『シューゲイザー、下から見るか?横から見るか?』
夏の納涼にもぴったりな、淡く切なく瑞々しい6曲入りEP
17歳とベルリンの壁「Aspect」
800円
購入はこちらから
http://holiday2014.thebase.in/items/1826643
じわじわと盛り上がりを見せる日本ニューゲイザーシーンからの新たな刺客、
東京を中心に活動する"17歳とベルリンの壁"から新作EP「Aspect」が到着しました!
全曲ダイジェストはこちら。
試聴
https://soundcloud.com/17berlin/17-aspect-trailer
中でも特にお気に入りの楽曲を紹介していきます。
ミュート気味に刻まれるクリーンギター(さながらくるりのばらの花!)と、
幻想的なフィードバックが心地よいM1/千日は今作中個人的ベストトラックな1曲。
試聴
https://soundcloud.com/17berlin/thousand-day
日本的「侘寂」とUK経由の「ウォール・オブ・サウンド」が巧妙にMIXされており、
淡々とした中で拡張されてゆくドリーミーな音世界は正に偶然性の賜物。
偏差値が高いようでいながらもポップな地表に靴底を保っており、
Soundcloud上で国外からのコメントが多く寄せられている点にも深く頷けます。
ちなみにこの楽曲、
当ディストロでもEPを取り扱っていたme in grasshopperとのフリースプリット
きいろれこーず「Daze Days」にも収録されていますので、
気になる方は是非DLしてみては如何でしょうか。
試聴
http://kiirorecords2.bandcamp.com/album/daze-days
M2/話す卵。
こちらはライブ映像で見て頂きたい!
疾走感と気怠さの絶妙なバランスが堪りませんね。
通勤ラッシュ急行着直前の駅のホーム階段を駆け下りてる時の、
足は前に進んでるけどどうも気遅れしてしまう、あの感覚と同じ。
一聴すれば邦楽ダウナーギターロック勢にも通ずる熱さを持った楽曲ですが、
演奏している様はどこか涼しげ克つ無機質的で、
いやーシューゲイザーしてるなあ、とついニヤついてしまいますね。
タイトルは未完の名作と謳われる漫画「ベルセルク」を彷彿とさせます。
ラストトラックであるM6/終日はMVが公開されています。
映像でしりとりをしていく……という可愛らしい内容のMVながら、
楽曲の方は決して可愛いギターポップ!というだけでは終わりません。
終始オクターブ違いの同ラインをなぞる男女ツインボーカルに掻き立てられる
焦燥感や何処か不可解な歌詞世界は高い中毒性と殺傷力を内に秘めており、
気付けばまたアルバムをイチから再生し直している、なんてことも。
……以上3曲を比較しても顕著ですが、
シューゲイザーの様々な側面を経た瑞々しいサウンドは
今作のタイトル「Aspect(面・角度・見地)」の意味をしっかりと感じさせてくれます。
自分たちの音楽をどこから解釈し咀嚼するで彼らは各曲の鳴らし方を微妙に変えていて、
その細かな気配りがリスナーである僕たちへの響き方をも変化させているのではないでしょうか。
レビュー冒頭で引用した岩井俊二作品が好きな方にもオススメ!
これからの季節にぴったりな今作EPは夏が終わらない内に是非。
収録曲
1.千日
2.話す卵
3.27時
4.ライラック
5.六月
6.終日
購入はこちらから
http://holiday2014.thebase.in/items/1826643
