神保町で明日に向かって撃て!
2012.11.25(日)
勤労感謝の金曜は神保町シアターへ。(新聞マンガで、今は勤労できることに感謝、ってのを見てちょっと笑った。)
ここで10月下旬からもう一度スクリーンで観たい秋の洋画名作集をやってた。マックィーンの大脱走、チャップリンの独裁者、鉄道員、モンローのお熱いのがお好き、ペキンパー監督のワイルド・バンチ、無名時代のスピルバーグがテレビ映画用に低予算で撮った激突!などスクリーンでは観てないけど観てみたい映画揃い。
中でも1949年の英国映画、第三の男を観たかったが、なかなか上映時間と都合が合わず、やっとこさ出かけたのはこれはスクリーンで観ている明日に向かって撃て!
上のポスターの左下に三人で記念写真を撮ってるやつですね。
この映画は1969年、ポール・ニューマン、キャサリン・ロスと組んだロバート・レドフォードの出世作、アメリカン・ニュー・シネマと言われてた一連の作品の一つでもある。
難を言えば、銀行強盗一味の実話を元にしたストーリーと言うのが2年前のこれも大ヒット作、俺たちに明日はないとかぶるピカレスク物、面白くてやがて哀しいラストシーンもちょっと近い。さらにどうかと思うのが邦題で、明日に向かって撃て!は俺たちの明日を明らかに意識、俺たちに明日がないのは良いとして、明日に向かって何を撃つのか意味が分からない。原題は俺たちがボニーとクライド、かたや明日にはブッチ・キャシディとサンダンス・キッド、今なら素直に原題のカタカナを使うでしょうが、まあそういう時代だった。
でも笑いを交えながら軽快に見せ、中程に入る雨にぬれてもをバックミュージックに使ったシーンが上手く、40年以上前って古さを全く感じさせない。これを撮った頃はまだ若手だったジョージ・ロイ・ヒル監督の手腕か? この4年後にまたポール・ニューマン、ロバート・レドフォードを使ったスティングも面白い映画だった。
神保町シアターは昨日から山田五十鈴さんの追悼企画シリーズに模様替え。
こちらはおばさんになってからしか知らないのでもう一つぴんと来ないが、何と言っても大女優、娘時代の作品を観るかなあ。