倫敦から地中海クルーズだ その20船内のサプライズ | 楽しい倫敦 おいしい倫敦 

倫敦から地中海クルーズだ その20船内のサプライズ

2007.9.15(土)

船内では時々サプライズがある、飽きさせない工夫なんだろう。


ディナーの際は、もうデザートに入るか、部屋に戻るか、というタイミングを見計って二回。

一回目は四日目、明日はイタリー、シシリーという晩。

最高シェフが突然登場し紹介を受けて挨拶すると、皆でナプキンを頭上で振り回して声援、同時にウェイターがでかいスペシャルケーキとシャンパンを持ってレストランを駆け巡っての大サービス。

レストランで

次いで、五日目、明日はローマの晩、この設定はこの辺で乗り込んだイタリー人の最後の晩であることを意識しているものだろうが、今度はオペラ歌手かなんかが現れてオーソレミオみたいなイタリー定番ソング。

さらにフニクリ・フニクラとかでみんなで踊りだす。

レストランで2

それもこれもウェイターが誘導しているお約束ごとなのだが、ノリのいいラテンはこれに呼応して大盛り上がり。


この五日目の晩はもう一つ、その前にサプライズがあった。

誕生日の乗客に対しては、ウェイター数名がケーキを持って現れてハッピーバースデイを歌ってくれるのだが、この日の日本人スペシャルはいきなりの寿司サービス。びっくりしてどう反応してよいのかちょっと詰まってしまった。

握り寿司

マグロとサーモンが一貫ずつ、それに細巻きが2切れであるが、見た目大変立派な握り寿司だ。

ワサビは無いかな、細巻きの中身がアボカドと生のニンジン、レモンじゃなくてガリがあるとね、なんてぜいたくは言うまい。このサービス精神は本当に見上げたもんだ

最後のサプライズは、サボーナを出てあとはバルセロナに帰るだけ、という時。

突然今までにない感じの全船内放送がイタリー語で流れる。当然なんのこったかわからないが、なんか緊張感があり、そして長い。それが終わったらスペイン語で同内容(イタリー語とスペイン語は近いから同じようなニュアンスが伝わってくる)、次にやっと英語で、(そんな感じは漂っていたが)なんとこれから避難訓練を実施する、全員キャビンに備え付けの救命具をつけて4番デッキの救命ボートデッキに階段を使って避難せよ、と。


嘘だろー、まさか本当にやらないよね、と廊下を覗くと、そこらのスタッフも救命具をつけている。

こりゃしゃーないとこちらも4番デッキへ。(従軍カメラマンほんまは避難の際もカメラを手放さない。)

避難訓練

なんとここでは誰が参加したのか、全部記録まで取られた。

いつもの通りプールで寝そべってた人たちがちゃんと参加したかどうかは、私は知らない。


これは当然ながらサービスではなく、法令に基づいてやらなければならないものだそうだ。まあポセイドン・アドベンチャーとかタイタニックとかあったけれど、現代の客船は相当な安全基準に基づいて設計、建造されているので、滅多なことでは、まして波静かな地中海で沈むことはない、とされている。