倫敦のパブ その11GEORGE
2007.9.23(日)
倫敦のパブシリーズは、3月31日の第10回以来中断していた(忘れてた)。まあ特別の店でないとわざわざ番号付きで紹介するにはなじまないのだが、先日特別な店に行った。
今まで古い店としては、1520年ごろ創業、その4のプロスペクト・オブ・ウィットビー(12月16日)、1585年からのその9、スパニアーズ・イン(3月20日)があった。どちらも街外れの密輸業者や追いはぎのたまり場としても有名だったやつ。
今度はぐっと市内に近い、この倫敦ブリッジそばのGEORGEは1547年の地図に既に掲載されていた記録がある由。キリスト教伝来が1549年でしたね。少年時代にここに来たディケンズが小説の中に書いたとか、チャーチルがよく来たとか逸話も色々あるそうだ。
これは今はほとんど残っていないと言われるコーチング・イン、馬車宿で、大通りから入ったこの通路にその昔は大型馬車が乗り入れていたらしい。一階部分がパブ。
1676年の倫敦大火で焼けてしまい、その後の再建ということだが、それでも古い。裏に回るとまた歴史を感じさせる。
そういう古い建物は本来直線であるべき手すりや屋根が歪んでいたり、床板も平坦ではなかったりする。
パブ飯は何でも一通りあったが、農園卵のフライドエッグとハム、ポテト添えという珍しいメニューがあったので頼んでみた。
見ての通り、名前の通りのハムエッグであったが、パブらしいのはお約束のポテトフライが付いていることと、この乱雑な盛り付け。他のパブ飯より£1ほど安いし、まあこんなもんかな。
ここの裏にはブループラークが一つ(久々の紹介)。
ここにかつてTABARD INNという宿屋があり、それはなんと1386年、あのカンタベリー物語で巡礼者たちが最初に集まったところなんだそうだ。現物が残っていないのが残念。