全身調整法の研修会ご案内
TBCA:トータルボディコンディションアプローチ
入門偏
講師:吉田一樹
「杖を持てば、歩けるね。」「写真が趣味ならそれを生かして生きていこうよ。」
これはリハビリテーションアプローチです。しかし、本当にこれで満足するでしょうか。
痛みを取りたい、もっと快適に歩きたい。
この声に応えるため私たち理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は患者のデメリットを改善するアプローチをまず身に着ける必要があると思います。
枯れた花にいくら、効果の高い薬を投与してもほとんど効果は得られません。同様に、生きる力・免疫力・再生力の低下した患者さんに、いくら効果の高い運動学習・部分的な筋骨格アプローチをしても効果はほとんど得られません。一方、子供のように成長したがっている体・頭には運動学習も部分的な筋骨格アプローチもスポンジが水を吸収するように取り込まれるため、高い効果が期待できます。
今、皆さんが臨床で用いているアプローチをさらに効果的にする方法があります。それが全身調整法です。それは全身に存在する(筋、靭帯、関節、リンパや血管・内臓などの組織)の硬い制限を開放してあげる方法です。制限を開放することで体液の排出・吸収が促進され、細胞の活動性が高まります。結果、人の生きる力・生命力が賦活します。
その状態から現在、皆さんが臨床で用いているアプローチを併用することで、いつもよりもっと高い結果を得ることができます。
たとえば、小腸が硬く可動性に制限を起こしている場合、小腸と腰椎は隣接していますから、腰椎の可動性にも影響が出ます。その場合いくら脊柱起立筋や坐骨からアプローチしても可動性はほとんど得られません。小腸が硬いということは栄養吸収にも影響しています。
また筋力をつけるにも筋細胞の増殖は、生命力に支えられるものです。新しい運動を覚えるのも脳のシナプス結合が必要です。これも再生力、生命力に左右されます。
患者さんがセラピストのアプローチを吸収できる体・頭であることが必要です。
まずは全身調整法にてその患者の土台作りをしましょう。
研修会内容(この入門編は全身調整法コースの入り口です)
座学
・全身治療する意義 なぜ必要か
・治癒力とは 再生力
・ゆがんだまま運動学習する無意味
・残存能力を引き出すとは
・障害そのものではなく、病気そのものを見る
・生理学的アプローチの範囲と解剖学的アプローチの範囲
・その他
実技
・腹部と全身の関係
・下腿からのバランス調整
・上肢からの柔軟調整
・股関節と脊柱の関係
・脊柱を四肢の関係
・その他
ベーシックは入門偏を除き全7回、アドバンスは全4回を予定しています。
日時:平成26年7月27日(日) 10:00~16:00まで
場所:ふれあいランド岩手 第一教養室(和室)
講師:吉田一樹
研修費:8900円
定員:20名
申し込み方法:katakoriya1978@gmail.comに
このほか、質問・臨床での悩みなども受け付けております。