“ハラスメント”
この言葉が日本で定着したのはもう随分前のことだったと記憶しています。
最初は「セクハラ」から始まった記憶もありますけれど、
ここ数年は、「パワハラ」、「マタハラ」、「モラハラ」などなど……
一気に増えた気もしています。
もちろん、誰がどう見ても“ハラスメント”に相当することはいけませんが、
個人の感情でハラスメントと声を上げる場面も少なくありません。
そして、ここ最近は、「痴漢」という犯罪もよく聞かれるようになったことは否めない現状です。
いつの頃からか、男性は満員電車では自ら予防線をはらなくてはならず、
「両手をあげるようにしている」
「両手に何かを持つようにしている」
「座れたら眠ったふりをする」
「ラッシュを避けるためにわざわざ一時間も早く家を出る」
など、取材でもよく聞きます。
そういう行為を目的で電車に乗っている人の方がかなり少ないと思われるのに大変ですよね。
ハラスメントも痴漢行為も、かなりその線引きが難しい問題ではありますが、
確証があり、明らかに送検されることは厳しく取り締まり対処もしなければ、
それを受けた人は「嫌な思いをした」だけではすまず、
トラウマやPTSDという辛い症状も出ますから当然のごとく厳しい処分は必要です。
周りにいる人も勇気が要ることとは思いますが、傍観しないで守ってあげる姿勢も必要とも思います。
ただ、≪冤罪≫という時もあります。
痴漢行為に絞りますが、
痴漢は性犯罪ですから、一度でも疑いをかけられた場合、それが結果は“白”であっても
その後、本人の社会的地位以外でも家族や関係者まで世間から辛い仕打ちを受けることになります。
ですから、男性は前述のような予防線をはらなければならない事実は避けようがないのかもしれませんが、普通にお仕事に行ったり帰宅するだけに利用するだけなのにいたたまれないですね。
女性側も、誰が何をしてくるかわからない状況というのも恐いです。
「タダで欲求を満たそうとするなよ!」と言いたいです。
あ、お金をもらえば良いということではない意味で……です。
それから、全くといってよいほど線引きが無いというか曖昧な
≪ハラスメント≫
誰がどう見てもとか、社内規定に反しているとか、そのような事象は別として、
自己意識の中にあるもので
自意識過剰だったり、被害妄想過剰だったり、そういうことからですぐさま、ハラスメントに結びつけることで、相手の一生まで奪うことになるということです。
女性側はきちんと意識して訴えるなら訴えないと逆にご自身の立場をなくしますから、気を付けないといけないです。
現に、「綺麗だね」と同じ言葉を言われた時に、
それをハラスメントとして受け取る人と褒め言葉と受け止める人がいるのは事実です。
「頑張れよ」と肩を叩かれた時に、
セクハラとしてのボディタッチと取る人と、フレンドリーとしてのボディタッチと取る人がいるのも事実です。
その他色々聴きましたが……。
同僚なら飲みに誘われても大丈夫だけれど、上司からだとモラハラだとかセクハラとかというお話も聞きます。
一定空間内において、再三に渡り、執拗な意味深なお誘いやボディタッチやイヤラシイ言葉を言われたらハラスメントでしょうけれど、一度なら大人の対応は必要です。
「事なかれ主義」という意味ではないですよ。
必要以上にハラスメントを叫ぶと、相手だけではなく自分自身にも返ってきますから、
この線引きが非情に繊細な問題に関しては、必要以上に繊細に受け止めた対処が必要な世の中になってしまったということを言いたかった次第です。
男女問わずです。
私が思うに
欧米などでのハラスメント訴訟が、中途半端なカタチで日本に入ってきてしまったことが一番の原因のような気がしてなりませんが……。
よく言われることですが、本当に一部の人間が変な気を起こして行動をしてしまうせいで
全うな人たちまで必要以上に神経をとがらせないといけないのは理不尽そのものですね。
今、問題になっている学生の「連帯責任制」。
存続なら、社会人になってこういう場面で活かしていただけたらいいですね。
温かい気持ちっていいですね(#^.^#)