負けて兜の緒を締めよ!<本澤二郎の「日本の風景」(2335) <市民・野党大善戦の北海道5区補欠選挙>

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投稿者 笑坊 日時 2016 4 25 11:32:57: EaaOcpw/cGfrA j86WVg 

       

   

http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52136270.html

 20160425日 「ジャーナリスト同盟」通信

 

<市民・野党大善戦の北海道5区補欠選挙>

 

 野党候補を知らないが、おそらく無名に近い新人保育士であろう。知名度のある文化人であれば、勝てたかもしれないが、ごく普通の家庭の主婦を擁立したところに、市民・野党連合のすごさを物語っている。自民は前衆院議長後継者の弔い合戦だ、そんな相手との堂々の互角の勝負をしたわけだから、これはやはり立派だ。筆者の分析の間違いは、投票率が上がらなかった点にある。熊本大地震も影響したものか。そうはいっても、民度なのか、不思議な主権者にあきれる。それでも僅差で制した自民党候補は、創価学会の御利益であろう。

 

 ついでに指摘させてもらう。パナマ文書のことである。創価学会の秘密の口座が気になる。また、昨日、偶然にもネットで見つけた米経済紙「フォーブス」の世界の長者番付報道である。日本のNO1がなんと池田大作氏、資産も1兆円を超えている。真実であれば、これも衝撃的なことである。「宗教者が巨万の富」というのでは、とても尊敬に値しないだろう。

 

 北海道警の選挙違反捜査も注目される。金力選挙にメスを入れることが出来るのかどうか。大いに注目したい。北海道新聞は大手の新聞よりも、まだまともなはずだ。道警捜査監視を強めてもらいたい。

 

<それでも投開票への疑念>

 

 野党・市民候補の大善戦の選挙だったが、それでも投開票に疑念がまとわりつく。例の「ムサシ」のことである。

  被害妄想でいうのではない。民間の独占企業に、選挙用紙などすべての選挙業務を任せていることへの、重大な疑問である。どう考えても不可解なのだ。

 

<27%開票で当確報道の不思議>

 

 昨夜判明した事実は、午後10時18分にNHKが自民候補に当確を出した。開票率は27%である。NHKどころか他の民放も足をそろえた。彼らが投票を終えた有権者に「誰に投票したか」と聞き出す出口調査をしていることは承知している。

  しかし、これは完璧なものではない。いいかげんなものでしかない。投票者のごく一部の声である。それを全体にはめることは困難だ。各陣営の票読みにしても、かなりアバウト・いい加減なものである。

  そうでありながら、27%開票率で当確を出す新聞テレビと「ムサシ」の癒着が気になる。

 

<コンピュータープログラムは完璧か>

 

 以前にも指摘した投開票プログラムの操作のことである。技術的には可能である。その道の専門家の指摘でもある。

  プログラムは完璧に作動したものか、人為的な操作が加わらなかったか?「ムサシ」の株主には、現首相の父親もいたとの報道も多くある。現在はその株はそっくり相続されているのかどうか。

 

<期日前の投票用紙の保管が民間の選挙屋>

 

 近年の選挙では、なぜか期日前の投票を呼び掛ける空気が強い。今回でも相当数あった。問題は、この投票用紙の保管のことだ。民間企業が保管していることになっている。

  つまり、この間に票の差し替えが物理的に可能になる。「ムサシ」を100%信用できないわけだから、期日前の投票が多ければ多いほど、不正が行われる可能性が出てくるだろう。

  いえることは、この疑惑の「ムサシ」を排除させなければならない。

 

<7月決戦は手作業にすべき>

 

 どうするか。答えは簡単である。手作業でチェックすればいいだけのことである。結果が、即日である必要はない。翌日でもいい。正確・公平・公正が何よりも肝心であろう。

  主権者の意思をコンピューターに委ねていいわけがない。人為的な操作の出来るプログラムに任せていると、民意はゆがめられるだけである。

 

<朝日のみ同時選なしと報道?>

 

 珍しく朝日が「同時選なし」と報道している。ホントだろうか。

  今回の選挙は、無名の主婦がぎくしゃくした市民・野党連合によってさえも、前衆院議長の金城湯池を危うくさせたものだった。

  維新の片山の言動ではないが、熊本大地震が与党に「タイミングよく発生してくれた」おかげかもしれない。「戦争か平和か」を争う場面だったが、地震のおかげでしぼんでしまったという側面も見逃せない。

 

 実体は、官邸を揺さぶらせた選挙戦だった。参院単独の選挙で3分の2どころか、過半数も危ない。野党が1本化しなければ心配はないが、岡田が本気を出せば1本化する。安倍の恐怖である。

  そうしてみると、同日選の可能性の方が高い。安倍は勝つために同日選に打って出るしかない。野党分断にかける。それには野党に油断をさせる。それが本日の朝日報道ではなかろうか。

  油断大敵である。準備するに越したことはない。岡田よ!負けて兜の緒を締めよ、である。

 

2016年4月25日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)