山谷でこんこん靴市
2013.4.28(日)
昨日、今日と、浅草の北側、南千住に近い玉姫稲荷神社で、こんこん靴市(稲荷だからこんこん、らしい)、日本有数の皮革産業の中心地である浅草の業者が格安で靴などを売る、と聞いて、初めて出かけてみた。
境内のテントに多くの業者がテントを張って出店、確かに安いです。
境内の一角では靴供養、有毒ガスを出す懸念があるからでしょう、積み上げた靴は燃やさずに護摩木を焚く。
そしてこれはなんとシンデレラの靴神輿、狭い通路でわっしょい、わっしょい。
日本最大の靴神輿も。なんかスゴイですねえ。
でも、元々特に欲しいものがある訳でもなく、これというのも無くて、靴は買いそびれました。在庫放出で格安だけれど、実用品が多かった。
唯一買ったのは、これも格安、千円ぽっきりのハンティング。(ハンチングというのはあまりにも発音が悪い。)
こちらは地名で言うと清川、南千住から少し南に下ってかつては江戸の果てだった泪橋交差点、さらに南に下るここいらは元々山谷(この地名は廃止された)と呼ばれたドヤ街ゾーン、岡林信康に山谷ブルースという曲がありましたね、今日の仕事は辛かった、あとは焼酎~、あおるだけ、ってあれです。
ドヤ(宿をひっくり返した言葉)付近をうろつく仕事にあぶれた日雇い労務者にからまれるから、ネクタイを締めたような人は近寄らないのが一番、とされてた。実際、日雇い労働者の暴動で、山谷交番(今は日本堤交番)が焼き打ちされたなんて事件もあった。
ドヤはビジネスホテルとか○×旅館とかのかたちで今も多数残っており、2千数百円で一泊できるようだ。今は日雇い仕事が減ったせいか、労働者が高齢化しているせいか、元気が無いし、街並もずい分きれいになったから、昔のように荒れた感じはない。
それでも普段は一般人が散歩したり、無闇にそこらをカメラで写真を撮ったりするのは避けるのが無難でしょう。
健全なイベントに合わせてのぞいてみました。