないってことだ。もしWi-Fi環境のある無人島を見つけた人がいたら、俺に教えて欲しい。そんなレアな無人島にゲームを1本持って行く場合は、このWi-Fi対応版のアソビ大全が最高だろう。

Wi-Fi非対応の前作からいくつかの収録ゲームが別のゲームに変更されているが、これだけの数のゲームがあるとほとんど気にならないんだよな。そりゃあ「ポーカー」「ブラックジャック」「ことばさがし」「ダーツ」などの有力なゲームがなくなったらショックが大きいが、なくなったのは大して記憶にないゲームだから大丈夫だ。小学校時代の遠足で、1クラス40人近くもいて1人が迷子になったとしても大して気にならなかったと思うが、それと同じだ。正直、前作の収録ゲームを全て覚えていないしな。

タッチペンを使うことによって圧倒的に操作がしやすいゲーム・タッチペンじゃないとできないゲームもたくさんあり、DSならではというのを実感している。しかしだ、「将棋」「リバーシ(オセロ)」「五目並べ」とかのゲームは、十字キーでの操作も可能にして欲しかったな。前作でもそう感じたよ。
今作でも42種類遊べるのだが、これだけあれば「もう一度やろうとは思わない」というゲームがあるのは仕方のないことか。全てのゲームを出すためにはスタンプラリーをある程度クリアしなくてはならないが、スタンプラリー中に知らないゲーム・覚えたくないゲームに出くわすと面倒なわけだ。「やればやったで面白いんだろうけど」と思いながら適当にゲームを進めることもあるしな。

さて、1番肝心なWi-Fi対戦についてだが、これが実に面白い。やっぱりコンピュータ対戦とはわけが違う。人間が相手だもんな。一応チャットも可能だ。この自由に文字を打てない安心なチャットがまたいい味を出しているんだよ。22種類の定型文(文字の色や太さ等は変更可能)と顔でいろいろと表現するのだが、22種類でも工夫次第では相当表現できることが明らかになった。ただ、2007年5月2日現在、人が少ない。そこは素直に残念だ。4人まで出来るゲームも、2人でやることが多い。これだけゲームの数が多いとユーザーが分散するっていう欠点もあるんだな。とりあえずWi-Fi人口さえ増てしまえば、このゲームは怖いものなしになる、そこは断言できる。
というわけで、前作を買った人でWi-Fi環境のある人は、前作を売ってでも買う価値がある。ただし、散々楽しんだゲームに再度3000円以上払うのに抵抗がなければの話だ。もちろん、前作を持ってない人は迷わず買いだ。

80点 / 100点