骨太フレンチ、がぶ飲みワインのビストロ・アリゴ

２０１３．４．１１（木）

神保町の裏通りのぼろっちい木造二階建て、壊れかけた看板には「氷」三亀商店、そして市外局番が３桁の電話番号。さすがに今どき、街に氷屋はない。

この建物、今は一階の表側がもつ焼き屋で、裏手がお目当ての骨太フレンチ、がぶ飲みワインが売り物のビストロ・アリゴのキッチンと立ち食い、立ち飲みカウンターになっている。

二階はと言うとこれが座敷にちゃぶ台でフレンチとワインという趣向。

実は３月に一回、そして４月にまた、その二階での飲み会予約を試みたが満員札止め、人気店なのだ。それはなんと言っても安いから。大方のメニューが千円未満で、骨太と自慢するくらい本格派でもある。

だもんで、まず一階の立ち食い、立ち飲みにチャレンジ。５時半に入ったらさすがに一番乗りだったが、６時にはもう満員になった。

まずアリゴのアリゴ、店名に使う自信作は、（これは知らなかったのだが）フランスはオーヴェルニュ地方の料理といいうか食べ物。マッシュポテトにチーズ、バター、ミルクを加えて練り上げたものが、パンにあわせるとこれが美味い。

そしてカスレ、これも気取ったレストランでと言うよりもローカルな味、地方によって材料、味付けが変わってくるとか。こちらではぶっといソーセージと鴨肉、豚肉によーく煮込んだ白インゲン豆。

アリゴが４５０円、カスレが８８０円、グラスワインも５００円からと安いが、この二品で満腹、１時間足らずでお後にカウンターを譲った。一人飲みだったら千円の盛合わせを頼むのが賢明だったようだ。

ここは華やかなソースや盛り付けに手をかける高級レストランタイプではなく、地場の実力派ビストロの日本での再現を狙ったかな。いいじゃないですか。

いずれちゃぶ台フレンチもご紹介しましょう。