ドリーミー?いや明晰夢でしょ!
先人の遺伝子保存とそのアップデートを一手に引き受けた
革新的シューゲイザー・アルバム。
cattle「Somehow Hear Songs」
1500円
購入はこちらから
http://holiday2014.thebase.in/items/1760529
2013年に東京で結成されたシューゲイザーバンド・cattleから
プロデューサーにZEPPET STORE(!)の五味誠氏(!!)を迎えた
ミニアルバム「Somehow Hear Songs」が届きました!
M1/Somehow Hear。
試聴
https://soundcloud.com/cattle-jp/somehow-hear
突然変異したHomecomingsか?とTwitter上でも随分バズりましたが、
事実この1曲だけでいつまでも語ってられそうなんですよね。
空間系まみれでジェット気味の轟音ギター、
追いかける儚げでキュートな女性ボーカルと、
切なくてちょっと意味ありげな歌詞、
全体をゆるふわっと包むフィードバック……と、
ここまではしっかりとジャンルのお約束を押さえているんですが、
トータルの音像は驚くほど明瞭でハキハキしてパワーに溢れ、
アンニュイ感よりもおてんばでチャーミングな印象が大きく勝る。
近年の音源でこれだけゴリゴリクるシューゲイザーって、
リバーブありきの現在のムーブメントの中ではなかなか珍しいと思います。
大きめのハコでギターギャンギャン掻き鳴らし、
ビーターバタバタ踏み散らかし、ベースズンズン響きまくり、
なんて姿を思い浮かべちゃったり。
海外のYouTubeアカウントがアルバムからM5/Blue Starを1曲フルでアップしてます。
こういう無断アップロードの類は毎回「……お前なんやねん!(笑)」と思うんですが、
国外にもしっかり響いてる、っていう意味で捉えると悪いことではないのかもしれませんね。
この曲やM3/Fluffには迸るラブレス愛を感じますが、
とは言え決して濁りきらない音世界はさながら明晰夢。
カラっとしたサウンドが晴れの日にもよく合いそうです。
今回僕が声を大にして言いたいのが、
cattleの大きな特徴の一つはそのドラミングではないだろうか、ということ。
ガシガシとパワフルなそのプレイスタイル故に、
新旧問わず他のシューゲイザーバンドの盤と比べても
「Somehow Hear Songs」は圧倒的にビートが効いている。
ドラムがウワモノに掻き消されずガシガシと演奏を引っ張っている分、
ロックファンにとってノリやすくわかりやすいサウンドに仕上がっているので、
シューゲイザーどうこうを一旦抜きにして
リスナーを魅了しその身体を揺らす力があるのではないかなーと。
cattle今回が注目を浴びた大きな理由のひとつって、
実はこんなところにあるんじゃないでしょうか。
海外インディのレジェンド・ROCKETSHIPメンバーの作品などを取り扱う
ネオアコの名門レーベルJIGSAW RECORDSから
ワールドリリースも決定しているとのことで、
これから更にその名を轟かせること間違いなし。
帯にもあるように、
スロウダイヴ・ライド、
そしてジザメリまでもが復活の狼煙を上げ盛り上がるシューゲイザーシーン。
「Somehow Hear Songs」が奥深い轟音の世界へあなたを導く最高のインデックスになる!
と、僕はそう強く信じて止みません。
JIGSAW RECORDS全曲試聴
試聴
試聴
http://jigsawrecords.bandcamp.com/album/pzl079-cattle-somehow-hear-songs-ep
購入はこちらから
http://holiday2014.thebase.in/items/1760529